『ボッコちゃん』に入らなかったもの+他の短編で構成されたのが、この文庫版『ようこそ地球さん』らしい。全体的に割と寂しげというか、ディストピアっぽい作品が目立った一冊だった気がする。
言わずと知れた超有名なミュンヒハウゼン男爵が、ほらに次ぐほらを吹かしまくる。途中で男爵の「極めて真面目な父親」というのも出てくるがこれがまたとんだほら吹きだし、男爵の従者の話も差し込まれてるけどこの従者までもがほらを吹くという有様で、とに…
① どうでもいいご挨拶と、私は痩せたという話 ② 一日一食は「痩せない」あるいは「太る」という意見に思うこと ③ 一日一食の目的とは ④ 一日一食が向いている人 ⑤ まとめ ① どうでもいいご挨拶と、私は痩せたという話 mです。私は一応、基本的には夕飯しか…
密室殺人小説の達人、ディクスン・カーの短編集。あらすじと覚書。なるべくネタバレにはならないように、でも後でどんな話だったか思い出せるように。 前半の六篇の名探偵は、ロンドン警視庁に設置され、奇怪な事件ばかりを扱うD三課のマーチ大佐。肥満型の…
自分の頭で考えることの面白さを教えてくれた作家のひとり。わずか数ページにすぎない小説なのに、すごく深くて考えさせられて、ほとんど哲学。その数ある文庫の中でも『ボッコちゃん』は、星新一自身による自薦短編集で全50篇収録されている。
・・・乱歩の脳みそってどうなってんのかね。この短編集は、乱歩のデビュー作である『二銭銅貨』(大正12年の作品)が読めて、初期の明智小五郎が出てくる『D坂の殺人事件』『心理試験』『屋根裏の散歩者』の三篇が読めて、乱歩の変態的グロテスクさが発揮さ…
一日一食にして5年以上たつし、ここらで2012年から2020年の9年分の採血結果を公開して、一日一食にする前と一日一食にした後の数値を見比べて、一体どのよう影響があったのかを見てみたいと思います。
題名だけだとまるでよくあるハリウッドのアトラクション・ムービー系の、「わー」とか「きゃー」とか、そういう体育会系パニック映画みたいに思えるかもしれないけど、まるで違う。 骨太の、シミュレーション小説だった。
私が・・・というか、私の仕事というかポジション、いらないんじゃないかなあ。それがばれちゃいそうだなあ。クビかなあ。人員整理されちゃうかもなあ。 なんかそういうのがバレちゃいそうな方、いません? 実はそう思っている人って案外多いんじゃないかと…
大不況が来て、ここ50年くらいの間繰り広げられた消費社会は、もう決して戻ることはないだろうと。 理由はふたつ。 ① 人類レベルでいらないものがばれちゃった ② 個人レベルでもいらないものがばれちゃった(気がついちゃった) からです。
mです。去年くらいから、「私の世代って、どんだけ間に合わないんだよ wwwwwwwwwww」と思って仕方がないのですが、そのきっかけは「大企業リストラ問題」でした。私の身近にはまだ来ないけど、45歳以上がリストラ対象、あるいは早期退職対象なんですってね。…
これは「みんな力を合わせようよ。力を合わせれば大きなことが出来るよ」というような ”善人ぶった牧歌的ないい話” ではなく、「勝ち組になるには」みたいな、集団の中で埋もれて行かないための自己啓発とか、人生観とか仕事観とか、そういう哲学や思想をも…
ディズニーで映画化もされた有名作。12年くらい前にヴェルヌ一気読みしたことがあるけど、あんまり印象に残っていなかった作品。今回、映画を見た流れで再読。改めて読んでみると前半こそ小説らしいとはいえ、途中からストーリーらしいストーリーがなくなる…
この日本にいまさら絶版古書を探してまでして「ターザンを読もう」なんていう奇特な方はあまりいないと思うが、先日ジョニー・ワイズミュラー版の映画の感想を記事にしたし、興味を持つ方はいるかもしれないので詳しめにあらすじを記すことにする(本当は忘…
濃い紅色のツタの這う白い壁、そして緑色のドア。そのドアは不滅の実存へと導いてくれる・・・ ドアの向こう側には友人ウォーレスの理想の世界があった。ウォーレスが最初にそのドアを発見したのは5歳のとき。中に入ると、大理石の花壇と二頭のヒョウ、美し…