エムログ

古い映画を中心に、本、仕事・・・etc. 驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

映画 タイトル順-外国映画 カ行

【映画】「金星ロケット発射す(1960)」~平和を祈る東ドイツ制作のレアものSF~

「もしや行かなければよかったのでは」というオチが光る東ドイツとポーランドが合作した珍品SF。火星ではなく、金星に行くというのもレア。ハリウッド制作の古いSFに飽きた、マニア向け。 60年頃のSF映画であればセットや特撮はまあ、こんなもん。役者陣も華…

【映画】「現金に体を張れ(1956)」~スタンリー・キューブリックのハリウッド・デビュー作~

写真家から映画監督に転向して、自主制作映画のような低予算映画を数本撮ったあと、スタンリー・キューブリックにとってハリウッド映画監督デビュー作となったのが今作『現金に体を張れ』。”現金”と書いて”げんなま”と読む。 ドライな演出が光る作品。後半に…

【映画】「殺したいほど愛されて(1984)」~スタージェス監督へのリスペクトが感じられる、甲乙つけがたい良作~

プレストン・スタージェス監督の『殺人幻想曲(1948)』のリメイク。リメイク作品を見ると「オリジナルの方が良かった」と思うことも多いけど、今作はスタージェス監督へのリスペクトが感じられる、甲乙つけがたい良作。 スタージェス監督のオリジナルをリア…

【映画】「ガス燈(1944)」~自分で自分を信じられなくなる恐怖。テーマは心理虐待。~あらすじ付き

観ると精神的苦痛で顔が歪む。わたしは終始、沈痛な面持ちでしかめっつらで観てしまった。と言ってもそれは、心理面で非常によく出来た映画だからであって、駄作だからじゃない。 ああー、こんな風に扱われたら鬱になって気が狂ってしまうよ。 ****** あらす…

【映画】「カジノロワイヤル(1967)」 ~ジェームズ・ボンドのおバカ版~ おバカ映画の傑作カルト作品~

はははー(笑)、この映画大好き。大好きな映画だけど、どんなストーリーなのか全然わからん(笑) わからなくても楽しい、いや楽しいからこそストーリーなんかそっちのけになってしまう尊いおバカ映画の傑作。終始ニヤニヤしながら楽しめる。 そして美女が…

【映画】「喰いついたら放すな(1960)」 ~出世しない男の出世しない理由がよくわかる映画~

ダメ男のセールスマン、ジョニーは売り上げを伸ばそうと無理して車を購入するが、一週間足らずで盗まれてしまう。車が無ければ成果をあげられないと、妻の反対も押し切って執拗に車の行方を探し続ける。その一念が、車を盗んだ街のチンピラや、車泥棒の親玉…

【映画】「キング・ソロモン(1950)」~アフリカの大地、動物、民族の美が炸裂するサファリ・ムービー~

全編、財宝目指して歩いているだけと侮るなかれ、野生動物たちの躍動感あふれる映像は圧巻! そしてラストの原住民のダンスが超絶美しい。 キング・ソロモンの秘宝とやらが出てくるが、それを探す冒険映画というよりもエリザベスの旦那を探すことが目的で、…

【映画】「海底2万マイル(1954)」~ネモ艦長とスチームパンクなノーチラス号~

ジュール・ヴェルヌ原作の有名な小説を、ディズニーがみごとな特撮で映画化した海洋冒険映画の金字塔。1954年の作品だけど、ネモ船長が乗る潜水艦「ノーチラス号」の造形や内部の内装・美術がすばらしい。いかにも古き善き19世紀のスチーム・パンクなSF作品…

【映画】「會議は踊る(1931)」 ~されど進まず~ ドイツが誇る喜劇映画~

映画音楽も有名なオペレッタ映画。1814年「ウィーン会議」中のロシア皇帝と手袋店の売り子の恋物語。 ウィーン会議というのは、ナポレオン・ボナパルト失脚後にヨーロッパ中の代表が集まって開かれた会議で、何ヶ月経ってもなんの進展もなく「会議は踊る、さ…

【映画】「極北の怪異(極北のナヌーク)(1922)」~ドキュメンタリー映画の幕開け~

怠けたら死ぬ世界。 これはドキュメンタリー映画の先駆けとなった作品。 今からちょうど100年前の1919年、カナダ極北の地、ハドソン湾の右岸ウンガヴァに住むエスキモー(イヌイット)の一家族、ナヌーク一家を一年かけて取材したもので、当時、英国ほどの広…

【映画】「カリガリ博士(1919)」~ドイツ表現主義の代表作~

大正8年の作品。ドイツ表現主義映画といえばまずはこれ。 芝居が大仰なのは時代柄もあると思うが、それ以上に誇張されている。他のサイレント映画ではここまで大仰にはやっていない。演技も美術も、映画に描かれるものすべてが誇張されていて、過激で奇抜。…