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【映画】「踊る海賊(1948)」~ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーが楽しそうで、こっちまで楽しくなってくる映画~詳しいあらすじ付き

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題名 踊る海賊
監督 ヴィンセント・ミネリ
制作 アーサー・フリード
出演 ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリー
音楽 コール・ポーター
上映時間 102分
制作年 1948年
制作会社 MGM
制作国 アメリカ
ジャンル ミュージカル


ジーン・ケリーにジュディ・ガーランドという、ミュージカル界のスーパー・スターのふたりが繰り広げるコメディ・タッチのミュージカル。面白いというより、楽しい映画。話が面白いとかではなくて、二人が楽しそうだから見てるとこっちも楽しくなってくるような、そんな映画。中身は特に・・・ないです (*´з`)(笑)

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***** おはなし ******
欲望に忠実で冷酷で残忍、女をかどわかし、村や町を破壊し、金銀財宝を奪い、悪行の限りを尽くして伝説となった海賊マココ。カリブ海を駆け巡るマココに自由を感じて憧れる、夢見がちな少女マニュエラ。しかしマニュエラは、だいぶ年長でだるまのように太った村長ドン・ペドロに見染められ、結婚を申し込まれる。お金持ちだし、「夢より安定」と叔母に諭され、良く分からないままなんとなく承諾し、「夢と現実は違う」と自分に言い聞かせるマニュエラ。

と、そこへ巡業の旅芸人の一行が到着。看板役者のセラフィンは、美しい女性の名前を言い間違えないように、全員 ”ミーナ” と呼ぶことにしているような女たらし。この町でもいつものように「ニーナ、ニーナ」と女を口説いている。

そこへ結婚の為に町に来ていたマニュエラが現れ、セラフィンの目に留まる。いきなり熱烈に口説かれるマニュエラは、婚約者がいると告げるが、セラフィンは今夜の興行を見に来るよう誘う。

夜になると町がにぎわい始め、そわそわとホテルを抜け出して小屋へ向かうマニュエラ。セラフィンの歌とダンスに魅入られたマニュエラは、セラフィンの催眠術にかかって、自分の憧れの男性が海賊マココであることを告白する。歌い踊るマニュエラを見て本格的に惚れ込んだセラフィンは「なんとかして結婚を阻止しなければ」とマニュエラを説得するためにホテルの部屋に上がり込む。

そこで図らずもドン・ペドロと対峙することになったセラフィン。ドン・ペドロを見たセラフィンは、むかし自分が乗っていた船を沈めた、あの海賊マココであることに気が付く。マニュエラの憧れの男が、偶然にも彼女の婚約者だったのだ。この事実をマニュエラに知られるとまずいと思ったセラフィンは、ドン・ペドロがマココであることを秘密にしているのをいいことに、実は自分がマココであると偽ってマニュエラの関心を惹こうと一計を案じる。

ところがそれが裏目に出て、セラフィンはマココとして逮捕されてしまうのであった。
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セラフィンはマニュエラを口説くときは「ニーナ」とは呼ばずに、ちゃんと名前を聞いていた。気に入ったんだね。


私が勝手に「重力を操る男」と呼んでいるジーン・ケリーは、今作でも相変わらず笑わせてくれる。マニュエラの部屋に入り込むときの綱渡りにはわろた(笑)「つ、綱渡りw ほんと何でもやるな」と思った。渡る時、手を上げて「ジャジャーン!」って口で言ってから渡ってたよ。彼はミュージカル・スターなんであって、全然コメディアンではないのだが、その辺のコメディアンより数倍笑える。

世界中かつ歴史上でミュージカルの2大スターといえばフレッド・アステアとジーン・ケリーなのだが、フレッド・アステアは「重力をなくす男」で、ジーン・ケリーは「重力を操る男」に、私には見える。

そしてジーン・ケリーは、ダンサーだからダンスが上手いに決まっているのだが、「ダンスが上手いなあ」というよりは「なんて運動神経のいい男なんだろう!」といつも思う。超絶アクロバティック。フレッド・アステアを見ても「運動神経が良さそう」とは思わないもん。アステアは「ダンスが上手い御方」。

今作でも、先に触れた「綱渡り」を筆頭に、動作がいちいち運動神経がよさそう。ただ歩いたり、立ち止まったりするだけでも運動神経が良さそう。とにかくどこまでも運動神経が良さそう(シツコイ)。ほんといつも感心する。

そして笑顔! 「笑ってます!」っていう感じ。この大味なところ、好きです。

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そしてジュディ・ガーランド。今作でもいかんなくコメディエンヌぶりを発揮していた。

今回のジュディったら、「マコォコォ、マコォコォ」と海賊マココへ憧れを熱く語っていたと思ってたら、急に歌い始めて笑ったよ。これだからミュージカルは楽しくてやめられない。

最初にセラフィンと会ったときにびしょぬれになった帽子を取り出し、思い出して笑うジュディが可愛い。ジュディ・ガーランドのいたずらっぽい、いつもの笑顔。

とにかく表情が豊かで可愛いの。彼女は写真で見るよりも、動いている方が数層倍チャーミング。歌えて、踊れて、そして笑わせてくれて、もう大スターなんです。

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ジュディ・ガーランドと言えば、薬物中毒、遅刻、撮影をすっぽかすとか、とにかくその手のゴシップに事欠かないお方。子役から大スターになって、この映画を撮影している時はもう立派な薬物中毒で、撮影にもぜんぜん現れなかったんだとか。この映画の撮影終了後、療養所に入れられてしまう。

でも映画の画面からは、彼女が裏ではそんな風に苦しんでいるようには、みじんも見えない。プロだなあ。

撮影に全然来なくても、ジーン・ケリーはこのあとも彼女と何度も共演しているし、このブログでも取り上げた『私を野球につれてって(1949)』では、最初ジュディが出る予定だったのに薬物乱用が原因で降板してしまって、代わりに出たエスター・ウィリアムズとジーン・ケリーは仲が悪かったんだとか。

まあなあ。ジュディがよかったのかもね。でもエスターだって頑張ってたよ! 言わんといてあげてー!(私も作品的にはジュディの方がいいに決まってるとは思ってるんだけど)。
 

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結局この映画は思ったほどヒットしなかったのかな? Wikipediaを見ると制作費を回収できていない気がする。Wikiの記事自体もあんまり力が入ってないし。曲ももう少しキャッチーだと良かったかも。

まあ・・・二人には代表作が何本もあるから・・・これはその中には入らないかな(笑)でも、二人のファンならきっと楽しめる、能天気で楽しい映画でした。

じゃねー。

 

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