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【本】「日本沈没(1973)」災害に備えたくなる、今こそ読みたい日本が誇る傑作SF小説【いまさらベストセラー】

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)



題名 日本沈没
作者 小松左京
出版社 光文社 カッパ・ノベルス
出版年 1973年
出版国 日本
ジャンル SF、パニック、ベストセラー


いまさらながら、往年のベストセラーである『日本沈没』を読んでみたら、小説の最後で日本人1億人中7000万人もの大勢が国外に難を逃れて助かるのに、「ああよかった!」と思えるような作品では、ぜんぜんなかった。

題名だけだとまるでよくあるハリウッドのアトラクション・ムービー系の、「わー」とか「きゃー」とか、そういう体育会系パニック映画みたいに思えるかもしれないけど、まるで違う。

骨太の、シミュレーション小説だった。


この作品は1973年にカッパ・ノベルから書き下ろし上下巻で出版され、最初はあまり期待されておらず初版は3万部ずつ程度の発行にとどまったが、みるみる版を重ねていき、ふたを開けてみれば上下巻合わせて385万部を売り上げる大ベストセラーになった作品らしい。

その背景には、科学技術の発展に伴う未来への不安や、オイルショックなどの現状の社会不安がベースにあったのだとか。

そういった意味では、平成になってからの阪神大震災や東日本大震災、気候変動、そして経済不安や世界情勢不安、AI化への不安、リストラや年金制度の崩壊、コロナウイルスなど、いま私たちの日常は十分すぎるほどの不安に囲まれている。

特に私たちはこの小説の主題である地震だけでも阪神大震災や東日本大震災を経ているし、未来の大地震の噂や予言も絶えないし、昨年(2019年)に頻発した台風などの自然災害は「これからの日本は毎年こういう気候になるんだろうか」と思わせる一年だったから、昔から気にはなっていた『日本沈没』を、今更ながら読んでみるのも乙かと思った。

そうしたら傑作だった。 

 


主な用語と登場人物

D-1計画・・・田所博士が提唱した「日本沈没の可能性」を探る調査プロジェクト。D計画とも呼ばれる。
D-2計画・・・日本国民の国外脱出計画のこと。

小野寺俊夫・・・ベテラン深海潜水艇乗り。わだつみ号。D-1計画に参加。
田所博士・・・地球物理学者。天才だが理解されずに学会から疎まれている。日本沈没を予想。調査チーム「D-1計画」のキーマン。
幸長助教授・・・海洋地質学者で田所博士の右腕。のちのD-1計画の責任者。
中田・・・情報科学者。D-1計画の一員。
結城・・・小野寺の仲間。深海潜水艇の操縦者。小野寺に誘われてD-1計画に参加。
山崎内閣調査室調査員・・・D-1計画の一員。
穂積・・・D-1計画の一員。情報操作を担当。
渡(わたり)老人・・・100歳を越えるフィクサー的謎の大人物

ほかにもヒロインとか首相とか、多数の登場人物が出てくるがここでは割愛する。


出来事・時系列(197X年)

① 夏。測量しても測量しても測量結果がずれ、新幹線の基礎工事が進まない現象が起こる。
② 小笠原の北で小さな無人島が静かに、あっという間に消失する。調査の結果、2日間で地面が160mも沈んでいたことが判明。
③ 愛知県で橋が落ちる。伊豆では小さな島が出現する。海底が大きく沈んでいることが発覚。東京では日に2~3度も有感地震が頻発。
④ 7/26 伊豆の天城山、続いて大島の三原山が噴火。
⑤ 7/27 浅間山噴火(長野県)
⑥ 京都大地震。死者4,200人、重軽傷者13,000人を超える。
⑦ 秋。三陸地方に2度、北海道根室に1度、津波が襲う。九州地方の噴火は継続、桜島が活動開始。日本全国で有感地震が毎回何百回と起こり、建物が崩壊したりしていたが、人々はすっかり慣れて気にしなくなっている。
⑧ 夕方5時。のちに「第二次関東大震災」「東京大震災」と呼ばれるM8.5の大地震が発生。東京は震度6~7。死者・行方不明者 250万人、被害総額10兆円、日本人口の2.3%が一瞬で死ぬ。
⑨ 冬。八丈噴火。富士火山帯が一斉に噴火を開始。三宅島、大島三原山噴火。東日本でも地震発生、新潟、富山地方にM7.0、震度4。
⑩ 富士、宝永火口噴火。日本沈没まであと10ヶ月の予想。
⑪ 3/12 二百年ぶりの富士山大噴火。美しかった山容を失う。
⑫ 3/15 浅間山大爆発。続いて群馬県武尊山、燧(ひうち)岳、日光・白根山、那須・大佐飛岳も活動開始。房総半島、三浦半島、伊豆半島は一日数センチから十センチ沈降、一日数センチ南東方向へ垂直移動開始。
⑬ 北海道・十勝岳、熊本・阿蘇山がほぼ同時に活動開始。
⑭ 4月上旬、北九州、中国地方にM7の地震。九州・霧島、桜島が噴火。中部地方・焼岳、立山が噴火開始。
⑮ 日本国民、海外移住開始。空路、海路、一か月で350万人が退避。
⑯ 4/30 AM5:11 のちに「中央構造線大地震」と呼ばれる世界の地震観測史上未曽有の「超広域震源地震」が起こる。近畿、四国、九州に震度7の激震が同時発生。中央構造線に沿って、日本列島が数十メートルずれる。一瞬で死者・行方不明者200万人と予測。直後、四国南部と紀伊半島南部が1時間に2mのスピードで太平洋に向かって動き始める。続いて東海地方に大地震、長野、岩手で噴火開始。

