エムログ

古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

映画 国別-アメリカ

【映画】「キング・ソロモン(1950)」~アフリカの大地、動物、民族の美が炸裂するサファリ・ムービー~

全編、財宝目指して歩いているだけと侮るなかれ、野生動物たちの躍動感あふれる映像は圧巻! そしてラストの原住民のダンスが超絶美しい。 キング・ソロモンの秘宝とやらが出てくるが、それを探す冒険映画というよりもエリザベスの旦那を探すことが目的で、…

【映画】「地球の危機(1961)」 ~TVシリーズ『原子力潜水艦シービュー号』の元ネタ~

このタイミングで巨大タコ登場 (; ・`д・´) はオドロキ。そして意外な真犯人。そうきましたかあ。科学的なのかなんなのか良く分からないところも多々ありながらも、娯楽作としては楽しめる。 「今日の無謀な夢も明日の現実」 ハリマン・ネルソン提督のセリフよ…

【映画】「ある日どこかで(1980)」 超ロマンティックなタイムトラベル・ラブ・ストーリーの傑作

70年前の女優に恋して、「こけの一念、岩をも通す」並みに気合でタイムトラベルする男性の話です。タイムトラベルと聞いて一般的に思い浮かべるのはドラえもん的なタイムマシンに乗って過去や未来に向かう方式ですが、この映画は違います。 そしてたいへんロ…

【映画】「私を野球につれてって(1949)」 エスター・ウィリアムズ おまけ ~私野球をエスター作品として見てみたよ~

そういえば、かの有名なミュージカル「私を野球につれてって」でもエスターはプールで泳いでいたなあ、と思い出した。この作品はジーン・ケリー&フランク・シナトラ主演映画なのですが、これほどの大スターたちと共演するのが初めてのエスターはちゃんとや…

【映画】「地球の静止する日(1951)」~題名と違って、地球は止まらない~

題名をみて「ええー、突然地球を止めたら慣性の法則でみんな宇宙に吹っ飛んじゃうんじゃないの? いくら50年代のSFでもこれはひどい」と思ったけど、違ってた。地球は全然止まらなくて、機械が止まってた。 ・・・全然違うじゃん。原題が「The Day the Earth…

【映画】「タイタニックの最期(1953)」 ~大人のドラマ仕立てのタイタニック~

素晴らしかった。感動した。やはりどうしてもあの大ヒット作、ジェームズ・キャメロン版「タイタニック」と比較してしまうが、全く引けを取らない名作だと思った。特に主人公スタージェスの人物像がいい。頑固で傲慢な上流階級の男として登場するが、ラスト…

【映画】「百万弗の人魚(1952)」~エスター・ウィリアムズ シリーズ完結~

「いよっ! エスター!千両役者!」とか書きたいなー (*'▽') くらいの軽い気持ちで見たら思いがけず面白かった。エスター・ウィリアムズものとして「世紀の女王」「水着の女王」に続いての鑑賞だったし、題名からして前2作同様のお気楽MGMミュージカルで、「…

【映画】「ショック集団(1963)」~サミュエル・フラーの心理スリラー~

とある精神病院に入所している ”黒人男性”が、突然立ち上がってこう叫ぶ。 「神がわが町を訪れたら憤慨なさるでしょう。まさに黒人の温床です。学校、バス、喫茶店、トイレ。私はアメリカ主義者、白人至上主義だ! 聞け、同胞よ! アメリカは白人のものだ! …

【映画】「ベン・ハー(1925)」~やはり主役はイエスさま~

素晴らしかった。ううーん、やっぱり映画にセリフっていらないのかもしれないなあ。大正14年でなあ、こういう映画をなあ、作るんだよなあ、アメリカは。昔の映画を見ると「本当に映画ってすばらしいものですね(水野晴郎風に)」という気持ちになる。 20年代…

【映画】「オペラの怪人(1943)」 ファントム、クリスティーンの父になる ~クロード・レインズ版~

なんとファントム/エリックが、クリスティーンのおとうさんになっていた ( ゚Д゚) ガストン・ルルーもびっくりの大幅脚色。 そしてエリックは、シャンデリアを落とす時、糸のこでギコギコ切っていた。「おや?」と思ったね。わりと地味なことをするな。 他の…

