映画 タイトル順
おすすめ度 ★★★★ 映画は、追っ手から逃れるべく森を走るジョージとレニーの姿から始まる。 この始まり方は良かった。映画の良し悪しは開始5分10分であらかた分かる。この演出を見ただけで「あ、期待できるな」と思った。
「ド派手で大掛かりで豪華絢爛で荒唐無稽」な内容ではなく、割かし地味目なラブ・コメだった。でも普通だなと思いきや、見終わった後もずっと胸のあたりがあったかいような、後で思い出しても胸があったかくなるような、個人的には胸アツの作品。
大正8年の作品。ドイツ表現主義映画といえばまずはこれ、というくらい絶対見るべき映画。 演技も美術も、映画に描かれるものすべてが誇張されていて、過激で奇抜。芸術です。
おすすめ度 ★★★ 私はバーグマンは大根だと思っている訳なんだが、今作でのあの顔は恋には落ちてるね。だって見ていて恥ずかしいもん。だから見るべき作品を見れば、バーグマンも世間の評判通り名女優なのかもしれない。 それにしても「あなたが好きよ」みた…
おすすめ度 ★★★ たぶんそういうジャンルはないのだと思うけど、アメリカ映画には「いかにもアメリカ南部」といった作品がたくさんあって、「アメリカ南部もの」という一大ジャンルを築いていると言ってもいいと思う。
おすすめ度 ★★★★★ 原作にはいない、登場した瞬間「おや? こいつゲイなのでは」と分かる男、スパニョールが出てくる。 原作ファンである身からすると、見てて正直「スパニョールって必要?」と思ったよね。この役、必要かなあ。 別に殺人に絡んでくるわけで…
おすすめ度 ★★★★ プレストン・スタージェス監督の『殺人幻想曲(1948)』のリメイク。リメイク作品を見ると「オリジナルの方が良かった」と思うことも多いけど、今作はスタージェス監督へのリスペクトが感じられる、甲乙つけがたい良作。
おすすめ度 ★★★★ テーマは重いが難しい物語ではないし、物語がうまくできていて南部の町や大人たちの様子が子供たちの目線で描かれているため、スムーズに世界に入り込める。
おすすめ度 ★★★ 「私はアメリカ主義者、白人至上主義だ! 聞け、同胞よ! アメリカは白人のものだ! 石を投げ、爆弾を投げつけるのだ! 黒人の外国人どもを吹き飛ばせ!
おすすめ度 ★★★「耐えるのよ じっと耐えるの 世界が暗闇でも あなたの世界はきっと明るくなるわ 私たちに必要なのは 光と喜びよ 暗闇は消えるわ」 だけど私はジュヌヴィエーブに共感できなかった。 愛かなあ、それ。 それ、愛なのかなあ。
おすすめ度 ★★★★ この作品をリメイクした『殺したいほど愛されて(1984)』がもの凄く面白い映画なので、そのオリジナルの方を見てみた。このオリジナルは当時そこそこコケたらしい。 主人公のアルフレッドは世界的に有名な指揮者。若くて美しい妻ダフネをも…
おすすめ度 ★★「フラッシュ! ア~ア~!」というクイーンの主題歌も有名な、アメコミ・スペース・オペラ作品。 最初ジョージ・ルーカスが映画化を希望していて、それが叶わなかったから『スター・ウォーズ(1977)』を制作したという曰くありの映画。これが…
おすすめ度 ★★★ 刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる、刺さらない人には全く刺さらず途中で見るのをやめたくなる作品だと思う。実際どうも私には刺さらない。ユーモアもあるし、テーマも深遠だし、登場人物のキャラも立ってるし、全体的に良い映画だと思うんだけ…
おすすめ度 ★★★★ 知り合いの老婦人と一緒に列車に乗った若き女性。ところがその老婦人が失踪してしまい、しかも他の乗客から「そんな客は乗っていない」と言われてしまう。ヒッチコックお得意のハラハラドキドキのサスペンスながら、ユーモアもたっぷり。お…
おすすめ度 ★★★★ 日本でご存知の方は少ないでしょうが、当時のアメリカの国民的大スター、ウィル・ロジャース主演の蒸気船レース映画です。 レース映画は数あれど、蒸気船でレースするというのが極めてレアで、その壮大さと馬鹿馬鹿しさで爆笑することをお約…
