いつも通り家を出る。晴天、蒸し暑い。今日職場で9時間座っていれば、明日から3連休。証拠金維持率は266%、余剰資金ゼロ。
ブリリアンクリプトは、特大はおろか大も引き当てられなくなった。新しい鉱山が開放される時間がいつなのかは公表されていないが、どうやらUTC2:00、つまり日本時間の午前11:00が基本らしい。すると私は仕事中だから対応できない。私がゲームを起動できる夜には平凡な鉱山しか残されていない。
まれに違う時間帯の事もあるし、追加されていることもあるようだが、それはイレギュラーなので事前に知ることはできない。
UTC2:00ということはアメリカ大陸が夜の良い時間帯で、LA19:00、NY22:00となる。アメリカ基準って、おかしなことだ。なぜにアメリカ基準なのか。
とかなんとかやっていたら、ドル円がさらに一段下げて140円台に突入した。まずい。このまま139円台に突入してしまうのか。
山田風太郎『戦中派不戦日記』を読む。
『連日連夜敵機来襲し、南北東西に突忽として火炎あがり、人惨死す。明日の命知れずとは、まさに今の時勢をいうなるべし。ただし人は、他の死するも吾は死なずと理由なき自信を有するものなれば、必ずしも一日一日戦々兢々として暮らしあるものにはあらざれども、ただ――日本の興亡のみは実に理由なき希望のみにては安閑たるを得ざるなり。
もとより誰しも、日本は滅ばずと思う。されどその根拠となすは、いまやいわゆる日本魂よりほかになし。しかれども米はまたその富強に頼り、支那はその広大に頼り、英はその不敗の伝統に頼る。根拠とするところのものは各国異なれども、その頼らんとする心理は同じ。然り而して、その日本人の心理の、実に根本的により動揺せざるを得ざるは、苛烈なる、酷薄なる戦局なり。日本無くずんばすべて無し。各自の知恵も富も力も理想もすべてその根底より崩壊せざるを得ず。勝ちたらば――など夢みるもの一人もなし』
1944年は明けてお正月から連日連夜の警戒警報、空襲警報。日に何度もB29が飛行して、夜は寝られない。
物資いよいよ困窮。一日に米2合2勺、野菜10匁のみ。
銭湯も風太郎が足を入れようとする湯舟が白濁して底が見えないほど汚れている。というのも燃料不足で自宅で風呂を焚くことができず、おまけに冬は暖房用の薪や炭もないため寒さに耐えかねた人が暖を取るための銭湯利用者が増えたこと。それも皆、軍需工場勤務で油にまみれ、防空壕を掘り、空襲が来れば地面に伏せ防空壕に駆け込み泥だらけ、汚れた人が大挙して湯舟に漬かる。
米軍の戦闘機からパラシュートで脱出するアメリカ兵、同じく本土上空を飛ぶB29から飛び降りたアメリカ兵の心理、
きのう墜落機より飛下りたる敵飛行士、(中略)むろんただちに捕虜となる。敵都を襲いてなお生きんとする敵の心理、つくづく合点ゆかず。
と、風太郎理解できない。きっと当時の日本人はみなこういう考えだったんだろう。
眠くてダメだ。今日はもう寝る。