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古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

【映画】「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎(1985)」ホームズのパスティーシュ史上最も若いホームズが登場

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題名 ヤング・シャーロック ピラミッドの謎
監督 バリー・レヴィンソン
制作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 クリス・コロンバス
出演 ニコラス・ロウ、アラン・コックス、ソフィ・ワード
上映時間 109分
制作年 1985年
制作会社 アンブリン・エンターテインメント
制作国 アメリカ
ジャンル アトラクション、冒険、推理、ホームズもの


注意 : 本作は「m的おすすめ映画」という作品ではありません  (*´Д`)初ダナー。でもしょうがない、観たのでー、どんな映画だったかだけ覚書として書いておく 


前半はハリー・ポッター風の英国学園寄宿舎もの、中盤以降いきなりインディ・ジョーンズ化するという娯楽作。

ホームズとワトソン博士がもし高校時代に出会っていたら?という着想を元に作られた作品で原作者のコナン・ドイルは全く関係ない。

シャーロック・ホームズ・シリーズは有名すぎるからか、昔から多くの新解釈ものを産んできた。ドイルが生んだホームズと、モーリス・ルブランが生んだアルセーヌ・ルパンを戦わせる作品など、多くのパスティーシュ(模倣)がつくられているが、本作もその一作。


****** あらすじ ******
16歳のシャーロック・ホームズが通うロンドンの寄宿学校にジョン・ワトソンが転校してくる。学校にはホームズのガールフレンドのエリザベスやホームズを目の敵にするダドリーがいて刺激的な毎日。特にエリザベスの叔父で学校の元教授であるワックスフラッター教授は学校の屋根裏に住んでいて、飛行機の発明に夢中で、何度もお手製の飛行機で空を飛んでは失敗している。

そんな中、街で不可思議な事件が起こる。幻覚を見た男が自宅から飛び降り死亡したのだ。つづいて牧師が同じように幻覚に襲われ死亡、ついにはワックスフラッター教授までが幻覚に襲われ、自分の胸をナイフで刺して死んでしまった。現場に残された吹矢と、教授が残した謎の言葉「エ・タール」の言葉を元に、ホームズは事件の解明に挑む。
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エジプトの秘密結社的な「ラメ・タップ」、秘密の儀式、地下の秘密組織など、いかにも80年代のスピルバーグ制作っぽい要素が盛りだくさん。

ホームズとワトソンの出会いや、ホームズのトレードマークである帽子とパイプと虫眼鏡の由来などが描かれるが、正典ではなくパスティーシュだから、「発見! ソウダッタノカー! オタク心に火がつくぜ! φ(`д´)メモメモ...」とはならず、なにがどうという感慨もなかった(とほほ)。


というわけで、物語としては小学生向けっていう感じでたいした見どころはないけれど、特撮技術的には前半の牧師が見る幻覚のステンドグラスから出てきた騎士は当時最先端のCGが使われていて、いわゆるCG使用映画のすごく初期の作品だったらしい。

わずか30秒くらいのシーン。

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あとは、いつの頃からか、「一番最後におまけ映像があるのでクレジットの最後まで観てね」的な宣伝がされるようになったが、そのきっかけになったのもこの作品だったらしい。ここからだったのか。

今作では、馬車が走る映像にかぶせる形でエンド・ロールが流れていて、馬車から男が下りてホテルに入っていき、宿帳にしるしたサインが「モリアーティ」だった。そしてその男がアップになり、なんと本作の犯人であるレイス教授だった、というオチ。

ここでシャーロック・ホームズの基礎的な知識があれば、「は! なるほど! 死んだと思ったレイス教授が生きていてモリアーティ教授になるのか!」と思って喜ぶ、という仕掛け。ホームズを良く知らないのに見に行ってしまった客はなんのことやらわからないという悲しいおまけ。

やっぱりどんなことでも色々なことを知っていると、楽しいことも増えていくから雑学もあなどれない。

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とはいえ上記の ①かなり初期のCGが使われている ②エンドロール後のおまけ付き作品のはしり の2点をマニア的観点から確認したい人は見てみてもいいと思うけど、それ以外の人はぶっちゃけ見なくていいかなあと思いました。

おわり。