エムログ

古い映画を中心に、本、仕事・・・etc. 驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

映画 年代別-外国映画 1950年代

【映画】「舞台恐怖症(1960)」ディートリッヒとリチャード・トッドのキャラ設定が効果的

引用:「私の幸福があなたの幸福なんでしょう。だからここまでしてくれた」 マレーネ・ディートリッヒの台詞 マレーネ・ディートリッヒの悪女ぶりと、リチャード・トッドの恋に溺れる間抜けぶりが後半にきっちり効いてくる、ヒッチコックらしいサスペンス・…

【映画】「現金に体を張れ(1956)」~スタンリー・キューブリックのハリウッド・デビュー作~

写真家から映画監督に転向して、自主制作映画のような低予算映画を数本撮ったあと、スタンリー・キューブリックにとってハリウッド映画監督デビュー作となったのが今作『現金に体を張れ』。”現金”と書いて”げんなま”と読む。 ドライな演出が光る作品。後半に…

【映画】「雨に唄えば(1952)」 ~ジーン・ケリーを見てるとほんと元気になる(笑)~

のっけから笑わせてくれる、MGMミュージカルの名作コメディ。映画がサイレントからトーキーへと移り変わるはざまの騒動を描いた作品というだけでも期待できるが、その上ジーン・ケーリーやジーン・ヘイゲン、ドナルド・オコナーら芸達者な出演陣が、畳み掛け…

【映画】「80日間世界一周(1956)」 ~見どころはフォッグとパスパルトゥとエンディング~

風呂の水は40センチでなければいけません。ピッタリにです。 朝食のトーストの温度は28度です。ピッタリに。 ~フォッグの執事、退職の理由より~ 大好きなジュール・ヴェルヌ原作「八十日間世界一周」の雰囲気をそのままに、フォッグとパスパルトゥの魅力を…

【映画】「宇宙戦争(1953)」~かの有名なH・G・ウェルズの小説「宇宙戦争」の映画化作品~

火星人=タコ型のイメージを私たちに植え付けた小説、の映画化。地球人よりもずっとずっと進んだ文明を持つ火星人が、地球人を滅ぼしにやってくる。 火星が住めなくなって、太陽系の惑星に移住しようとあちこちリサーチしたけどあんまりいい星がなくて、それ…

【映画】「キング・ソロモン(1950)」~アフリカの大地、動物、民族の美が炸裂するサファリ・ムービー~

全編、財宝目指して歩いているだけと侮るなかれ、野生動物たちの躍動感あふれる映像は圧巻! そしてラストの原住民のダンスが超絶美しい。 キング・ソロモンの秘宝とやらが出てくるが、それを探す冒険映画というよりもエリザベスの旦那を探すことが目的で、…

【映画】「地球の静止する日(1951)」~題名と違って、地球は止まらない~

題名をみて「ええー、突然地球を止めたら慣性の法則でみんな宇宙に吹っ飛んじゃうんじゃないの? いくら50年代のSFでもこれはひどい」と思ったけど、違ってた。地球は全然止まらなくて、機械が止まってた。 ・・・全然違うじゃん。原題が「The Day the Earth…

【映画】「タイタニックの最期(1953)」 ~大人のドラマ仕立てのタイタニック~

素晴らしかった。感動した。やはりどうしてもあの大ヒット作、ジェームズ・キャメロン版「タイタニック」と比較してしまうが、全く引けを取らない名作だと思った。特に主人公スタージェスの人物像がいい。頑固で傲慢な上流階級の男として登場するが、ラスト…

【映画】「百万弗の人魚(1952)」~エスター・ウィリアムズ シリーズ完結~

「いよっ! エスター!千両役者!」とか書きたいなー (*'▽') くらいの軽い気持ちで見たら思いがけず面白かった。エスター・ウィリアムズものとして「世紀の女王」「水着の女王」に続いての鑑賞だったし、題名からして前2作同様のお気楽MGMミュージカルで、「…

【映画】「海底2万マイル(1954)」~ネモ艦長とスチームパンクなノーチラス号~

ジュール・ヴェルヌ原作の有名な小説を、ディズニーがみごとな特撮で映画化した海洋冒険映画の金字塔。1954年の作品だけど、ネモ船長が乗る潜水艦「ノーチラス号」の造形や内部の内装・美術がすばらしい。いかにも古き善き19世紀のスチーム・パンクなSF作品…

【映画】「地底探険(1959)」 ~ゲルトルードが最高~

トカゲはことごとく要らなかったと思う。トカゲがなければ今でも格調を保てたかもしれない。 いかにも50~60年代風の地底のセットもよかったし、アイディア満載、空想科学コメディみたいな感じでかなり楽しかった。オリバーとカーラの、犬猿の仲からの両想い…

【映画】「ベン・ハー(1959)」~だけどイエスさまのおはなし~

1907年(15分作品らしい)と、1925年のラモン・ノヴァロ版に引き続いての3度目の映画化作品。アカデミー賞を11部門取った事でも知られる。「ベン・ハー」の映画化では最も有名な作品だし、スペクタクル映画界的にも最も有名な作品のひとつ。私は1925年ラモン…

【映画】「十二人の怒れる男 (1957)」~疑わしきは被告人の利益に~ 密室劇の頂点 

言わずと知れた傑作、シドニー・ルメット監督の「12 ANGRY MEN」。乱暴にひと言で行ってしまえば「疑わしきは罰せず」「推定無罪」がテーマ。密室劇といえばこれ、という作品。そして名優の誉れ高い、ヘンリー・フォンダの代表作でもある。元は54年のTVドラ…