おすすめ度 ★★ 「火星人=タコ型」のイメージを私たち人類に植え付けたことでも有名な、あまりにも有名な名作SF古典小説である H・G・ウェルズ原作『宇宙戦争』の映画化作品。 原作は結構しんどい作品でメンタルにくる。宇宙人に根絶やしにされそうな危機を…
「もしや行かなければよかったのでは」というオチが光る東ドイツとポーランドが合作した珍品SF。火星ではなく、金星に行くというのもレア。ハリウッド制作の古いSFに飽きた、マニア向け。
おすすめ度 ★★★★ 冒頭いきなり流れる「ラ・ワリー」の導入から一気に映画に引き込まれる、80年代青春映画の傑作。観終わった後も映画の ”青” がいつまでも脳裏に残るこの印象的な映画を撮ったのは、『ベティ・ブルー(1986)』も衝撃的だったジャン=ジャッ…
おすすめ度 ★★★この映画の肝はバニーが登場しないところにある。 映画の後半になるまで画面にバニーが現れず、母親の発言の中でのみバニーの存在が語られる。ぬいぐるみが出てきたり、歯ブラシも2つあったり、服も映るし、母親がお菓子を買ったりなんかはし…
おすすめ度 ★★★ 脱走映画の面白いところは、人間はどんな環境下であっても希望を持ち続ける人たちは、平時では思いつかないような飛躍的なアイディアを思いつき、それを実行する鉄の意志を持てるのだなあと思えるところ。
おすすめ度 ★★★★数年前は「思想が浅いから革命出来ないのでは」と思ったテオトコプロスだけれど、もしかするとこのやり方で革命、可能かも。 実は小難しい理屈が大衆を動かすのではなく、この程度の分かりやすい主張だからこそ人々を動かすのかも。 彼はもし…
おすすめ度 ★★★★★怠けたら死ぬ世界。 今からちょうど100年前の1919年、カナダ極北の地、ハドソン湾の右岸ウンガヴァに住むエスキモー(イヌイット)の一家族、ナヌーク一家を一年かけて取材したもので、当時、英国ほどの広さの土地に、3000人ほどのエスキモ…
おすすめ度 ★★★★ 結論から言うとこのDVDは掘り出し物だった。 ポー原作の短編小説から映画化された、3作品のオムニバス映画。 エドガー・アラン・ポー原作の映画をいくつか見たいと思って購入したもののひとつ。私は怖い映画が苦手で全く見ないのだけれど、…
おすすめ度 ★★★★★ この映画のために撮影されたフィルムは1mmもなくて、過去の既出のニュース映像とかプロパガンダ映像とかラジオ音声などの記録映像を集めに集めて編集しただけ。映像だけでなく、流れる音楽も既出の商業音楽。そしてナレーションが一切ない…
おすすめ度 ★★★★★ すばらしかった。テーマもストーリーも美術も演出も、アンドロイドの造形も。そして今の私達の話でもあると思った。名作の名に恥じぬ、普遍的な作品。 近未来ディストピアSFの代表作であり、名匠フリッツ・ラング監督の代表作でもあり、『…
オリジナルの方が★2つなのはいいとして、リメイク版が★2つなのは異論がある方も多いかもしれない。 なぜ★2つなのかというと、だってリメイク版はゾンビ映画なのかもしれないんだもん笑。 それも、サイコ → スリラー → ホラー → ゾンビ となって、最後はコメ…
おすすめ度 ★★★★ 今作は二人が主役ではなくて、ビアリーとジョージ・ラフトの男の友情物語。そしてやっぱりビアリーとクーパーくんの友情物語でもあるという、二組の男の友情物語なのだ。 これがとても気持ちいい友情映画だったので、自信持ってお勧めしたい…
おすすめ度 ★★★★ 原作はアイラ・レヴィン、監督はシドニー・ルメット、主演はマイケル・ケイン。このメンツで面白くならないわけがない。 舞台劇のようにほぼワン・シチュエーションと言っていい設定で、主な登場人物が4人と少ないから実に分かりやすくって…
おすすめ度 ★★★★ バットがバタフライナイフになり、マシンガンになり、バズーカになり、、、、 これはサイコ野郎のわらしべ長者。マイケル・ダグラス演ずる主人公の、すごくまともなところとキレ飛んだサイコぶりの振り幅が怖い。 そしてアメリカ社会が病み…
おすすめ度 ★★★この映画を簡単に一言で言えば、かの有名なロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』の翻案です。 引用:「自分を愛そう 長く付き合うんだから 自分で自分を嫌っていては人生は悲惨だよ」 ジェリー・ルイス このセリ…