エムログ

古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

映画 国別-アメリカ

【映画】「太陽は光り輝く(1953)」ジョン・フォード監督「プリースト判事(1934)」のセルフ・リメイク作品

ジョン・フォードが1934年に監督した作品『プリースト判事』のセルフ・リメイク作品だとのことで取り寄せて見てみた。オリジナルがお気に入りの私にとっては、監督のジョン・フォードが前作から20年を経て再度映画化したいと思ったのはなぜなんだろう、とい…

【映画】「アパートの鍵貸します(1960)」 ビリー・ワイルダー&ジャック・レモンの個性が光る

シャーリー・マクレーンがすごくかわいい、軽めのラブ・コメディの有名作。 そして超有名コメディアンで俳優のジャック・レモンが主役を演じている。彼をリスペクトしている日本の芸人や俳優は多いから、お笑いが好きならジャック・レモンは見ておいた方がい…

【映画】「デス・レース2000(1975)」 B級感あふれるバイオレンスの有名カルト映画

人類の半分が女だって? そんなこたあどうでもいい! 俺は撮りたい映画を撮るんだああ! 女の客なんざ相手にするかああ! ・・・と叫んだかどうかは知らないが、女の観客を全く当てにせずに作り上げた「清い」男の子向け映画。凡百の女どもなぞないがしろに…

【映画】「スーパーマン(1978)」 宇宙で一番孤独なヒーロー

別にスーパーマンが好きなわけじゃないんです。コスチュームも正直微妙だと思うし、クリストファー・リーヴが好きなわけでもない。元々アメコミ好きでもない。このシリーズのロイス・レインきらいだし。ぎすぎすと骨ばっていてシワっぽくて可愛くなくて、二…

【映画】「モンキー・ビジネス(1952)」 マリリン・モンローが出てるというだけの不発弾

ぜんぜん笑えなかったんですけどー(笑) なんだろう、まったく面白くなくて、それどころか不快に思うほどだった。 しかも私たぶんものすごく昔に見たことがあると思うんだなあ。見たことがあると思うのにはっきりと思いだせない。全く記憶の彼方に行っちゃっ…

【映画】「類猿人ターザン(1932)」絶対に見た方がいいジョニー・ワイズミュラー版、第一作。

ええー、すごく面白かったんですけど。あんまり期待していなかったのは事実だけど、そのせいで面白く感じたというよりも、映画としてちゃんと面白かったし、驚きがあって良かった。一体どうやって撮影してるの? まずなにが凄かったって、とにかく主演のター…

【映画】「海底6万マイル(1916)」 ジュール・ヴェルヌ原作「海底2万里」の初本格映像化作品

ジュール・ヴェルヌの超有名作『海底2万マイル』の本格映像化第一弾。1916年制作なんて、そんな映画黎明期に海底や潜水艦が舞台のSF超大作に着手するなんて、昔の映画人はすごいなあ、志が高いなあ。超たのしみー (^◇^) ・・・って、か、か、かなりの脚…

【映画】「陽気な街(1937)」ゆるめのラブ・コメディ・ミュージカル

ミュージカル映画の始まりは、映画がトーキー化された後の『ブロードウェイ・メロディー(1929)』が最初で(未見)、その後40年代から50年代にかけて全盛期を迎え、60年代の半ばにはほぼ死ぬんだけど、この1937年公開の『陽気な街』はわりと最初の方の作品…

【映画】「救命艇(1944)」これも一種の密室劇。ヒッチコック監督作品。

大西洋上のボートの上だけでドラマが繰り広げられる一種の密室劇であり、サバイバル映画であり、サスペンス映画でもある。 最初は多少積んであった水やクラッカーなどの食料も大嵐に見舞われてすべて流されてしまうし、乗り合わせたドイツ軍人は敵国の兵士で…

【映画】「フリークス(1932)」この映画が問題作であることが問題

この冒頭の説明にある通り、おそらく二度と映画化されることはないだろう。実際に映画が公開された時はショックで流産した人がいたと言われるほどの騒ぎになり、監督は干され、イギリスでは30年間も上映禁止作品となった。 私は20代の頃に映画館でリバイバル…

【映画】「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎(1985)」ホームズのパスティーシュ史上最も若いホームズが登場