【映画】「水着の女王(1949)」~あんまり泳がずに歌を歌っていたエスター・ウィリアムズ~

うーん。エスターはあんまり泳がない代わりに歌を歌っていた。歌わなくていいから、もっと泳いでほしかったなー。 しかし歌っていた曲は有名な、「ベイビー、イッツ・コールド・アウトサイド(外は寒いよ)」だった。この映画で使用されてヒットしたらしい。…

【映画】「オペラ座の怪人(1925)」~ロン・チェイニー版~

おや? (゜-゜) エリックってこんなだったんだ。っていうか、いいの?エリック、これで。もうちょっと似合うのなかった? オペラ座の怪人の「1925年版を見よう」なんていう人は、絶対にアンドリュー・ロイド・ウェーバー版のミュージカル(1986)か、その映…

【映画】「世紀の女王(1944)」 ~泳ぐ! エスター・ウィリアムズの初主演作~

主演のエスター・ウィリアムズが「笑顔全開&カメラ目線」で泳ぎまくる!! 最盛期のMGMスタジオが、歌って踊るミュージカルに飽き足らず、泳ぐシンクロナイズド・ミュージカルを編み出してしまった、その記念すべき第一作。 映画の内容はいたって単純な、安…

【映画】「リトルショップオブホラーズ(1986)」~ジュニア、すごく可愛げがなくなる~

全編、キャッチーでいかにも80年代ポップスなミュージカル映画。1960年のオリジナル映画から、1982年のミュージカル化を経て、1986年にリメイクされた本作は、映画のリメイクというよりもミュージカルの映画化という感じなのかな。 曲は「いかにもブロードウ…

【映画】「タイム・マシン(1960)」~ジョージ・パルのパペット・アニメーションと超低速撮影~

超有名なSF作家、H・G・ウェルズの小説「タイム・マシン」の映画化作品。見どころはまずSF映画界に大きな影響を与えた監督ジョージ・パルのパペット・アニメーションと超低速撮影。ろうそくがみるみる縮んでいったり、太陽がぐるぐる昇ったり沈んだり、マネ…

【映画】「マジック・ボーイ(1982)」 ~80年代の隠れた佳作~

「自信を失ったときは、黙って反対の方角を指さすのだ」 奇術師ハリー・ブラックストン 青春ドラマの隠れた佳作。私、この映画がほんとうに好きで好きで。「個人的超絶お気に入り10本」に入れると思う。 だけどネットで検索しても詳細はあまりよく出てこない…

【映画】「海底2万マイル(1954)」~ネモ艦長とスチームパンクなノーチラス号~

ジュール・ヴェルヌ原作の有名な小説を、ディズニーがみごとな特撮で映画化した海洋冒険映画の金字塔。1954年の作品だけど、ネモ船長が乗る潜水艦「ノーチラス号」の造形や内部の内装・美術がすばらしい。いかにも古き善き19世紀のスチーム・パンクなSF作品…

【映画】「地底探険(1959)」 ~ゲルトルードが最高~

トカゲはことごとく要らなかったと思う。トカゲがなければ今でも格調を保てたかもしれない。 いかにも50~60年代風の地底のセットもよかったし、アイディア満載、空想科学コメディみたいな感じでかなり楽しかった。オリバーとカーラの、犬猿の仲からの両想い…

【映画】「ベン・ハー(1959)」~だけどイエスさまのおはなし~

1907年(15分作品らしい)と、1925年のラモン・ノヴァロ版に引き続いての3度目の映画化作品。アカデミー賞を11部門取った事でも知られる。「ベン・ハー」の映画化では最も有名な作品だし、スペクタクル映画界的にも最も有名な作品のひとつ。私は1925年ラモン…

【映画】「少年と犬(1975)」 ~マッド・マックス2の元ネタ 傑作映画~

映画「マッド・マックス2」(1981)に影響を与えたと言われる作品。「世界の中心で愛を叫んだけもの」でおなじみハーラン・エリスンの原作で、核戦争で滅びかけた近未来が舞台。 喋る犬と共に生きる少年が、地下にある豊かなソサエティに潜り込み、幻滅し、…

