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割と自己流で生きています

コロナ禍であぶりだされた、いるもの、いらないもの②【私がいらないと思うw】

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mです。4月も終わりますね。

前回は「コロナが落ち着いた後、すごい不景気が来て、常識が覆されて、もう世の中が元に戻ることはないんだろうなあ」と、そういう予想が毎日の生活の実感として予感できるなあ、という話を書きました。

 

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でも今回はまたそれとは違う、もしかするともっと恐ろしくも哀しいことかもしれないある恐怖が私を襲いそうなのでそれを書いておこうと思います。


③ 職場で「いらない仕事」と「いらない人」がばれちゃいそう(私なんだけど)


私が・・・というか、私の仕事というかポジション、いらないんじゃないかなあ。それがばれちゃいそうだなあ。クビかなあ。人員整理されちゃうかもなあ。

なんかそういうのがバレちゃいそうな方、いません? 実はそう思っている人って案外多いんじゃないかと思うんですよね。



私は現在、とあるちゃんとした病院(コロナ疑いを受け入れるような病院ではないのですが)で、2年前に部署を異動になって「医局秘書」というのをやっています。


これが暇で。


どのように暇なのかというと、医局秘書になる前の感覚で働くと2時間で終わることを8時間かけてやっている感じですね・・・オドロキですよ、ほんと。

最近は多少業務も増えてきたとはいえ、それでも午前中だけ4時間ちょっと真面目に働いて、午後はほとんどふわーっとして、帰るの待ってますね・・・・

年度替わりとか、年末とか、他にも季節ものでそれなりに忙しくなる時期はあるっちゃあるんですけどね。でも忙しいと言っても「1~2週間続くかな」くらいだし、それに17:30過ぎには帰ってますからね(笑) 自分比較で忙しいだけで、他と比べたら全然忙しくない。


そこへこのコロナ禍です。学会という学会が軒並み中止や延期になっているので、出張の手配もないし、休診がでるわけでもないし、ちょこちょことした業務までもがぜんぜん無くなっちゃった。

基本的に暇なのに、さらに輪をかけて暇になっちゃった、みたいな状態。


そのように暇な仕事をするためにいつものように電車で出勤していると、電車が日に日にガラガラになっていくわけです。

私は喫煙者なので、毎朝駅のコンビニ前で一服してから電車に乗るんですけど、吸っている間に目の前を駅に向かって歩いていく人が、激減。

そして改札で定期を ”ぴっ” としてホームに着くと「誰もいない」。いても4~5人。激減。

電車に乗り込むといつもは座れないのにシートはガラガラ。激減。


みんなどこ行っちゃったのー?(゜-゜)  そんなにみんなリモートワークとやらができる職種の人たちなの? ホントに?(疑っている)


・・・なんかなあ。行ってもやることないんですよ・・・電話番とコピーとかファックスとか、せいぜいがデータ入力とかしかないから、リスクを冒してまで行く必要、あるのかなあ。行かなきゃ駄目かなあ。いいんだろうか、こんなに暇で。

*****************

などと思うそんななか、4/7の緊急事態宣言の発令がありました(対象地域です)。

「7割~8割の出勤を減らすよう」安倍信三さんが言っていたのを聞いて、

「うちは病院だから閉めるわけにはいかない。けれども患者数は激減している(半減に近い)。患者だろうが職員だろうが、ひとりでもコロナ陽性が出たらやばいから、休める人は少しでも休ませて、外出自粛の方向にした方がいいのでは。絶対にしなくてはいけない仕事はしなくてはならないが、後回しにできることは後回しにして、みんなが一日でも出勤を減らしていくべきなのでは」

と思いました。


ま、私が休みたいだけなんですけどね(笑) 私を休ませて、って話なんですけどね。ぶっちゃけ週に2~3日出れば仕事、終わりますからね。大義名分ができたなあと。これは堂々と休めるのでは、と。

「週2で出勤を潰したいなあ。理想は火~木で出勤して月と金は有給使いたいなあ。休業補償なんていらないから、有給消化でいいから(売るほど余ってるし)」と思って、「ま、とりあえず今回の緊急事態宣言を受けての職場の出方をみよう」と思いました。


そうしたら、翌日全職員向けにメールでお達しはあったけど、「人込みは行くな」とかいう注意点が羅列されているだけで、私が期待していた「休めるやつは休め」的な内容では全然ありませんでした。しょぼん。


病院的には全然そういう内容ではなかったけれど、我が所属部署は「入職したばかりの若い子たちを交代で休ませようと思う。彼女たちは有給がないから、リモートワークという”体”にして交代で休ませることになった(自宅でできることは実質なし)」とのこと。どうやら部課長で決めたらしい。

その報告を課長から聞いた私は聞いてみましたよ。「私は?」と。「私、今回のことはかなり深刻に受け止めていて、少しでも出勤をつぶしたいって、ちょうど思ってたところでした。行きは良いんですけど、帰りの電車は結構混んでるし」って言ってみましたねー。だって老いも若きも命の重さは同じなんですよね? 地球より重いとも言うじゃありませんか。

そうしたら「管理職はちょっと別」と。あー、まあ、私も一応管理職。そして「でも休めるの?」と聞かれたので、思わず「休めます」と即答してしまいましたよ(笑) 

「おっといけねえ、暇だと思われる」と思って、「私がやっている担当業務っていま絶対にやらなくちゃいけないことは少ないから、後回しにできることは溜めておいて5月以降に一気にやればいいと思うんですよね」と追加説明しておきました。


