mです。
こないだ、出勤途中にいつものようにバスに乗っていたんです。
指定席化しているいつもの席に座って、普通にスマホで最近の韓国事情かなんかをチェックしていたら、上からぽこんとなにかが落ちてきて顔に当たってきたんです。
きょとんとして「虫かなあ。虫にしては当たりがちょっと違うような」と思って、うーんと考えてました。
「なんかなー、は!」と予感がして、なんとなくメガネをはずしてみたら、なんとメガネの鼻のところについている鼻パッドの左側がない。
え? どゆこと? これが落ちたの? そんなことある? 上から落ちてきたように思ったけど。
朝起きて速攻メガネかけて、それから軽く1時間ちょい経ってるんだよ。その間に私の顔面で、そんな事件が静かに進行していたとは露ほども気づかなかった(ま、服に穴が開いていても気づかない女なんだけどさ)。
哲学を感じたね。シューディレンガーの猫的な。蓋開けたらメガネが壊れてた。
軽く動揺したよねー。これから仕事なのにー。はー。スペアもないしなー。完全役立たずになってしまう。出勤する意味なし。ま、鼻あてはなくてもかけられるんだけど (*´з`)
「あれをやるしかないのか」
高校時代の部活での出来事が頭をよぎる。
はるか昔、ソフトボールの部活動でバッティング練習をしていた私は、自分で打った打球を自分の顔面に当ててメガネを壊した経験がある。
そのときはメガネのつるの部分が外れてしまい、こうなっては私はまるで役立たずだから「一刻も早くメガネ屋に行って修理しなければ! ラッキー! さぼれる!」と喜び勇んで部活の顧問のところに報告に行ったら、迷いなくネジの穴のところに糸をぐるぐると巻きつけて「はい」と渡されたことがあった。
いやー、びっくりした。顧問の動きに「どうしようかな」みたいなタイムラグがまったくなかったもんで。
くるくる糸を巻きつけていく顧問のその手元を見ながら「あ、そうなんだ(帰れないのか)」と悟ったもん。
さてはヤツも経験あるな。
というわけで「あれをやるしかない」私は、「鼻あてだけでも救出しなければ」と、座ったままの状態できょろきょろ探してようやく鼻あてだけは救出に成功。でもさすがにネジは発見できなかった。
ねじがゆるんでたのかなあ。雑に扱っているからなあ。でも今までの35年におよぶ眼鏡ライフでそんなこと一度もなかったのになあ。
20代の、引きこもっていて超絶貧乏だったころ、普通にテレビとか見てるとメガネのレンズが「ぽろっ」と落ちることはよくあったけど(マジデ)、鼻あてはなかったなー。
ネジが緩んでたのかー。気づかなかったなー。買い換えて1年ちょっとなのになー。
で、出勤して、ソーイングセットをお持ちの方を探してお借りし、誰にも見られないように「くるくるくるくる」とメガネに鼻あてを糸でくくりつけ、その日の仕事は無事に終わったのでした。
誰も気づいてくんなかった(カナシイ)
そして仕事帰りに近所の眼鏡市場へ行って鼻あてをつけてもらい、ついでにハズキルーペを買っちゃった!!
ハズキルーペ ラージ 1.6倍 ブルーライト対応 クリアレンズ チタンカラー+セブンエステアイパッチ
ついでだからね。出かけるの嫌いだから。一度に終わらせたいの。
老眼って知ってる?
食事の時に、こう、箸でつまむでしょう、口に近づけるでしょう、それを目で追うでしょう、すると何を食べてるのかがわからないの! びっくり。
魚の骨なんて絶対に見つけられない。よく見ようと思って近づけるとむしろ見えなくなっちゃって、離せば当然のように見えないの。ちぇ。不便。
そのうえ本が読みづらくて集中できず、「悲しい (-_-)」「とても悲しい (+_+)」と思っていました。
「近眼は老眼にならない」と10代のころに吹き込まれ、自分が老眼になることをほとんど想定せずに生きてきたのです。
それが数年前にメガネを新しくする際、眼鏡屋さんに「手元が見づらくなっていませんか? 遠近両用もありますぜ」と勧められ、ご丁寧に「ほら今のメガネだと見づらいでしょう」と新聞をパウチしたようなものを渡されて「老眼チェック」をさせられました。シンセツー。
その頃はまるで自覚がなかったので、「???」となって、「んー、不便を感じていないんで」と言って「とにかく遠くが見たいので」と遠近両用はお断りしたわけです。
が! その後、みるみる老眼が進行。本を読むのに集中できなくなっていきました。
えー、気づかせるから気づいちゃって、それで自覚しちゃったもんだから老眼になっちゃったんじゃないのお。あーあ。
だけど kindle paperwhite で本を読むときにフォントサイズを大きくするのは嫌なの。意地があるから。
昔から本というものは活字が小さいって相場は決まってるの。
昔の岩波文庫なんて、今となっては想像を絶するくらい字が小さいよ。小さいうえに旧漢字なんだよ。画数多すぎるって。
「本とはそういうもの」と思ってるから、本当は近年の「どんどん活字が大きくなって、行間が広くなって、無駄に本が分厚くなっていく様子」というのを、あんまり好ましく思ってなかった。
だって、なんか、ばかみたいなんだもん。どこぞの教祖様がたくさん出してる本みたいじゃん。
でも。背に腹はかえられない。自分が老眼になって、本の字が大きくなるのも仕方ないと思うようになった。高齢化だし、活字離れが叫ばれてるし(私が知る限り30年は叫ばれ続けているが)。実際読みづらいし。
そこで、職場の方にもすすめられた「ハズキルーペ」を購入するに至ったのでしたー。
外ではかけないから。家でだけだから。
というわけで、ハズキルーペなんですけど、これはスグレモノだと思いました。もう明らかに違う。明るい、くっきり、読みやすい。
「人生長いこと、この距離感で本を読んでいた」という、その距離感に戻れます。だから気持ちが落ち着いて、とても読みやすい。
もちろんスマホも見やすいです。
拡大率が3種類、レンズの大きさは大小2種類、色はたくさん。
おそらく迷うのは拡大率なんだと思いますが、一応目安としては、
PCやタブレットを使用するときに困っている ⇒ 1.32倍
本や新聞を読むときに困っている ⇒ 1.6倍
それ以上に細かい手作業や仕事をしたい ⇒ 1.85倍
ということにハズキルーペさん的になっている。
そして実際に店頭で比べてみた感想ですが、
1.32倍でもあきらかに本の字が読みやすくなる(明るくくっきり見える)。でも1.6倍の方がよりくっきり読みやすいな、という感じでした。そしてそれ以上は必要ないな、と。ハズキルーペさんの言う通り。
私の目的は「本の読みやすさ」で、PCやタブレットでは全く困っていなかったので、迷わずに「1.6倍にします」と言いました。
レンズの大きさは、私が現在使用しているメガネが割とレンズが大きめで、ハズキルーペはメガネの上からかける関係上、下を見るとメガネの下側にハズキルーペが届いていないということになって何の意味もないので、大きなレンズを選びました。大は小を兼ねますよ。
色はたくさんありますが、基本的に「ラメ入り」です(笑) 店員さんも「確か黒は・・・あ、こっちも入ってますねww」って言ってた。ラメいるー? ハズキルーペさんのこだわりなんでしょう。すべてラメ入り。
金額は 10,980円 でした。うん。その価値はある。オススメです。
嬉しくなって、「本読むぞー」という気持になったー(じゃあ感想文かけよ)。
お求めはこちらから(笑) ↴ 読書ライフが戻りますよ。