そして最後は、
⑰ 九月下旬。
引用:「四国はすでに百キロも南に動いて完全に水面下に没し、九州は裂けた南の端が、同じく何十キロか南南西に動いて、これも水没、中九州の阿蘇と、雲仙の一部が、辛うじて水面から出て、爆発を続けていた。西日本は、琵琶湖のところで、竜の首がちぎれるようにちぎれて、東端が南へ、西端が北へ回転するように動き、ずたずたに切れた断片となって、なお沈下をつづけていた。-------東北も北上山地は、もう数百メートルの海面下にすべり、奥羽山脈は、これまた四分五裂して、爆発をつづけていた。北海道は、大雲山だけがひょっとすると海面下にのこるのではないか、といわれていた」
という状態に。
⑱最終的に7000万人が国外退避を完了。


備考:
⑥と⑦の間に「美術品(絵画、彫刻、仏像、工芸品など)」の国外避難が秘密裏にはじまっている。
また、どのイミングで始まったかは分からないが、⑧が発生するあたりではすでに海外の未開拓平野部の買い付けも始まっている。
⑨の時点で政府は秘密裏に、世界各国に100万人単位の移民交渉を開始。
⑭のあとに「D-2計画」が実行されて、日本国民の退避が開始されていた。

⑫くらいの時期。こんな状況なのに、政府首脳は超高層ビル最上階の会議室で会議していた。


雑感

この小説『日本沈没』では日本が消えて、なくなる。そして日本人は世界中に散らばる羽目になる。冒頭にも書いた通り、1億人中7000万人が国外に難を逃れるけど、「ああよかった!」というカタルシスが得られるような作品では、ない。

最初は静かに、じわじわと日本に異常現象が現れてきて、後半に向けて怒涛のごとく日本列島が崩壊していく。それが限られた登場人物たちの目線で描かれ、名もなき市井の人たちがどう感じ、どう行動していたのかはあまり描かれないところが不思議と効果的だった。

この、「日本列島が消えてなくなる」というかなり大胆な設定は、その大きすぎるスケール感が荒唐無稽で「そんなことある?!」「SFでしょ?」と思うかもしれないが、出版当時「修士論文に匹敵する」と言われたらしい科学的かつ詳細な内容は説得力バツグン。

たとえば、①現実の軍艦の写真 ②日本海溝などの地図 ③地球の内部構造の図 ④ヴェーゲナーの大陸移動説の説明 ⑤気象学とマントルの対流の比較 などが、写真や図入りで掲載されてるけど、そういう小説って、あまりない。事実に裏付けされていますよ、これは科学に裏打ちされた作品なんですよ、と言っているのだ。


その掲載されている海底地図などでもわかるように、広大な太平洋の端に細長く儚げに浮かび、かつすぐ右側には世界最大の日本海溝が「ぱっくり」と待ち受ける、恐ろしいほど心細い立地にある私たちの国「日本」。海底地図を見ているとなんだか吸い込まれそう。あの奥には「永遠の無」があるような気がする。私は宇宙よりも海が怖い。

そういう、日本人ならいちいち言うのも当たり前すぎて誰も言わないけれど、日本人なら誰もが本能的に感じているであろう恐怖に真っ向から挑んだ『日本沈没』は、日本人なら読んでおいていい作品だと思った。


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特に上記時系列で言うところの ⑧「第二次関東大震災」「東京大震災」をめぐる描写はリアリティがあって恐ろしかった。たぶん、2011年より前に読んでいたら、あまり身に詰まされることなく「SFの絵空事」的に読んでしまったかもしれないが、東日本大震災を経験した2011年以降の私たち日本人は、それ以前の私たちとは違う。