前半はハリー・ポッター風の英国学園寄宿舎もの、中盤以降いきなりインディ・ジョーンズ化するという娯楽作。 ホームズとワトソン博士がもし高校時代に出会っていたら?という着想を元に作られた作品で原作者のコナン・ドイルは全く関係ない。 シャーロック…

【映画】「恐竜100万年(1966)」肉体派女優ラクエル・ウェルチをスターダムに押し上げた作品

これは『ジュラシック・パーク』シリーズなどの原点ともいえる作品。『紀元前百万年(1940)』のリメイクでもある(題名はこっちが正しい)。 見どころは、ラクエル・ウェルチの引き締まった肢体と、レイ・ハリーハウゼンのストップ・モーション・アニメーシ…

【映画】「泳ぐひと(1968)」~詳しいあらすじと解釈~

主役で出ずっぱりのバート・ランカスターは最初から最後まで海パン一丁の衣装代いらず。このころ55歳くらい。 ある男が、知人のプールからプールへ泳ぎ渡りながら自宅へ帰ろうと思いついて実行するが、徐々に自分を取り巻く世界がうねうねと歪みだし、最後は…

【映画】「フラッシュ・ゴードン(1980)」ジョージ・ルーカスが作ろうとしていたアメコミ・スペース・オペラ

「フラッシュ! ア~ア~!」というクイーンの主題歌も有名な、アメコミ・スペース・オペラ作品。 最初ジョージ・ルーカスが映画化を希望していて、それが叶わなかったから『スター・ウォーズ(1977)』を制作したという曰くありの映画。これがすんなり通っ…

【映画】「プリースト判事(1934)」ジョン・フォード監督、ウィル・ロジャース主演の人情コメディ

先日『アラバマ物語(1962)』を記事にしたとき、この『プリースト判事(1934)』もアメリカ南部が舞台だったな、と思い出したので見てみたらコメディだったのでびっくりした。シリアスかと思って見始めたので、出だしの裁判シーンで被告が寝てたから思わず…

【映画】「料理長(シェフ)殿、ご用心(1978)」ジャクリーン・ビセットが出ずっぱり。ブラックな味付けのサスペンス・コメディ

美食家で料理評論家のヴァンダヴィアさんが「世界最高の料理」として4人のシェフとその得意料理を選出し自らが発行する料理雑誌で発表したところ、そのシェフたちが雑誌の掲載順に、その選ばれた料理と同じ調理法で次々と殺害されていく、というおはなし。 …

【映画】「アラバマ物語(1962)」人種差別問題の根深さが、善人アティカスの向こうに透けて見える ~詳しいあらすじ付き~

時は1932年。世相は世界大恐慌の真っただ中で、そして人種差別の目立ちやすいアメリカでも特に黒人差別の嵐が吹き荒れていたアメリカ南部が舞台。 テーマは重いが難しい物語ではないし、物語がうまくできていて南部の町や大人たちの様子が子供たちの目線で描…

【映画】「サムソンとデリラ(1949)」悪女が好きになる映画。聖書の映画化作品としても必見。

サムソンとデリラといえば、旧約聖書に出てくる話の中でも「バベルの塔」とか「モーセの十戒」とか「ノアの方舟」ほどではないにしてもかなり有名な話で、キリスト教圏の映画や本などを見ていると台詞なんかで時々出てくるので、知っていて損はない聖書の逸…

【映画】「ノートルダムのせむし男(1939)」~こちらも傑作だった~チャールズ・ロートン版カジモド

以前、ロン・チェイニー版「ノートルダムのせむし男(1923)」を見たが、同じ原作でありながら全く違う切り口で、全然別の作品のように感じた。ロン・チェイニー版の方は相当コミカルに演出されていて、悲壮感というよりユーモラスですらあったが、今作の方…

【映画】「踊る海賊(1948)」~ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーが楽しそうで、こっちまで楽しくなってくる映画~詳しいあらすじ付き

ジーン・ケリーにジュディ・ガーランドという、ミュージカル界のスーパー・スターのふたりが繰り広げるコメディ・タッチのミュージカル。面白いというより、楽しい映画。話が面白いとかではなくて、二人が楽しそうだから見てるとこっちも楽しくなってくるよ…

