この映画の後に公開されていくハリウッドのスター映画は、不良とかではない青春映画ばかりになっていったと思うし、不良っぽいスターはマット・ディロンが最後なんじゃないかと思う。 マット・ディロンがスターだったのも短い期間だった。アメリカでも不良の…
『ボッコちゃん』に入らなかったもの+他の短編で構成されたのが、この文庫版『ようこそ地球さん』らしい。全体的に割と寂しげというか、ディストピアっぽい作品が目立った一冊だった気がする。
言わずと知れた超有名なミュンヒハウゼン男爵が、ほらに次ぐほらを吹かしまくる。途中で男爵の「極めて真面目な父親」というのも出てくるがこれがまたとんだほら吹きだし、男爵の従者の話も差し込まれてるけどこの従者までもがほらを吹くという有様で、とに…
① どうでもいいご挨拶と、私は痩せたという話 ② 一日一食は「痩せない」あるいは「太る」という意見に思うこと ③ 一日一食の目的とは ④ 一日一食が向いている人 ⑤ まとめ ① どうでもいいご挨拶と、私は痩せたという話 mです。私は一応、基本的には夕飯しか…
今回は「男の友情」がテーマ。最後の方は「おや。『明日に向かって撃て』的な感じになってきたな」と思ったけど、本当にわずか一瞬の気の迷いだった。 というわけで、今作の目玉というか最大の見どころは、もしかするとヤキマ・カナットが出ているところなの…
刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる、刺さらない人には全く刺さらず途中で見るのをやめたくなる作品だと思う。実際どうも私には刺さらない。ユーモアもあるし、テーマも深遠だし、登場人物のキャラも立ってるし、全体的に良い映画だと思うんだけど、でもやっぱ…
「昔の映画だなあ、牧歌的でいいなあ」と思うのは、やっぱり「ミュージカルでもないのに歌いながら登場する」という、昔はよくあって、でも今では考えられない演出がされていたこと。 題名もよく見ると「Singin’ Sandy」って書いてあるしね。なんだかちょっ…
密室殺人小説の達人、ディクスン・カーの短編集。あらすじと覚書。なるべくネタバレにはならないように、でも後でどんな話だったか思い出せるように。 前半の六篇の名探偵は、ロンドン警視庁に設置され、奇怪な事件ばかりを扱うD三課のマーチ大佐。肥満型の…
コーハンには興味を持てなかったし、歌パートに字幕がないのが残念だったけど、でも「そんなことどうでもいいか」とも思えるこの映画の魅力は、なんと言ってもジェームズ・キャグニーの大活躍にあった!キャグニーがガンガン歌って、キビキビ踊って、くるく…
戦争が舞台だが歴史ものではなく、イギリスとナチスの工作員同士が騙しあいを繰り広げるサスペンスで、歴史的な経緯を知らなくても大丈夫な、かなり面白い娯楽作になっていた。 監督は今作の9年後に、ツィターの音が猛烈にうるさい映画史上に残る名作『第三…
この映画はかなりコミカルな作りになっていて気楽に見る娯楽作になっていたけど、もっとシリアスに振った方がよかったのではないかな。 電信柱を西海岸に向けて建てていくわけなんだけど、その辺の苦労話が足りなくて、カリフォルニアまで電信が通った時の感…
自分の頭で考えることの面白さを教えてくれた作家のひとり。わずか数ページにすぎない小説なのに、すごく深くて考えさせられて、ほとんど哲学。その数ある文庫の中でも『ボッコちゃん』は、星新一自身による自薦短編集で全50篇収録されている。
ご報告:映画としてはぜんぜん面白くなかったw でも、私は以前『ビッグ・トレイル(1930)』を見て、「若いころのジョン・ウェインって、めちゃくちゃ格好いいなあ」と思って、すっかり若きジョン・ウェインのファンになったので、ジョン・ウェインが格好良…
当時若干25歳の若者で、しかも映画など一度も撮ったことがないばかりか出演したこともないオーソン・ウェルズが、初監督にしてあらゆる映画手法を取り入れて撮影し映画史に輝く名作と相成った、ウェルズの神がかり的な才能がさく裂している超傑作なのだった…
・・・乱歩の脳みそってどうなってんのかね。この短編集は、乱歩のデビュー作である『二銭銅貨』(大正12年の作品)が読めて、初期の明智小五郎が出てくる『D坂の殺人事件』『心理試験』『屋根裏の散歩者』の三篇が読めて、乱歩の変態的グロテスクさが発揮さ…