エムログ

名作から駄作まで、見た映画の感想を正直に片っ端から記事にする、古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

映画 タイトル順-外国映画 ハ行

【映画】「バロン(1988)」 ユマ・サーマン 17歳の美しさが凄かった、テリー・ギリアム渾身の特撮ファンタジー映画

映画はコケちゃった説があるけれど、この映画私は好き。映画全編にわたって実にテリー・ギリアムだったし、特撮がとにかく素晴らしくて美しかった。 それに私はこのバロン・ミュンヒハウゼンの心がせつなくて、私も一緒になって「つまらん世の中じゃ!!」っ…

【映画】「プライベイト・スクール(1983)」 この時代にはやった、だいぶえっちな80年代青春ラブコメディ

女の子たちは「シャワー室で全裸」とか、体育の授業の乗馬で上半身裸でおっぱい丸出しにしてゆさゆさ揺らしながら馬に乗ってたり、チアリーダーの衣装が破けておっぱいが丸出しになったり、とにかくおっぱいな映画だった(なんだこれ)。

【映画】「ハロルドとモード(1971)」 どうも好きになれないカルト映画の傑作

刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる、刺さらない人には全く刺さらず途中で見るのをやめたくなる作品だと思う。実際どうも私には刺さらない。ユーモアもあるし、テーマも深遠だし、登場人物のキャラも立ってるし、全体的に良い映画だと思うんだけど、でもやっぱ…

【映画】「バンデットQ(1981)」 意外にもキリスト教的価値観への皮肉が炸裂する

悪魔とその手下たちがおバカですっとぼけていて楽しい。おバカはおバカなんだけど、手下が結構鋭くて、悪魔が「神は無能だ。43種類もオウムを作ったり、男に乳首を付けたりしている!」などと創造主を悪くいうと、手下の一人が「でも悪の創造は評価できるの…

【映画】「ビルとテッドの大冒険(1989)」 キアヌ史上もっともおバカなキアヌが見られる映画【かわいい】

おバカな高校生二人組が、明日の歴史のレポートをちゃんと出していい点を取らないと落第してアラスカ陸軍学校に入れられることになってしまうことになり「大ピンチ超やばい」と思っていたら、どうやら二人はおバカなのに未来ではビートルズみたいなスーパー…

【映画】「船乗りシンドバッドの冒険(1947)」 シンドバッドの自慢しいなお調子者感がすごい

物語は、船乗りのシンドバッドがいつものように「定番の7つの大冒険」の話を身振り手振りでそりゃあもう自慢げに話していると、聞いていた仲間に「その話は聞き飽きた。いつも同じ話じゃないか」とキビシイことを言われてしまい、「じゃあ」とばかりに「8つ…

【映画】「廿日鼠(はつかねずみ)と人間(1939)」 人生はつまづく石だらけ。文芸映画の名作。

利口な男と知恵遅れの男のコンビが、雇い主にバカにされるようなその日暮らしの雇われ労働者ではなく、いつか独立して自分たちの小さな農場を手に入れ、幸せな日々を送ることを夢見ていたが、現実は容赦なく彼らから夢を奪い去る、という話。 知恵遅れのレニ…

【映画】「ビッグ・トレイル(1930)」 ジョン・ウェイン(23歳)が格好良すぎた

トーキーなのに、まるでサイレント映画のように中間字幕が入る映画は初めて見た。 世界初のトーキー映画と言われる作品が1927年の『ジャズ・シンガー』だから、いかにもサイレントからトーキーへと時代が移り変わっていく狭間の作品という感じで興味深かった…

【映画】「ブラック・サンデー(1977)」 ハンニバル・レクター・シリーズの原作者トマス・ハリスのデビュー作

小説家トマス・ハリスといえば、1988年に出版されてジョディ・フォスター主演で映画化もされて大ヒットした『羊たちの沈黙』が非常に有名で、その後レクター博士初登場作である『レッド・ドラゴン』(1981年出版)も映画化されたし、後日譚である『ハンニバ…

【映画】「フリークス(1932)」この映画が問題作であることが問題

この冒頭の説明にある通り、おそらく二度と映画化されることはないだろう。実際に映画が公開された時はショックで流産した人がいたと言われるほどの騒ぎになり、監督は干され、イギリスでは30年間も上映禁止作品となった。 私は20代の頃に映画館でリバイバル…

