題名 無法の渓谷
監督 R・N・ブラッドベリ
出演 ジョン・ウェイン、シーラ・ブロムリー
上映時間 53分
制作年 1935年
制作国 アメリカ
ジャンル 西部劇、モノクロ
やばい。ぜんぜん面白くない (; ・`д・´)
私はこのブログを備忘録として位置付けているので、つまんなかった映画であっても観た映画は片っ端から記事にしようとしているのだが、「これは一体、何を書いたらよいのやら」と戸惑ったホド。
とりあえず「・・・前回のジョン・ウェイン映画もつまんなかったと書いた気がするから読み直して、過去の自分を参考にしてみよう」と思って読み直したら、思ったよりたくさん書いていて自分でびっくり。
【映画】「スター・パッカー(1934)」 ジョン・ウェイン27歳、正念場である - エムログ
いつも自分が書いた文章を読んでいるうちにどんな映画だったか思い出すのだけど、つまんないつまんないと言いながら、それなりに見どころはあったっぽく読めるじゃん。切株のところとか、「あー、そうそう、あれはほんとコントだったw びっくりした (´▽`*)」とか思い出しながら。
ところが、今回の映画のつまんなさはさらに拍車がかかってたー。
みんな見てみてー (*´▽`*) ほんとつまんないんだからー
****** あらすじ ******
ロデオの達人ジョン・ミドルトンは、今度のロデオ大会で大記録を打ち立てるんじゃないかと周りを期待させていたが、そんなことは知らない父親に「わしの知り合いから手紙が来て助けてくれと言っている。お前行って助けてやってくれ」と言われ、父親思いのジョンはロデオの ”ロの字” も口にせずに引き受ける。
父の知り合いの名前はハンク。ジョンも昔会ったことがある。早速ハンクのいるペケーニョ渓谷へ、ギターをかきならして歌いながら愛馬で駆けつける。ところが途中で立ち寄った町で強盗に間違われるもすぐに誤解は解け、その町の保安官から偶然にも、行方不明になっているというハンク探しを依頼される。「え、行方不明なんですか。ボクちょうどハンク叔父さんに会いに来たんですよ」となって話が早い。
どうやらハンクが行方不明になっているだけでなく、近所では牛の強奪や火事、物資の破壊などが頻発しているらしい。保安官はジョンを臨時の保安官に任命し、さらにジョン・アレンという偽の指名手配犯ということにして、悪党たちに近づく作戦を立てる。
うまく強盗団と接触するジョンだったが撃ち合いになり、ヒロインのアン・メイソンと出会って助けられる。しかしここでも悪党一味と間違われ、銀行家カーターの即決で縛り首になりそうになり、そこでもアンの口添えによってその場も切り抜ける。アンはハンクの姪だった。アンによるとハンクは3週間前になにか凄いものを見つけたらしく、町へ行って銀行家のカーターの元を訪れ、そのまま行方不明になったらしい。
町は強盗団が物資を奪っていくせいで食料が底をつき始めていた。強盗団のアジトに乗り込んだジョンは捕まり、そこで同じく捕まっていたハンクを発見する。
強盗団の裏には彼らを操るボスがいるとにらんでいたジョン。ハンクの話から、実はハンクが発見した凄いものとは金脈で、その金鉱を横取りしようと企んだ銀行家カーターが黒幕だったのだ。ジョンはカーターを捕獲し、ハンクは自宅に戻り、アンとラブラブになって終わる。
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というわけで、文字数を稼ぐために若干詳しめにあらすじを書いてみた。
覚書としては、ジョン・ウェインは今作でも歌を2曲歌っていた(もちろん吹替)。ギター片手に馬に乗って、悠々と歌を歌いながら荒野をゆく。歌うカウボーイ。余裕綽々。
とは言っても、ジョン・ウェインには「Singin Sandy シリーズ」というものがあって、題名にちゃんと「Singin Sandy」って書いてあるのだけれど、この作品には書いてないからその仲間ではない。
私が見た「Singin Sandy」ものは今のところ『伝説のガンマン(1933)』だけで、これは歌いながら決闘したりしていて、もっと歌パートが生きていた。50年代とか60年代とかの日本のスター映画でもよく見られた、昔っぽくて面白い、愉快な演出。
でも今回は馬にまたがって歌うシーンと、女を口説くときに歌っているだけで、ちょっと「歌うジョン・ウェイン!!」というには若干物足りなかったなあ。
相棒、、、というわけではないものの、ジョン・ウェイン映画には欠かせない脇役であり、名スタントマンのヤキマ・カナットも出ている。
ただし今回のカナットはほとんどアップになることもなく、活躍するわけでもなく、強盗団の一味というその他大勢的な役回りで、あんまり良い役ではなかった。残念。
今作のヒロインのアン役はシーラ・ブロムリーというお方。
私は今まで見たジョン・ウェインの売れない頃のB級映画シリーズの中では一番可愛らしいと思ったかな。ちょっとお転婆な感じで、カウボーイハットをあみだにかぶったりして。
ちょびっとだけ調べてみたが、すごく沢山70本以上の映画に出ているよう(西部劇はその中の17本くらい)。とはいえ大きな映画に出ている様子はなくて、B級映画ヒロインだった様子。
ジョン・ウェインは相変わらず、女の子相手だと白い歯を「きらーん」と輝かせて、必殺の笑顔を披露していて良かった。
今回特に笑顔のシーンが目立った気がする。
映画自体に見るべきところがなかったから、笑顔に目が行っただけかもしれないけど
ジョン・ウェインが大スターとなる1939年の『駅馬車』まであと4年。
我慢のしどきである(私がかもしれないが)。
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