日本中の、特に真ん中あたりから上の方に住んでいた人たちは 2011年3月11日に「人生初の、未曽有の大地震」を経験したはずだ。

もちろんその経験には大きな差がある。津波や原発の影響をもろに受けた人たちと、私のように関東平野に住んでいる者の経験を同じに語るわけにはいかない。

でも、もっと個人的な視点で、「自分にとって人生初の、未曽有の経験だったかどうか」という基準で考えれば、確実にみな「そう」だったはずだ。

そしてあの時もっと西側に住んでいた人たちにとっては、1995年1月17日の「阪神大震災」がある。私がいる関東はまったく影響がなかったが、「来ない」と言われていた地震が来てしまった後のニュース映像は衝撃的だった。


そしてここのところ日本は、他にも自然災害がめきめき増えている。日本人は、平成の30年の間に、それぞれ各自が置かれた環境なりの「大震災」や「台風などの自然災害」を経験してしまったから、この『日本沈没』はとても絵空事には思えないはずなのである。

読め!(急にww)

 

日本沈没 決定版【文春e-Books】

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  • 作者:小松 左京
  • 発売日: 2017/07/26
  • メディア: Kindle版
 

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話を小説に戻す。

物語は三人称のスタイルで語られて、小説開始直後からしばらくの間は潜水艦乗りの小野寺を中心に物語が進んでいくから、「小野寺が主役かな」と思って読み進めていったら違っていた。彼は途中で行方が分からなくなって、だいぶ経って戻ってくる。その間は他の登場人物にスポットが当たって、視点が複数人を行き来する系の小説だった。

そして作者の視点が色濃いのが特徴だと思った。作者の存在が強く感じられる。というか自己主張が激しい(笑)。

普通は小説を読んでいると、その作品の世界にどっぷり浸かって作者の存在なんて忘れてると思う。そうやって没頭できる作品が「いい小説」なのだと思っている。でも、この『日本沈没』は・・・作者が前面にガンガンでてくるスタイルww。


本書は小説の形を通して日本論や日本人論、日本近代史論などが存分に語られていくのだけれど、そういう時、急に小松左京を感じた。

たとえば、

「一つ一つを見れば、これも大したことはないのだった。台風国であり、地震国であり、大雨も降れば大雪も降るという、この小さな、ごたごたした国では、自然災害との闘いは、伝統的に政治の重要な部分に組み込まれていた。だから多少不運な天災が重なっても、復旧はきわめてすみやかで活発におこなわれ、国民の中に、災害のたびにこれをのり越えて進む、異国人から見れば異様にさえ見えるオプティミズムが歴史的に培われており、日本はある意味では、震災や戦災や、とにかく大災厄のたびに面目を一新し、大きく前進してきたのだった。----災厄は、何事につけても、新旧のラジカルな衝突をいやがる傾向のあるこの国にとって、むしろ人為的にでなく、古いどうしようもないものを地上から一掃する天の配剤として、うけとられてきたようなふしがある。」(本文より)



これなどは日本論&日本人論としては的確だと思う。わかる。

自分たちで波風立てて改革していくなんて、そんな攻撃的なこと、日本人はしにくい。できればやりたくない。すると問答無用で訪れる自然災害は、有無を言わせず改善や改革を迫られるから、日本人にとっては重要な成長のチャンスなのだ。「とにかく何かをしなくっちゃ」と、急にみんな力を合わせて一つになったりなんかして。

今現在猛威を振るっているコロナ・ウィルスだって、ポジティブにとらえれば、成長や改善、意識変革のチャンスなのかもしれない。そして日本は決して負けないだろう(希望)。


それから小説内では、日本沈没に向かう一連の自然災害に対しての海外の反応についても書かれていたけれど、

「(海外の反応が同情だけではなく)もう一つの、奇妙に執拗な関心と好奇心が---これによって日本はどうなるか、この先長期的に、この大災害が、日本にどういう影響をあたえてゆくか、ということを知りたがっていることがほの見えてきた。
極東の一角で、ただ一つ、いちはやく近代化に成功し、二つの対外戦争に勝ち、世界相手の大戦争をやってたたきのめされながら、戦後たちまち復興して、GNP世界第三位にのし上がってきた日本----その首都が、世界史上類例のない大災害をこうむったことは、ある意味で「いい気味」であったろうし、中には「身から出た錆だ」とはっきり書いたイギリスの新聞さえあった。」(本文より)



この感じも分かる。私は私にもそういう感情があることを認める。それは2001年9月11日の「世界貿易センタービル崩壊」のあの時、私の感情の中にはここで引用したような、似たような感情がはっきりとあった。

当時私は仕事もせずに思いっきり引きこもっていたので、とにかく一日中ずっとTVで事件を見ていた。画面の中では、飛行機がビルに突っ込み、しばらくすると根元の方から滑らかに崩壊していくという、とにかく信じられないことが起こっていた。

