エムログ

古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

【本】【絵本】レオ=レオニ「スイミー」 これは大人向けの絵本だと思う【解釈】

これは「みんな力を合わせようよ。力を合わせれば大きなことが出来るよ」というような ”善人ぶった牧歌的ないい話” ではなく、「勝ち組になるには」みたいな、集団の中で埋もれて行かないための自己啓発とか、人生観とか仕事観とか、そういう哲学や思想をも…

【映画】「M(1951)」 1931年フリッツ・ラング監督作のリメイク

映画「M」を見ようという人で、こちらのアメリカ・リメイク版を先に手にしてしまう人はいないと思うのだが、もしそうならこれを見た後で、ぜひオリジナルの方も見て欲しい。オリジナルはドイツ映画の有名作で傑作です。見た方がいいレベルです。 オリジナル…

【映画】「華氏451(1966)」 読書が犯罪の世界

本の所有が禁じられた近未来。毎日届く新聞は漫画のみ。それも吹き出しがないという徹底した管理社会。人々はTVにかじりついて思考停止状態にあり、本を所有している人は告発され、蔵書はすべて燃やされてしまう・・・

【映画】「スーパーマンⅣ 最強の敵(1987)」 急に特撮がチープになってしまうの巻

(; ・`д・´) どした。制作陣。 映画が始まってすぐ、スーパーマンがこっちに向かって飛んでくるシーンで早くも「ありゃ?」とおもた。なんかバカに特撮がしょぼくなってるような・・・特撮と言っても「合成」で、光の当たり具合が不自然で偽物臭く見えるタイプ…

【映画】「廿日鼠(はつかねずみ)と人間(1939)」 人生はつまづく石だらけ。文芸映画の名作。

利口な男と知恵遅れの男のコンビが、雇い主にバカにされるようなその日暮らしの雇われ労働者ではなく、いつか独立して自分たちの小さな農場を手に入れ、幸せな日々を送ることを夢見ていたが、現実は容赦なく彼らから夢を奪い去る、という話。 知恵遅れのレニ…

【映画】「カレル・ゼーマン作品集」ジュール・ヴェルヌを敬愛する映像の魔術師

ゼマンの作風は、一言で言えば「アニメーションというより絵画」。映画を娯楽に振るのではなく、映画を芸術作品としてアート寄りに振っていく感じ。 そしてそのアイディアは、ひとつひとつを分解してしまえばどれもどこかで見たようなイメージだけど、それら…

【映画】「ビッグ・トレイル(1930)」 ジョン・ウェイン(23歳)が格好良すぎた

トーキーなのに、まるでサイレント映画のように中間字幕が入る映画は初めて見た。 世界初のトーキー映画と言われる作品が1927年の『ジャズ・シンガー』だから、いかにもサイレントからトーキーへと時代が移り変わっていく狭間の作品という感じで興味深かった…

【映画】「サボタージュ(1936)」 ヒッチコック! 不完全燃焼!!

「sabotage:大衆や企業に不安や警告を与えるため、意志を持ち、建物や機械を破壊する行為」 映画冒頭より ヒッチコック監督の、イギリス時代でもかなり後半の作品。ヒッチコック作品は、当ブログでは他に4作品だけ記事にしているが、それらと比べると「なん…

【映画】「スーパーマンⅢ 電子の要塞(1983)」(驚)ロイス・レイン、ヒロインでなくなる

今回の映画の見どころは、決してクラークの浮気?ではなくて、もう一人の悪いスーパーマンが登場してしまうところ。そもそも今作の題名はⅠ、ⅡときてⅢに、ではなくて「スーパーマンvsスーパーマン」で、番外編みたいな企画だったらしい。

【映画】「ニューオーリンズ(1947)」音楽への愛にあふれた良作。ジャズ界の伝説的大御所たちが本人役で実演も。

新しい音楽には乗り越えなければならない壁がいくつもあった時代。ジャズ黎明期からジャズを愛しその普及に尽力する主人公と、その主人公を愛したオペラ歌手、そしてジャズ・ミュージシャンたちの姿が描かれる。 映画全編を通して、音楽への愛に満ちあふれて…

【映画】「荒野のガンマン(1961)」アクションではない西部劇~サム・ペキンパー監督デビュー作~

過去に傷つき過去に囚われている男と過去を持つ女が出会い、心を通わせていく物語。アクションというほどのシーンはなく、ちょっとした銃撃戦や殴りあうシーンがある程度。アパッチ族も出てくるが、白人側もアパッチ側も残虐行為は皆無。

【映画】「黒猫の怨霊(1962)」 エドガー・アラン・ポー原作・短編オムニバス映画3本立て

エドガー・アラン・ポー原作の映画をいくつか見たいと思って購入したもののひとつ。怖い映画が嫌いで全く見ないのだが、ポーが原作ならホラーと言ってもスプラッタとかではないはずだから大丈夫。 そうしたら当ブログ的に注目しているピーター・ローレが出て…

【本】ジュール・ヴェルヌ著「海底二万里」~映画版『海底2万マイル(1954)』の原作本

ディズニーで映画化もされた有名作。12年くらい前にヴェルヌ一気読みしたことがあるけど、あんまり印象に残っていなかった作品。今回、映画を見た流れで再読。改めて読んでみると前半こそ小説らしいとはいえ、途中からストーリーらしいストーリーがなくなる…

【映画】「スーパーマンⅡ 冒険編(1980)」 ロイス・レインといちゃいちゃする

シリーズ第二作目の見所はスーパーマンが、自分をスーパーならしめる能力を自ら捨てるくだりと、ロイス・レインとラブラブしちゃうところ。クラーク・ケントは割と簡単に超能力を捨てて、ロイスへの愛に生きていた。母ちゃん、「え、まじで、困惑~」みたい…

【映画】「ブラック・サンデー(1977)」 ハンニバル・レクター・シリーズの原作者トマス・ハリスのデビュー作

小説家トマス・ハリスといえば、1988年に出版されてジョディ・フォスター主演で映画化もされて大ヒットした『羊たちの沈黙』が非常に有名で、その後レクター博士初登場作である『レッド・ドラゴン』(1981年出版)も映画化されたし、後日譚である『ハンニバ…