エムログ

古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

映画 タイトル順

【映画】「ロビンフッドの冒険(1938)」後半ぐいぐい面白くなる、1930年代の大スター、エロール・フリンの代表作

「どうせ勧善懲悪な単純な映画でしょ」くらいに思ってあまり期待しないで見始めたのだが、意外や意外、意外と面白かったのだった。 実際に単純明快な勧善懲悪ものであることは間違いがないのだが、カラフルすぎるほどカラフルな、当時ありがちな「これぞ総天…

【映画】「バンデットQ(1981)」 意外にもキリスト教的価値観への皮肉が炸裂する

題名 バンデットQ監督 テリー・ギリアム制作 テリー・ギリアム制作総指揮 ジョージ・ハリスン、デニス・オブライエン脚本 テリー・ギリアム、マイケル・ペイリン出演 クレイグ・ワーノック、ショーン・コネリー、イアン・ホルム、ラルフ・リチャードソン、ジ…

【映画】「レベッカ(1940)」 結局レベッカは謎の女のままだった。ヒッチコック渡米第一作。

この映画は、導入から前半部分は甘いラブロマンス、中盤は心理スリラー、後半はミステリー、という具合に展開が大きく変わっていくけど、この分類、合ってるかなあ。ジャンル分けはほんと難しい。分類が合ってるかは分からないが、どんどん展開が変わってい…

【映画】「ビルとテッドの大冒険(1989)」 キアヌ史上もっともおバカなキアヌが見られる映画【かわいい】

おバカな高校生二人組が、明日の歴史のレポートをちゃんと出していい点を取らないと落第してアラスカ陸軍学校に入れられることになってしまうことになり「大ピンチ超やばい」と思っていたら、どうやら二人はおバカなのに未来ではビートルズみたいなスーパー…

【映画】「オーメン3/最後の闘争(1981)」 なんなん、神。終始納得できないシリーズ完結編。

なんなん、神。 ほんとなんなん。いきなりの説教。そして美味しいとこだけ独り占め。 ったく納得いかないな。言いたいことがいっぱいある。 ****** あらすじ ****** パート2から20年後。悪魔の子ダミアンを殺せる唯一の方法である ”メギドの剣” がシカゴのソ…

【映画】「オーメン2/ダミアン(1978)」ダミアン覚醒。肖像画も成長。悪の自覚が芽生える回。

いやー殺したねえ、今回。(*´з`) ザコキャラも入れてざっと12人死んでた。 前作はそんなにたくさん死んでた感じがしなかったから、今回「ずいぶん殺ったなー」と思ったけど、ぱっと思い返してみると前回も6人は死んでいたのだった。乳母×2人でしょう、神父で…

【映画】「ノスフェラトゥ(1922)」吸血鬼ドラキュラの初映画化作品

本作はどうかと言うと、ややマニア向けと思われる。映画マニア、映画史マニア、サイレント映画マニア、古典マニア、ホラー・マニア、オカルト・マニア、怪奇マニア、ドラキュラ・ファンのような方にはお勧めするが、「ちょーおもしろーい」とかいう類の映画…

【映画】「オーメン(1976)」 666は獣のしるし。生まれた瞬間にもう2人殺している、悪魔の子の物語。

「オカルト」「宗教」「アンチキリスト」「聖書」などは好きなのでこの『オーメン・シリーズ』は見ている。ダミアンの肉体に刻まれた悪魔のしるし「666」。これはオカルト界隈ではつとに有名で、元は聖書に書かれた「獣の数字666」。日本ではこの映画で一躍…

【映画】「ローラーボール(1975)」 本とか音楽とかの完全データ化が不安になった作品

映像がいかにも70年代的なSF作品で、個人的には雰囲気は結構好き。『ソイレント・グリーン(1973)』もそうだけど、ストーリーとかテーマとは全く関係なく、映像の雰囲気がなにかこう、物悲しい。 輪郭がはっきりくっきりしていて、隅々までピントが合ってい…

【映画】「アリババと四十人の盗賊(1944)」 いいとこ出身のアリババの純愛・剣戟物語

例によって本作は、アリババ話とは全然関係がなく、まったく別のお話と化していた。 この映画でのアリババは相当ないいとこの息子で名前はアリ。モンゴル帝国のカーンに攻め込まれた際に殺されそうになり、川に逃れて九死に一生を得るが、その後盗賊に拾われ…

