題名 水着の女王
監督 エドワード・バゼル
出演 エスター・ウィリアムズ、レッド・スケルトン、リカルド・モンタルバン
上映時間 95分
制作年 1949年
制作会社 MGM
制作国 アメリカ
ジャンル ミュージカル、コメディ
うーん。エスターはあんまり泳がない代わりに歌を歌っていた。歌わなくていいから、もっと泳いでほしかったなー。
しかし歌っていた曲は有名な、「ベイビー、イッツ・コールド・アウトサイド(外は寒いよ)」だった。この映画で使用されてヒットしたらしい。曲は知っていたけど、経緯は知らなかった。私が知っていたのは、ディーン・マーチン&ドリス・デイのヴァージョン。良い曲だよね。
Mr. Dean Martin (duet) singing "Baby, it's cold outside"
エスターは後半は主役感がでてくるけど、前半はあんまり活躍の場が無くて、むしろ妹役ばっかりがクローズアップされていた。
レッド・スケルトンも前回の「世紀の女王(1944)」ではエスターの相手役だったのに、今回は妹の相手役で、ちょっと降格感が否めない。
スケルトンのかわりにエスターの相手役にクローズ・アップされていたのがリカルド・モンタルバンという俳優だったのだが、これは!
このおめめぱっちり、長いまつ毛はどこかで見たことがある! は!( ゚Д゚) 「スタートレック・シリーズ」のカーク船長の宿敵カーンではないですか! いやあ、こんなところでお会いするとはね・・・。
私はこのカーンが苦手で・・・なんかあ、このおめめぱっちりな感じが、まつ毛がやたらと長い感じが・・・たれ目があー、好みじゃなくて、ニガテ。ラテン系もあんまり得意じゃないし。カーン役はこの映画からは20年くらい後。伝説の悪役ですからね。カーン役一発で映画史に名を残しましたな。
物語は、水泳選手から水着デザイナー兼モデルへ華麗なる転身をとげたしっかり者のエスターと、男好きで超積極的な危なっかしい妹、ポロの南米選手で女たらしのリカルド・モンタルバン、リカルドに間違えられてエスターの妹に猛烈にプッシュされるしがないマッサージ師のスケルトンが、バタバタと恋の駆け引きを繰り広げるという、ドタバタ・コメディ。
ちょっと強引に、無理くりギャグを突っ込んでいる感じが痛々しい、全然笑えないコメディでした。私は一回も笑わなかった。
そんなにギャグを入れよう入れようとしなくていいと思うんだけどなあ。もう少し落ち着いて、普通にラブコメにすればいいのに・・・エスターが泳ぐ泳ぐ泳ぐ!!みたいな感じで良かったと思うんだけど。スケルトンの起用がそうさせてしまうのだろうか。エスターの泳ぎも満喫できなかったし、満足感の低い映画になってしまった。
もともとB級なスターだけど、いよいよB級が確定してしまった、そんな印象の後味でした。
次回の「百万弗の人魚(1952)」でエスター・シリーズは終わりにするつもり。
だからぜひぜひエスター泳ぐ!!を期待したい(さらに3年後だから・・・無理かな)。
「水着の女王」は、このDVD-BOXに収録されている。
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