エムログ

古い映画を中心に、本、仕事・・・etc. 驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

映画 国別-アメリカ

【映画】「フラッシュ・ゴードン(1980)」ジョージ・ルーカスが作ろうとしていたアメコミ・スペース・オペラ

「フラッシュ! ア~ア~!」というクイーンの主題歌も有名な、アメコミ・スペース・オペラ作品。 最初ジョージ・ルーカスが映画化を希望していて、それが叶わなかったから『スター・ウォーズ(1977)』を制作したという曰くありの映画。これがすんなり通っ…

【映画】「プリースト判事(1934)」ジョン・フォード監督、ウィル・ロジャース主演の人情コメディ

先日『アラバマ物語(1962)』を記事にしたとき、この『プリースト判事(1934)』もアメリカ南部が舞台だったな、と思い出したので見てみたらコメディだったのでびっくりした。シリアスかと思って見始めたので、出だしの裁判シーンで被告が寝てたから思わず…

【映画】「料理長(シェフ)殿、ご用心(1978)」ジャクリーン・ビセットが出ずっぱり。ブラックな味付けのサスペンス・コメディ

美食家で料理評論家のヴァンダヴィアさんが「世界最高の料理」として4人のシェフとその得意料理を選出し自らが発行する料理雑誌で発表したところ、そのシェフたちが雑誌の掲載順に、その選ばれた料理と同じ調理法で次々と殺害されていく、というおはなし。 …

【映画】「アラバマ物語(1962)」人種差別問題の根深さが、善人アティカスの向こうに透けて見える ~詳しいあらすじ付き~

時は1932年。世相は世界大恐慌の真っただ中で、そして人種差別の目立ちやすいアメリカでも特に黒人差別の嵐が吹き荒れていたアメリカ南部が舞台。 テーマは重いが難しい物語ではないし、物語がうまくできていて南部の町や大人たちの様子が子供たちの目線で描…

【映画】「サムソンとデリラ(1949)」悪女が好きになる映画。聖書の映画化作品としても必見。

サムソンとデリラといえば、旧約聖書に出てくる話の中でも「バベルの塔」とか「モーセの十戒」とか「ノアの方舟」ほどではないにしてもかなり有名な話で、キリスト教圏の映画や本などを見ていると台詞なんかで時々出てくるので、知っていて損はない聖書の逸…

【映画】「ノートルダムのせむし男(1939)」~こちらも傑作だった~チャールズ・ロートン版カジモド

以前、ロン・チェイニー版「ノートルダムのせむし男(1923)」を見たが、同じ原作でありながら全く違う切り口で、全然別の作品のように感じた。ロン・チェイニー版の方は相当コミカルに演出されていて、悲壮感というよりユーモラスですらあったが、今作の方…

【映画】「踊る海賊(1948)」~ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーが楽しそうで、こっちまで楽しくなってくる映画~詳しいあらすじ付き

ジーン・ケリーにジュディ・ガーランドという、ミュージカル界のスーパー・スターのふたりが繰り広げるコメディ・タッチのミュージカル。面白いというより、楽しい映画。話が面白いとかではなくて、二人が楽しそうだから見てるとこっちも楽しくなってくるよ…

【映画】「タワーリング・インフェルノ(1974)」~パニック映画の超有名大ヒット作~

「今は神に祈るのみだ。惨事を繰り返さんように」 ビルのオーナー、ダンカンの台詞 ・・・神に祈ってんじゃないよ。あんたが利益優先で建築費をケチったからでしょ。反省するとこだよー。 超高層ビルで大火災が起こり、高層階に閉じ込められた人々と、消火に…

【映画】「現金に体を張れ(1956)」~スタンリー・キューブリックのハリウッド・デビュー作~

写真家から映画監督に転向して、自主制作映画のような低予算映画を数本撮ったあと、スタンリー・キューブリックにとってハリウッド映画監督デビュー作となったのが今作『現金に体を張れ』。”現金”と書いて”げんなま”と読む。 ドライな演出が光る作品。後半に…

【映画】「殺したいほど愛されて(1984)」~スタージェス監督へのリスペクトが感じられる、甲乙つけがたい良作~

プレストン・スタージェス監督の『殺人幻想曲(1948)』のリメイク。リメイク作品を見ると「オリジナルの方が良かった」と思うことも多いけど、今作はスタージェス監督へのリスペクトが感じられる、甲乙つけがたい良作。 スタージェス監督のオリジナルをリア…