【映画】「アラビアン・ナイト(1942)」 シェヘラザード、踊り子になる

これはほぼ「剣戟映画」と言ってよいと思う。千夜一夜物語では「全くない」ところは、前回紹介した『船乗りシンドバッドの冒険(1947)』とおんなじ。 この映画でのシェヘラザードは、「踊り子で美人」というだけで特に賢い感じでもない。それどころか傲慢で…

【映画】「船乗りシンドバッドの冒険(1947)」 シンドバッドの自慢しいなお調子者感がすごい

物語は、船乗りのシンドバッドがいつものように「定番の7つの大冒険」の話を身振り手振りでそりゃあもう自慢げに話していると、聞いていた仲間に「その話は聞き飽きた。いつも同じ話じゃないか」とキビシイことを言われてしまい、「じゃあ」とばかりに「8つ…

【映画】「M(1951)」 1931年フリッツ・ラング監督作のリメイク

映画「M」を見ようという人で、こちらのアメリカ・リメイク版を先に手にしてしまう人はいないと思うのだが、もしそうならこれを見た後で、ぜひオリジナルの方も見て欲しい。オリジナルはドイツ映画の有名作で傑作です。見た方がいいレベルです。 オリジナル…

【映画】「華氏451(1966)」 読書が犯罪の世界

本の所有が禁じられた近未来。毎日届く新聞は漫画のみ。それも吹き出しがないという徹底した管理社会。人々はTVにかじりついて思考停止状態にあり、本を所有している人は告発され、蔵書はすべて燃やされてしまう・・・

【映画】「スーパーマンⅣ 最強の敵(1987)」 急に特撮がチープになってしまうの巻

(; ・`д・´) どした。制作陣。 映画が始まってすぐ、スーパーマンがこっちに向かって飛んでくるシーンで早くも「ありゃ?」とおもた。なんかバカに特撮がしょぼくなってるような・・・特撮と言っても「合成」で、光の当たり具合が不自然で偽物臭く見えるタイプ…

【映画】「廿日鼠(はつかねずみ)と人間(1939)」 人生はつまづく石だらけ。文芸映画の名作。

利口な男と知恵遅れの男のコンビが、雇い主にバカにされるようなその日暮らしの雇われ労働者ではなく、いつか独立して自分たちの小さな農場を手に入れ、幸せな日々を送ることを夢見ていたが、現実は容赦なく彼らから夢を奪い去る、という話。 知恵遅れのレニ…

【映画】「カレル・ゼーマン作品集」ジュール・ヴェルヌを敬愛する映像の魔術師

ゼマンの作風は、一言で言えば「アニメーションというより絵画」。映画を娯楽に振るのではなく、映画を芸術作品としてアート寄りに振っていく感じ。 そしてそのアイディアは、ひとつひとつを分解してしまえばどれもどこかで見たようなイメージだけど、それら…

【映画】「ビッグ・トレイル(1930)」 ジョン・ウェイン(23歳)が格好良すぎた

トーキーなのに、まるでサイレント映画のように中間字幕が入る映画は初めて見た。 世界初のトーキー映画と言われる作品が1927年の『ジャズ・シンガー』だから、いかにもサイレントからトーキーへと時代が移り変わっていく狭間の作品という感じで興味深かった…

【映画】「サボタージュ(1936)」 ヒッチコック! 不完全燃焼!!

「sabotage:大衆や企業に不安や警告を与えるため、意志を持ち、建物や機械を破壊する行為」 映画冒頭より ヒッチコック監督の、イギリス時代でもかなり後半の作品。ヒッチコック作品は、当ブログでは他に4作品だけ記事にしているが、それらと比べると「なん…

【映画】「スーパーマンⅢ 電子の要塞(1983)」(驚)ロイス・レイン、ヒロインでなくなる

今回の映画の見どころは、決してクラークの浮気?ではなくて、もう一人の悪いスーパーマンが登場してしまうところ。そもそも今作の題名はⅠ、ⅡときてⅢに、ではなくて「スーパーマンvsスーパーマン」で、番外編みたいな企画だったらしい。