でもその頃わたしはすでに「アメリカなんか嫌い!」だったから、「経済の象徴・世界貿易センタービル、軍事の象徴・ペンタゴンと来れば、次は文化的象徴の自由の女神でしょ。ここもやったらアメリカ人は相当こたえるんじゃないか。めちゃくちゃ嫌われてるって気が付いて、少しは反省するかも。」と思って、期待していたことを認める。

だから小説内であろうと現実であろうと、アジア人のくせに生意気にも結構やる日本が沈没すると知った外国人が「ざまあww」的に小気味よく感じたとしても、私はぜんぜん驚かない。私だって清廉潔白じゃないもん。


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世界貿易センタービルといえばこれだった。20世紀の映画とかで見ると郷愁を感じる。



その他にも(おそらく)小松左京の意見として、

「日本人は将来、日本の中だけでなく、世界の中にちらばって生きてゆかねばならないと思うな。」(経企庁長官のセリフより)

 

「日本という国も、企業も、一般国民も、すべてが本格的に海外各国、各民族、各地域文化と宥和(ゆうわ)して行く方向を考えてゆかねばならん、ということだよ。」(首相のセリフより)



といったセリフもある。


こういうセリフがD計画のメンバーたちや首相、政治家たち、海外の政治家たちなどの口を通してたくさん語られるけど、そういうのを読んでいると小松左京が急に目の前に現れる感じがする。

「小松左京がこう思ってるんだろうなあ」とか「小松さんの意見ですね、分かりました」と思う感じ。これほど随所に作者の存在感が感じられる作品っていうのもめずらしい。「ハラハラドキドキ、面白がらせよう!」というよりは、「作者が持論を展開するための小説」なのだなと思った。

小説なのか評論なのか、評論寄りの小説なのか。最初は多少の違和感があったけど、「これはこういうものとして」読み進めて行った。


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ところで小松左京によると「日本が沈没するスペクタクルSF小説を書きたい」というよりも、元々は「日本人が国を失い、ユダヤ人のように放浪の民族になったらどうなるのか」をテーマにしたかったらしい。だから小説の最後には「第1部・完」と書いてあって、第2部では「難民となって世界中に散らばっていった日本人のその後」が描かれる構想だったんだとか(題は『日本漂流』の予定だったらしい)。

けれども結局は執筆されず、2006年になって谷甲州という作家との共著という形で出版されている(近々読んでみる)。


しかしユダヤ人のように・・・(は失礼かもしれない。あの人たちはガチだから)、日本人が世界に散らばっていくと簡単に言うけど、

「皇室はスイスへ、皇族のお一人はアメリカに、お一人は中国に、できればもう一方アフリカにーーーーー」(本文より)


ですよ。いやだなあ。日本人のアイデンティティがあああ(私は右翼ではありません)。


それから私たち市井の人間も、

(日本脱出は3つに分ける計画で)「地域別ではなく、ケース別に分けてあります。一つは日本民族の一部が、どこかに新しい国をつくる場合のために、もう一つは、各地に分散し、どこかの国に帰化してしまう場合のために、もう一つは・・・・世界のどこにも容れられない人々のために・・・・」 そして4つ目の意見として「何もせんほうがいい、という考え方です。(中略)このまま何の手もうたないほうが・・・・」



・・・私はひとつめでお願いします (゜-゜)ナニトゾ  この状況ならば、新しく国造りしたい。どこかの国に帰化したくない。ナントカ人になりたくない。日本人がいい。


そして・・・4つめの意見、「何もせんほうがいい、という考え方です」「何も手をうたないほうが・・・」が泣ける。何もせず、脱出などせず、日本人が全員で日本列島と心中して海の底に沈んでいこうという意見。

一億玉砕。アトランティスやインカ帝国を思い出す。・・・なんてロマンチックなことだろう・・・と私は思う。

思うけど、でもリアルには絶対に選択しない。私はそれほどセンチメンタルじゃあないな。生きる。(でもひとつめを強く希望します)。


そしてこの小説の重要人物にしてそのロマンチスト代表である田所博士のラストの告白は迫力十分。

「最初は黙っていようと思った。日本と心中。愛するこの島と一緒に。日本人全員と」  渡老人への田所博士の告白



彼は誰よりも早く「日本が沈没してしまうのでは」と気が付き、そのあまりの荒唐無稽さにおののき、最初は黙っていようと思った。

でも、田所博士は黙らなかった。日本を救うために「イッっちゃっている学者」と言われようとも、寝食を忘れすべてを犠牲にし、時には奇策に打って出て、日本を救うべく動きまわった。日本人もろとも無理心中はしなかった。


だけどロマンチストだった。ラストの田所博士の選択はそう思う。

私は田所博士の行動は逐一美しく感じて、昔の日本人だなっていう感じがして好きだったし、彼の最後の決断も「こういうのもありかな」と思った。


みなさんはどう感じましたか?






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