だってさー、ええー休んじゃいけないのお。むしろ経営陣から「休め休め、仕事工夫して有給とれ」って言ってくれなくっちゃいけないんじゃないのお。今休まなくていつ休むのお。うちで陽性でたらどうするつもりなのお。


そしたらその話が部長の耳に入って「誤解です」という話になりました。そういう意味ではないのだと。要は若い子は有給がない(あるいは少ない)からリモートワークと称して自宅待機させてあげたい、私たちは有給が余っているからそれを使っていいけど、そういう若い子たちへの措置をずるいとか言わずに理解してあげてね、程度の意味だったらしい。

なるほどね、そんなのぜんぜんオッケーですよ。若い子たちのことは善きに計らっていただいて。私はまったく異存ありません。私も休めれば(有給でいいし)。


で、ついでだから部長に、

「私、今回のコロナは結構重く考えていて、日本は今が正念場だと思うんです。それで昨日の緊急事態宣言を見て、これを受けてウチの病院はどう出るのかなと思って出方を見ていたんですけど、さっき送られてきたメールは私が見たい内容ではなかったです。

私は、ウチは病院だから休めない。でも外来患者数は激減している。だから休めるやつは有給使って休めるように所属長が配慮してね。病院(業務)に影響が出ないように、今やらなければいけない事とそうでもないことを整理して、先送りできるものは先送りして、休めるのであれば積極的に休め。職種によって休める部署と休めない部署がでるだろうけれども非常時だから仕方ない。各部署内で判断して積極的に休ませろ、と言ってほしかったです。

たとえば受付なんて、日ごろ全く有給を取らせてもらえていないから、半日有給とか、週一日、10日に一日でもいいからみんなで交代して有給を取って自宅待機しよう、って言ってもらえれば、コロナ対策としては効果ないかもしれないけど、ああ、うちの病院なりに職員のことを考えてくれているんだな、がんばろう、って信頼関係が深まって、帰属意識も高まると思うんですよね」

って言ってみました。私って生意気だなあと思いながら。いつもすみませんね、事を荒立ててばかりいて。


そうしたら部長もいろいろ思うところがあるのか、「俺も言ったんだよ、でも上の判断はそうならなかった。俺だって休みたいもん(かなり遠方からの電車通勤)」と言ってました。

で、有給取得するのは構わないと言うので、「では休みます」となって、本当は週2で出勤をつぶしたいんだけど、やっぱり他の職員とのバランスもあってそうもいかないから、とりあえず週一で出勤を減らすことにしました。

週一くらいじゃコロナ対策としてはなんの効果もないと思うけれど、何もしないよりはマシだし、とにかく自分自身が少しでも納得できればいいかなと思ったので。

コロナ対策としては十分ではないけど、「休めるのに上の人から言ってもらえなくて休めなくて不満でいっぱい」となるよりは、「とりあえず週一でも自分の意志で休んだな」と思えるから精神衛生上はすっきりしました。

職場の人から顰蹙(ひんしゅく)かうかもしれないけど、みんなも自分の事は自分で考えればいいと思いました。とはいえさすがに週2有給は言いだせなかった。

それで4月は週一で有給を消化しました。


そして緊急事態発令から1週間後、ようやく人事部から、

①業務の緊急性を見直して、できるだけ残業しないように。必要最低限にするように。
②半日、一日有給休暇を積極的に取るように。夏季休暇の前倒し取得を推奨する。
③半日有給の出退勤時間は問わない(4時間勤務していればOK)。

などと、ほぼ私が部長に言った通りの内容の通達が出て、「やっときたー」と思って私は溜飲を下げたわけなのですが、それでスッキリ解決、はしないんですね、これが。


我が部署では、上記の人事部の通達を受けて「休む休まないは自己判断」&「臨機応変に対応する」ことにしたんですって。

自己判断かあ。臨機応変ねえ。

ちゃんとトップダウンで「強制してあげること」が大事だと思うけどねえ。こういうのは自己申告制にしたらみんな休まないに決まってるんだから。

下々はさあ、「暇だと思われたら困る」「自分が必要ないと思われたら困る」って思うもん。そう思って忙しい振り、自分は必要アピールしてる人も、多いと思うね。うちの定年退職後の嘱託組なんて、やることないのに毎日出てきてるけど、感染したら死ぬよ。休ましてあげてよ。


そして4月も終わりますけど、結論はやっぱり誰も休まない(笑) 私だけが休んでる(笑) やっぱねー。

でもね! 私は予定通り週一で休みますよ。だって自己判断ですから。私は暇なので休めますから。暇なのにジェスチャーで忙しいフリしてコロナに感染したら、死ぬほど後悔すると思うから。

 

私って馬鹿なのかなあ (T_T) これが原因で「mさん、暇らしい」ってなって、コロナ禍が落ち着いた後、膨れ上がった赤字を解消するために人員整理されちゃったりするのかしら。肩をポンポンと。


・・・人によっては贅沢な話に聞こえますよね。でもこれが私の現実ですから。私だって別に幸せじゃないし、他の人とは時間差で更なる不幸を招き寄せるだけなのかもしれないんだから。

半年後くらいに「mさんの暇さ加減」が問題になったりするかもしれない。あいつはなにやってんだ、と。

そしたらまた報告します。

今回はこんな感じです。