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割と自己流で生きています

【本】「類猿人ターザン」バロウズ原作「ターザン」第一作・詳しいあらすじと感想【絶版】

この日本にいまさら絶版古書を探してまでして「ターザンを読もう」なんていう奇特な方はあまりいないと思うが、先日ジョニー・ワイズミュラー版の映画の感想を記事にしたし、興味を持つ方はいるかもしれないので詳しめにあらすじを記すことにする(本当は忘…

【本】H・G・ウェルズ「タイム・マシン」古典SFの大家ウェルズ短編集~あらすじと感想~

濃い紅色のツタの這う白い壁、そして緑色のドア。そのドアは不滅の実存へと導いてくれる・・・ ドアの向こう側には友人ウォーレスの理想の世界があった。ウォーレスが最初にそのドアを発見したのは5歳のとき。中に入ると、大理石の花壇と二頭のヒョウ、美し…

【本】H・G・ウェルズ「宇宙戦争」とその前日譚「水晶の卵」~映画よりも原作の方が面白い~

「都市、国家、文明、進歩。そういったものはすべて終わりだ。勝負はついたんだ。われわれは負けたのだ」 砲兵のセリフ 19世紀末。まだ馬車がメインだった時代。上空から火星人が飛来し、人類に攻撃してくるという話。近代SFの父、H・G・ウェルズのあまりにも…

~痩せますよ~ 一日一食にして4年が経過したのでその報告とおすすめの本

私は「なんちゃって一食主義」 健康に影響は? 「一日一食」のメリット・デメリット 痩せますか 我慢しているか(ストレスはあるか) 不安だったこと まず「本を読むこと」をお勧めします おすすめの本 私は「なんちゃって一食主義」 mです。聞きなれない方…

【本】ハインリッヒ・シュリーマン著「シュリーマン旅行記 清国・日本(1869)」シュリーマンのフラットな目線

トロイの遺跡を発掘したことで知られるシュリーマンが日本に来ていたことを今回初めて知って「あ、日本に来てましたか」と思い、10代の頃に「古代への情熱」を読んだことを思い出した。いたく感銘を受けた気がするが、その後すっかりシュリーマンの事を忘れ…

【本】 エドガー・アラン・ポー「黒猫・黄金虫」~ダークロマンの人~

推理小説の開祖、かのエドガー・アラン・ポーの短編小説集。幻想小説系&推理小説系が収められている。 「黒猫」・・・子供の頃は優しく動物好きの慈悲深い性格だった主人公が、長じてからは酒のために(酒のせいにして?)性格が一変、残虐な性格になってし…

【本】「アーブル美術館 大贋作展」 ~むしろこちらを飾りたい

ひょんなことで手に入れた、アーブル美術館展のカタログ(でいいのかな)。画集なのかな。 もう一目ぼれでした。 2015年に開催されたらしいのですが、私は情報弱者なので知らなくて・・・知っていたらなあ。ぜひ行きたかったなあ。 どうやら、お母さん(アー…

【本】 ルイジ・コルナロ「無病法」~極小食主義~ 食べない系の人たち

どうやら世の中には「食べない系の人たち」がいて、おおざっぱに分類すると3パターンぽい。 ① 超小食の人 ② 一日一食の人 ③ 全く食べない人(水も食べ物も一切摂らないらしい) 私は「一日一食」だけど、コルナロは「一日一食」ではなく「一日二回、極小食」…

【本】 アイラ・レヴィン「死の接吻(1953)」~すべてがずり落ちてゆく~ これも映画化できない系 

以前とりあげたアイリッシュの『幻の女』と同様、「映画化できない系」の作品(されてるけど。2回も)。 ドロシイ、エレン、マリオンの3姉妹と、彼女たちを狙う「逆玉サイコ野郎」の話。全部で三部に分かれていて、第一部が「ドロシイ」、第二部が「エレン」…

【本】 エドモン・アロークール「原人ダアア(1914)」~空想科学小説の異色作~【絶版】

これは買いだった。当たりだった。とても興味深く、心に残る作品。こういう本は今まであまり読んだことがないように思う。 空想科学小説の一形態で、人類の進化がテーマ。手法は神のごとき作者が、ある原人夫婦の行動を観察し、彼らの感情や思考を想像すると…