【映画】「レディホーク(1985)」~RPG好きにおすすめの、中世ロマンティック・ファンタジー~

最近、ルトガー・ハウアー死去のニュースを見てこの作品を思い出した(2019年7月19日死去)。一般的にルトガー・ハウアーといえば『ブレードランナー(1982)』なんだろうと思うが、私にとってはこの映画。10代のころ大好きだった、思い出の作品。 めちゃく…

【映画】「殺人幻想曲(1948)」~プレストン・スタージェス監督のドタバタ・コメディ~

この作品をリメイクした『殺したいほど愛されて(1984)』をかなり前に見てもの凄く面白かったので、そのオリジナルの方を見てみた。 主人公は妻の浮気を疑い殺害しようと完全犯罪をもくろむのだが、あまりにも自分に都合よく考えすぎていて全然うまくいかず…

【映画】「ガス燈(1944)」~自分で自分を信じられなくなる恐怖。テーマは心理虐待。~あらすじ付き

観ると精神的苦痛で顔が歪む。わたしは終始、沈痛な面持ちでしかめっつらで観てしまった。と言ってもそれは、心理面で非常によく出来た映画だからであって、駄作だからじゃない。 ああー、こんな風に扱われたら鬱になって気が狂ってしまうよ。 ****** あらす…

【映画】「夢のチョコレート工場(1971)」 ~2005年「チャーリーとチョコレート工場」の元映画~あらすじつき

主人公チャーリーの健気な優しさが心に響く、コメディタッチでミュージカル仕立てのファンタジー。良くも悪くもいかにも70年代的セットで、けばけばしくも摩訶不思議な世界を表現しています。 原作は児童文学『チョコレート工場の秘密』、本作をリメイクした…

【映画】「雨に唄えば(1952)」 ~ジーン・ケリーを見てるとほんと元気になる(笑)~

のっけから笑わせてくれる、MGMミュージカルの名作コメディ。映画がサイレントからトーキーへと移り変わるはざまの騒動を描いた作品というだけでも期待できるが、その上ジーン・ケーリーやジーン・ヘイゲン、ドナルド・オコナーら芸達者な出演陣が、畳み掛け…

【映画】「透明人間(1933)」 ~グリフィン、いますっぽんぽんなんだなあ、と思うこと請け合い~

「血と肉と骨が消えてしまう薬品を作ったのだよ。それを1か月間毎日注射した。これで世界を征服する」 グリフィンの台詞より ううん、ちょっと傲慢すぎて主人公に感情移入できなかった・・・。世界征服って言われてもなあ。そういえばポール・バーホーベン監…

【映画】「80日間世界一周(1956)」 ~見どころはフォッグとパスパルトゥとエンディング~

風呂の水は40センチでなければいけません。ピッタリにです。 朝食のトーストの温度は28度です。ピッタリに。 ~フォッグの執事、退職の理由より~ 大好きなジュール・ヴェルヌ原作「八十日間世界一周」の雰囲気をそのままに、フォッグとパスパルトゥの魅力を…

【映画】「2300年未来への旅(1976)」~ファラ・フォーセットがチョイ役で出ている管理社会SF~

「2001年宇宙の旅」にあやかりすぎな、全然未来にはいかないという、邦題に偽りありな作品(コレドーナノ)。 私の好きな近未来&管理社会もの。この手の映画が好きになるきっかけになった、個人的には記念碑的な作品。別に管理されたい訳じゃなくて、そこからの…

【映画】「ノートルダムのせむし男(1923)」 ~傑作~ ロン・チェイニー版カジモド 詳しいあらすじ付き

何度も映画化されてディズニー版もつくられた、ヴィクトル・ユゴー原作「ノートルダム・ド・パリ」の初映画化作品。ストーリーもさることながら、登場人物たちが生き生きキラキラしていて映画を引っ張る。 せむし男の名前は一般に「カジモド」だけど、この映…

【映画】「宇宙戦争(1953)」~かの有名なH・G・ウェルズの小説「宇宙戦争」の映画化作品~

火星人=タコ型のイメージを私たちに植え付けた小説、の映画化。地球人よりもずっとずっと進んだ文明を持つ火星人が、地球人を滅ぼしにやってくる。 火星が住めなくなって、太陽系の惑星に移住しようとあちこちリサーチしたけどあんまりいい星がなくて、それ…