【映画】「タワーリング・インフェルノ(1974)」~パニック映画の超有名大ヒット作~

「今は神に祈るのみだ。惨事を繰り返さんように」 ビルのオーナー、ダンカンの台詞 ・・・神に祈ってんじゃないよ。あんたが利益優先で建築費をケチったからでしょ。反省するとこだよー。 超高層ビルで大火災が起こり、高層階に閉じ込められた人々と、消火に…

【映画】「現金に体を張れ(1956)」~スタンリー・キューブリックのハリウッド・デビュー作~

写真家から映画監督に転向して、自主制作映画のような低予算映画を数本撮ったあと、スタンリー・キューブリックにとってハリウッド映画監督デビュー作となったのが今作『現金に体を張れ』。”現金”と書いて”げんなま”と読む。 ドライな演出が光る作品。後半に…

【映画】「殺したいほど愛されて(1984)」~スタージェス監督へのリスペクトが感じられる、甲乙つけがたい良作~

プレストン・スタージェス監督の『殺人幻想曲(1948)』のリメイク。リメイク作品を見ると「オリジナルの方が良かった」と思うことも多いけど、今作はスタージェス監督へのリスペクトが感じられる、甲乙つけがたい良作。 スタージェス監督のオリジナルをリア…

【映画】「レディホーク(1985)」~RPG好きにおすすめの、中世ロマンティック・ファンタジー~

最近、ルトガー・ハウアー死去のニュースを見てこの作品を思い出した(2019年7月19日死去)。一般的にルトガー・ハウアーといえば『ブレードランナー(1982)』なんだろうと思うが、私にとってはこの映画。10代のころ大好きだった、思い出の作品。 めちゃく…

【映画】「殺人幻想曲(1948)」~プレストン・スタージェス監督のドタバタ・コメディ~

この作品をリメイクした『殺したいほど愛されて(1984)』をかなり前に見てもの凄く面白かったので、そのオリジナルの方を見てみた。 主人公は妻の浮気を疑い殺害しようと完全犯罪をもくろむのだが、あまりにも自分に都合よく考えすぎていて全然うまくいかず…

【映画】「ガス燈(1944)」~自分で自分を信じられなくなる恐怖。テーマは心理虐待。~あらすじ付き

観ると精神的苦痛で顔が歪む。わたしは終始、沈痛な面持ちでしかめっつらで観てしまった。と言ってもそれは、心理面で非常によく出来た映画だからであって、駄作だからじゃない。 ああー、こんな風に扱われたら鬱になって気が狂ってしまうよ。 ****** あらす…

【映画】「夢のチョコレート工場(1971)」 ~2005年「チャーリーとチョコレート工場」の元映画~あらすじつき

主人公チャーリーの健気な優しさが心に響く、コメディタッチでミュージカル仕立てのファンタジー。良くも悪くもいかにも70年代的セットで、けばけばしくも摩訶不思議な世界を表現しています。 原作は児童文学『チョコレート工場の秘密』、本作をリメイクした…

【映画】「雨に唄えば(1952)」 ~ジーン・ケリーを見てるとほんと元気になる(笑)~

のっけから笑わせてくれる、MGMミュージカルの名作コメディ。映画がサイレントからトーキーへと移り変わるはざまの騒動を描いた作品というだけでも期待できるが、その上ジーン・ケーリーやジーン・ヘイゲン、ドナルド・オコナーら芸達者な出演陣が、畳み掛け…

【映画】「透明人間(1933)」 ~グリフィン、いますっぽんぽんなんだなあ、と思うこと請け合い~

「血と肉と骨が消えてしまう薬品を作ったのだよ。それを1か月間毎日注射した。これで世界を征服する」 グリフィンの台詞より ううん、ちょっと傲慢すぎて主人公に感情移入できなかった・・・。世界征服って言われてもなあ。そういえばポール・バーホーベン監…

【映画】「80日間世界一周(1956)」 ~見どころはフォッグとパスパルトゥとエンディング~

風呂の水は40センチでなければいけません。ピッタリにです。 朝食のトーストの温度は28度です。ピッタリに。 ~フォッグの執事、退職の理由より~ 大好きなジュール・ヴェルヌ原作「八十日間世界一周」の雰囲気をそのままに、フォッグとパスパルトゥの魅力を…