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名作から駄作まで、見た映画の感想を正直に片っ端から記事にする、古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

【映画】「テキサスの若武者(1932)」 ジョン・ウェインが25歳になったよ

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題名 テキサスの若武者
監督 フレッド・アレン
出演 ジョン・ウェイン、ルース・ホール
上映時間 55分
制作年 1932年
制作国 アメリカ 
ジャンル 西部劇、アクション、B級映画



ご報告:映画としてはぜんぜん面白くなかったw (*´▽`*)


でも、私は以前『ビッグ・トレイル(1930)』を見て、「若いころのジョン・ウェインって、めちゃくちゃ格好いいなあ」と思って、すっかり若きジョン・ウェインのファンになったので、ジョン・ウェインが格好良ければあとはなんでもいいんだ。

というわけで、ジョン・ウェインが、スターになる前の若かりし頃にたくさん出演していた ”B級映画時代” のDVDを買ってきたので、これからしばらくぽつぽつ記事にしていくつもり。20代のジョン・ウェイン限定で時々見て、32歳で大スターになった『駅馬車(1939)』以降は超有名作を(機会があったら)見る程度に考えよう。西部劇好きでもないから、ま、こんなもんでしょ。

ジョン・ウェインの格好いいキャプチャ画像だけがメインの記事になるかもしれないけど、それもいいかなって思ってる。スター映画だから。


それにしても邦題がいいよね(笑) ”若武者” だよ。今じゃ絶対使わない系の言葉のチョイスが時代を感じる。



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****** あらすじ ******
ある西部の小さな町ではホークと呼ばれるならず者一味が現れ、家やら牧場やら住民やらが襲われる事件が相次いでいた。自警団を組んで対策に当たるがまったく成果をあげられない。

夕べも町の住居が襲われ、通りかかった保安官が頭を殴られこん睡状態になる事件が起こる。ところが逃げ遅れたホークの仲間が「俺は通りかかっただけ。あの暴れ馬デュークがやったんだ」とうそをつき、近くにいた馬のせいにする。町でも誰一人乗りこなせない暴れ馬として知られるデュークだけに、町の安全を主張するヘンリー・シムズによって、デュークは馬なのに裁判にかけられてしまう(動物裁判)。

その時、偶然通りかかったジョン・ドリュリイ(ジョン・ウェイン)が「自分ならデュークを乗りこなすことができる」と言いだす。町の住民はやんややんやの大喝采で、早速ドリュリイはデュークに挑戦。住民たちが見守る中、ロデオさながらにデュークを乗りこなしたドリュリイは、デュークの持ち主であるゴーントとその娘ルースに気に入られ、自警団の集まりに参加することになる。

自警団の集会で、自分がその盗賊ホークを捕まえることになったドリュリイは、すっかり意気投合した馬のデュークにまたがり、案内役を買って出たシムズと共にテキサスの荒野へと向かう。ところがそのシムズが ”盗賊ホーク” だった。すっかりはめられたドリュリイは、デュークと共に炎天下の砂漠に置き去りにされるが、賢いデュークの活躍で町に戻ることができる。

街へ戻ると、すでにシムズによって町が襲われ、しかも自分の仕業であるという濡れ衣までがかかっていた。裁判に引っ張られるドリュリイは「シムズがホークなんだ」と自分の無実を主張するが、ホークへの復讐に燃える住民は新参者のドリュリイを信じない。

と、その頃ルースの自宅では、こん睡状態にあった保安官が目をさまし、「顔を見た。ホークはシムズだ」と証言する。それを聞いたルースはドリュリイの無実を証明するため、裁判が行われている場所へ駆けつけ真相を証言し、シムズとドリュリイが乱闘となってシムズが捕まり、ドリュリイとルースがキスをして、大団円を迎える。
********************

っていう話。

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縛られちゃった



ぶっちゃけ、なにげなく見始めたけど、程なくしてこの映画がわずか55分しかないことに気づいてびっくり。短っ!