【映画】「キング・ソロモン(1950)」~アフリカの大地、動物、民族の美が炸裂するサファリ・ムービー~

全編、財宝目指して歩いているだけと侮るなかれ、野生動物たちの躍動感あふれる映像は圧巻! そしてラストの原住民のダンスが超絶美しい。 キング・ソロモンの秘宝とやらが出てくるが、それを探す冒険映画というよりもエリザベスの旦那を探すことが目的で、…

【映画】「地球の危機(1961)」 ~TVシリーズ『原子力潜水艦シービュー号』の元ネタ~

このタイミングで巨大タコ登場 (; ・`д・´) はオドロキ。そして意外な真犯人。そうきましたかあ。科学的なのかなんなのか良く分からないところも多々ありながらも、娯楽作としては楽しめる。 「今日の無謀な夢も明日の現実」 ハリマン・ネルソン提督のセリフよ…

【映画】「ある日どこかで(1980)」 写真に恋して気合いで過去へ! 超ロマンティックなタイムトラベル・ラブ・ストーリーの傑作

70年前の女優に恋して、「こけの一念、岩をも通す」並みに気合でタイムトラベルする男性の話です。タイムトラベルと聞いて一般的に思い浮かべるのはドラえもん的なタイムマシンに乗って過去や未来に向かう方式ですが、この映画は違います。 そしてたいへんロ…

【映画】「私を野球につれてって(1949)」 エスター・ウィリアムズ おまけ ~私野球をエスター作品として見てみたよ~

そういえば、かの有名なミュージカル「私を野球につれてって」でもエスターはプールで泳いでいたなあ、と思い出した。この作品はジーン・ケリー&フランク・シナトラ主演映画なのですが、これほどの大スターたちと共演するのが初めてのエスターはちゃんとや…

【映画】「地球の静止する日(1951)」~題名と違って、地球は止まらない~

題名をみて「ええー、突然地球を止めたら慣性の法則でみんな宇宙に吹っ飛んじゃうんじゃないの? いくら50年代のSFでもこれはひどい」と思ったけど、違ってた。地球は全然止まらなくて、機械が止まってた。 ・・・全然違うじゃん。原題が「The Day the Earth…

【映画】「タイタニックの最期(1953)」 ~大人のドラマ仕立てのタイタニック~

素晴らしかった。感動した。やはりどうしてもあの大ヒット作、ジェームズ・キャメロン版「タイタニック」と比較してしまうが、全く引けを取らない名作だと思った。特に主人公スタージェスの人物像がいい。頑固で傲慢な上流階級の男として登場するが、ラスト…

【映画】「百万弗の人魚(1952)」~エスター・ウィリアムズ シリーズ完結~

「いよっ! エスター!千両役者!」とか書きたいなー (*'▽') くらいの軽い気持ちで見たら思いがけず面白かった。エスター・ウィリアムズものとして「世紀の女王」「水着の女王」に続いての鑑賞だったし、題名からして前2作同様のお気楽MGMミュージカルで、「…

【映画】「ショック集団(1963)」~サミュエル・フラーの心理スリラー~

とある精神病院に入所している ”黒人男性”が、突然立ち上がってこう叫ぶ。 「神がわが町を訪れたら憤慨なさるでしょう。まさに黒人の温床です。学校、バス、喫茶店、トイレ。私はアメリカ主義者、白人至上主義だ! 聞け、同胞よ! アメリカは白人のものだ! …

【映画】「ベン・ハー(1925)」~やはり主役はイエスさま~

素晴らしかった。ううーん、やっぱり映画にセリフっていらないのかもしれないなあ。大正14年でなあ、こういう映画をなあ、作るんだよなあ、アメリカは。昔の映画を見ると「本当に映画ってすばらしいものですね(水野晴郎風に)」という気持ちになる。 20年代…

【映画】「オペラの怪人(1943)」 ファントム、クリスティーンの父になる ~クロード・レインズ版~

なんとファントム/エリックが、クリスティーンのおとうさんになっていた ( ゚Д゚) ガストン・ルルーもびっくりの大幅脚色。 そしてエリックは、シャンデリアを落とす時、糸のこでギコギコ切っていた。「おや?」と思ったね。わりと地味なことをするな。 他の…