【映画】「バルカン超特急(1938)」ヒッチコック、イギリス時代の傑作

本作よりずっと後の作品だが、あきらかに『バニーレークは行方不明(1965)』『フライトプラン(2005)』に影響を与えていると思われる作品で、かつ水野晴郎のあの迷作『シベリア超特急(1996)』の元ネタw(質がはるかに低くて似ても似つかない、ヒッチコ…

【映画】「舞台恐怖症(1960)」ディートリッヒとリチャード・トッドのキャラ設定が効果的

引用:「私の幸福があなたの幸福なんでしょう。だからここまでしてくれた」 マレーネ・ディートリッヒの台詞 マレーネ・ディートリッヒの悪女ぶりと、リチャード・トッドの恋に溺れる間抜けぶりが後半にきっちり効いてくる、ヒッチコックらしいサスペンス・…

【映画】「フラッシュ・ゴードン(1980)」ジョージ・ルーカスが作ろうとしていたアメコミ・スペース・オペラ

「フラッシュ! ア~ア~!」というクイーンの主題歌も有名な、アメコミ・スペース・オペラ作品。 最初ジョージ・ルーカスが映画化を希望していて、それが叶わなかったから『スター・ウォーズ(1977)』を制作したという曰くありの映画。これがすんなり通っ…

【映画】「プリースト判事(1934)」ジョン・フォード監督、ウィル・ロジャース主演の人情コメディ

先日『アラバマ物語(1962)』を記事にしたとき、この『プリースト判事(1934)』もアメリカ南部が舞台だったな、と思い出したので見てみたらコメディだったのでびっくりした。シリアスかと思って見始めたので、出だしの裁判シーンで被告が寝てたから思わず…

【映画】「80日間世界一周(1956)」 ~見どころはフォッグとパスパルトゥとエンディング~

風呂の水は40センチでなければいけません。ピッタリにです。 朝食のトーストの温度は28度です。ピッタリに。 ~フォッグの執事、退職の理由より~ 大好きなジュール・ヴェルヌ原作「八十日間世界一周」の雰囲気をそのままに、フォッグとパスパルトゥの魅力を…

【映画】「百万弗の人魚(1952)」~エスター・ウィリアムズ シリーズ完結~

「いよっ! エスター!千両役者!」とか書きたいなー (*'▽') くらいの軽い気持ちで見たら思いがけず面白かった。エスター・ウィリアムズものとして「世紀の女王」「水着の女王」に続いての鑑賞だったし、題名からして前2作同様のお気楽MGMミュージカルで、「…

【映画】「ベン・ハー(1925)」~やはり主役はイエスさま~

素晴らしかった。ううーん、やっぱり映画にセリフっていらないのかもしれないなあ。大正14年でなあ、こういう映画をなあ、作るんだよなあ、アメリカは。昔の映画を見ると「本当に映画ってすばらしいものですね(水野晴郎風に)」という気持ちになる。 20年代…

【映画】「ベン・ハー(1959)」~だけどイエスさまのおはなし~

1907年(15分作品らしい)と、1925年のラモン・ノヴァロ版に引き続いての3度目の映画化作品。アカデミー賞を11部門取った事でも知られる。「ベン・ハー」の映画化では最も有名な作品だし、スペクタクル映画界的にも最も有名な作品のひとつ。私は1925年ラモン…

【映画】「バニー・レークは行方不明(1965)」 ~「いる」ことを証明できますか~

ミステリー界では有名な、1965年の英国映画「バニー・レークは行方不明」を見た。原作も映画も評判を取っていながら、日本公開時には大してヒットもせず、ビデオやDVDにもなかなかならず、ようやく円盤化されたと思ったらすぐに絶版となり(企画ものだったの…

【映画】「ヒズ・ガール・フライデー(1940)」 ~早送りか! マシンガン・トークが冴えわたる~

ストーリーがどうのというより、主演の二人がまあ喋る喋る。ほとんどのシーンが、二人両方かどっちか片方の出演シーンで、しかもずっと喋っている。会っても電話でも、とにかく早口で喋りたてる。ロザリンド・ラッセルって喋りで有名だったらしいけど、いや…

【映画】「舞踏会の手帖(1937)」~反芻する女~

オムニバスとは「乗合馬車」という意味らしい。この映画を観るまで知らなかった。この映画はそのオムニバス形式の映画の最高傑作のひとつと言われる作品とのこと。 オープニングは、キャストなどが書かれた2リングの手帳をめくっていくという洒落た出だし。 …