【映画】「ニューオーリンズ(1947)」音楽への愛にあふれた良作。ジャズ界の伝説的大御所たちが本人役で実演も。

新しい音楽には乗り越えなければならない壁がいくつもあった時代。ジャズ黎明期からジャズを愛しその普及に尽力する主人公と、その主人公を愛したオペラ歌手、そしてジャズ・ミュージシャンたちの姿が描かれる。 映画全編を通して、音楽への愛に満ちあふれて…

【映画】「荒野のガンマン(1961)」アクションではない西部劇~サム・ペキンパー監督デビュー作~

過去に傷つき過去に囚われている男と過去を持つ女が出会い、心を通わせていく物語。アクションというほどのシーンはなく、ちょっとした銃撃戦や殴りあうシーンがある程度。アパッチ族も出てくるが、白人側もアパッチ側も残虐行為は皆無。

【映画】「黒猫の怨霊(1962)」 エドガー・アラン・ポー原作・短編オムニバス映画3本立て

エドガー・アラン・ポー原作の映画をいくつか見たいと思って購入したもののひとつ。怖い映画が嫌いで全く見ないのだが、ポーが原作ならホラーと言ってもスプラッタとかではないはずだから大丈夫。 そうしたら当ブログ的に注目しているピーター・ローレが出て…

【映画】「スーパーマンⅡ 冒険編(1980)」 ロイス・レインといちゃいちゃする

シリーズ第二作目の見所はスーパーマンが、自分をスーパーならしめる能力を自ら捨てるくだりと、ロイス・レインとラブラブしちゃうところ。クラーク・ケントは割と簡単に超能力を捨てて、ロイスへの愛に生きていた。母ちゃん、「え、まじで、困惑~」みたい…

【映画】「ブラック・サンデー(1977)」 ハンニバル・レクター・シリーズの原作者トマス・ハリスのデビュー作

小説家トマス・ハリスといえば、1988年に出版されてジョディ・フォスター主演で映画化もされて大ヒットした『羊たちの沈黙』が非常に有名で、その後レクター博士初登場作である『レッド・ドラゴン』(1981年出版)も映画化されたし、後日譚である『ハンニバ…

【映画】「ショウ・ボート(1951)」 エヴァ・ガードナーが助演で力演

ミュージカル作品としては画期的に、黒人差別をさらっと扱っているところが特徴(解決は全くしないし、そのまま放置だけど)。黒人の血が一滴でも混じっていたらそれは黒人であり、白人との結婚も出来ないという、そういう時代。 映画冒頭、極彩色で華やかな…

【映画】「太陽は光り輝く(1953)」ジョン・フォード監督「プリースト判事(1934)」のセルフ・リメイク作品

ジョン・フォードが1934年に監督した作品『プリースト判事』のセルフ・リメイク作品だとのことで取り寄せて見てみた。オリジナルがお気に入りの私にとっては、監督のジョン・フォードが前作から20年を経て再度映画化したいと思ったのはなぜなんだろう、とい…

【映画】「アパートの鍵貸します(1960)」 ビリー・ワイルダー&ジャック・レモンの個性が光る

シャーリー・マクレーンがすごくかわいい、軽めのラブ・コメディの有名作。 そして超有名コメディアンで俳優のジャック・レモンが主役を演じている。彼をリスペクトしている日本の芸人や俳優は多いから、お笑いが好きならジャック・レモンは見ておいた方がい…

【映画】「デス・レース2000(1975)」 B級感あふれるバイオレンスの有名カルト映画

人類の半分が女だって? そんなこたあどうでもいい! 俺は撮りたい映画を撮るんだああ! 女の客なんざ相手にするかああ! ・・・と叫んだかどうかは知らないが、女の観客を全く当てにせずに作り上げた「清い」男の子向け映画。凡百の女どもなぞないがしろに…

【映画】「スーパーマン(1978)」 宇宙で一番孤独なヒーロー

別にスーパーマンが好きなわけじゃないんです。コスチュームも正直微妙だと思うし、クリストファー・リーヴが好きなわけでもない。元々アメコミ好きでもない。このシリーズのロイス・レインきらいだし。ぎすぎすと骨ばっていてシワっぽくて可愛くなくて、二…