さらに映画自体の制作費が $28,000 とのこと。・・・1930年代(昭和7年)の物価などが全然わからないのだが、間違いなく低予算だろうと思う。なにせ世界大恐慌の真っただ中だもの・・・オールロケ&掘立小屋でできる西部劇はお金がかからなさそう。

そしてジョン・ウェインはこの1932年だけで12本もの映画に出ている。月イチ。アメリカだけでなく日本もだけど、昔の映画界は(スター映画に関しては特に)「ちゃちゃっと撮影して、ぱっと公開する」という方式で、粗製乱造系映画は普通だった。

日本だって、石原裕次郎とか吉永小百合とか小林旭とか赤木圭一郎とか(時代は20~30年ほど下るけど)、B級映画時代のジョン・ウェインよりもはるかに大スターだったのに、やっぱり年間10本くらいは平気で出てる。スター映画に質は問われず、粗製乱造でも大スターが出てさえいれば夢を見られる時代だった。

TVがないからね、月一で映画館に大スターの映画がかかって、難しいこと抜きに気楽に楽しめて、若者が集まって2本立てかなんかで、強くて格好いい男優や、可憐できれいな女優を見て、つらく貧しい現実を忘れて、夢を見るのね。


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でも結局のとこ、話がぜんぜんつまんないんだよね・・・深みがまるでないの。なんのこっちゃ的な。

長々とあらすじ書いちゃったけど、要は「流れ者の主人公がある町に着くと、その町はならず者の被害にあっていて、主人公がそのならず者をやっつけて格好良かったね」という感じ。

だけど別に腹が立つほど酷いというわけでもなくて、まあ最後まで見てはいられる。

最後まで見られるけど、だからなんだという話になると、「ジョン・ウェインが売れる前にたくさんでていたB級映画のひとつなんだよね」としか言いようがない。


印象に残った見どころとしては、

① ジョン・ウェインの登場が、馬にまたがりハーモニカを吹きながらの登場だったこと
② 暴れ馬デュークに乗りこなすロデオシーンが、思いっきり別の馬で別の人だったこと。しかも(たぶん)2頭は使っていたと思うこと。
③ ジョン・ウェインはかっこいいんだけど、それはただ単にジョン・ウェインがかっこいいんであって、ドリュリイがかっこいいわけではないこと
④ ドリュリイとルースは、恋に落ちたかのような描写は特に強調されていなかったのに、ラストでいきなりくっついていたこと
⑤ 馬のデュークがよく調教されていて賢かったなあ、ということ

そのくらいかな。

特に③って致命的な気がする。やっぱり役柄に魅力がないと、作品としての深みが出ないと思う。

たぶんこうして記事にしなければ、そしてキャプチャを撮っておかなければ、見たことすら忘れてしまいそうな、なんの引っ掛かりもない映画だった。


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馬が裁かれてた(いわゆる動物裁判ね)



私は性格に可愛げがないから、若かりし頃はこういう ”アイドル” とか ”アイドル映画” とか、なんかそういうのがキライで、流行ってるものがキライで、そういう流行りものに「わー」とか「きゃー」とか騒げるミーハーな人たちを「け!」と思ってケイベツしていたのだが、今では「アサハカだったな」と思ってる。

40歳を過ぎてニワカに今更ながらに中森明菜にはまり1年間で10万円をつぎこんだのを皮切りに(中森明菜は天才だよね)、薬師丸ひろ子にはまり(歌手として一番好き)、マッチやトシちゃんのCDをレンタルし(歌謡曲って面白いよね)、次は70年代かもと思って「桜田淳子ってかわいいなあ」となって、Youtubeで70年代アイドルの動画を漁り、その過程で原田真二というものの存在を知って「めちゃ天才!!」ってなって、その後現代に飛んでPerfumeにはまり、欅坂46にはまって、今は「BABYMETAL最強!」となっている。

そして思うのは、それが流行っている時リアルタイムでファンになれてたらよかったなあ、ということ。

80年代アイドルなんて、私はまさにドンピシャ、圧倒的に世代なのに、当時は1mmも興味がなくて洋楽ばかり聞いていて、夜ヒットなんて見た記憶がほとんどない。

だから、私はあの時そこにいたのに、”ちゃんとそこにいなかった” ような気がして、そんな自分を残念に思うのだった。

でも、まあ結果的には今現在、遅ればせながら洋楽からアイドルまで、ずずずいっと幅広く(浅いけど)音楽を楽しめるようになれてよかったな、とも思うのでした。Youtubeありがとう。


というわけで、今の私は心がだいぶ広くなって、こういうジョン・ウェインの内容のないB級映画も、「こういう映画もあっていいよね」と思って、そこそこ楽しめるようになれたのでした。

いつか「アイドル映画」ばっかり連続して見てみたいという野心を持っているくらいなのです。

まる。


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