【映画】「幻の女(1944)」~原作が超傑作ミステリー~

原作が超有名な、ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」(1942)の映画化。原作は映画化に不向きだと私は思っていて、それの映画化だから、たぶんうまくいってはいないだろうと予測。だから全然期待しないで見た。 だけど楽しめないのも嫌だから、できるだけ先…

【映画】「ソイレント・グリーン(1973)」~特撮のない傑作SF~

特撮のないSF映画の大傑作。 チャールトン・ヘストンは『猿の惑星』に続き、また人類の真実を知ってしまったのか。さすがスターは知る秘密の重さ、大きさが違う。 ・・・なんかチャールトン・ヘストンって、風呂に入ってない感じがする。もちろんこの作品の…

【映画】「極北の怪異(極北のナヌーク)(1922)」~ドキュメンタリー映画の幕開け~

怠けたら死ぬ世界。 これはドキュメンタリー映画の先駆けとなった作品。 今からちょうど100年前の1919年、カナダ極北の地、ハドソン湾の右岸ウンガヴァに住むエスキモー(イヌイット)の一家族、ナヌーク一家を一年かけて取材したもので、当時、英国ほどの広…

【映画】「アトミック・カフェ(1982)」~1mmも撮影していないドキュメンタリー映画~

第二次世界大戦時における原爆や戦争に関する事実を、いたってクールな視点で発信した、ブラック・ユーモア炸裂の反戦映画。 この映画のために撮影されたフィルムは1mmもなくて、過去の既出のニュース映像とかプロパガンダ映像とかラジオ音声などの記録映像…

【映画】「白い恐怖 (1945)」~グレゴリー・ペックの美しさ~

ヒッチコック見つけた? 私は見つけた。今回はすごく分かりやすかった。 ヒッチコックのアメリカ進出後、第10作目。イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック主演。前半はラブロマンス、後半に行くにしたがってだんだんサイコスリラーになっていく。 物…

【映画】「ヒズ・ガール・フライデー(1940)」 ~早送りか! マシンガン・トークが冴えわたる~

ストーリーがどうのというより、主演の二人がまあ喋る喋る。ほとんどのシーンが、二人両方かどっちか片方の出演シーンで、しかもずっと喋っている。会っても電話でも、とにかく早口で喋りたてる。ロザリンド・ラッセルって喋りで有名だったらしいけど、いや…

【映画】「大空港 (1970)」~忘れられがちだけど傑作~ パニック映画のはしり

久しぶりに観たけど、やっぱり面白い。「ポセイドン・アドベンチャー(1972)」「タワーリング・インフェルノ(1974)」へと続く70年代パニック映画ブームのはしりの作品だけど、災害や大事件、未曽有の大惨事などに巻き込まれて大騒ぎしてドカーン、ワー!…

【映画】「オズの魔法使 (1939)」~自分には何かが足りないと思ってる人へ~

40年代を代表する大スター、ジュディ・ガーランドの大出世作で、不朽の名作。MGMミュージカルの最高傑作のひとつ。全編を流れるミュージカル・ナンバーも傑作。監督のヴィクター・フレミングは同じ年に「風と共に去りぬ」を制作していて(信じられる?)、こ…

【映画】「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ (1960)」 ~たった2日で撮影 ~ロジャー・コーマン

低予算映画の帝王ロジャー・コーマンが、2日間で撮影したとか言われている、おバカな男シーモアとちょっとおつむ弱めのオードリーの、心温まるハートフル・ラブ・コメディ・・・ではなく、かなり笑えるブラック・コメディ。 題名に「ホラー」ってついてるか…

【映画】「十二人の怒れる男 (1957)」~疑わしきは被告人の利益に~ 密室劇の頂点 

言わずと知れた傑作、シドニー・ルメット監督の「12 ANGRY MEN」。乱暴にひと言で行ってしまえば「疑わしきは罰せず」「推定無罪」がテーマ。密室劇といえばこれ、という作品。そして名優の誉れ高い、ヘンリー・フォンダの代表作でもある。元は54年のTVドラ…