〇保坂正康『昭和の怪物 七つの謎』読み終わる
〇マーク・トゥエイン『人間とはなにか』読む
2024/12/3(火)晴れ
保坂正康『昭和の怪物 七つの謎』が読み終わった。東條英機、石原莞爾、犬養毅に興味があって読んだけど、特に東條英機の人間性に関心がある。中でも欠点に。今度別のを読むつもり。
犬養毅については「話せばわかる」がつとに有名だけど、ずっと私は「馬鹿みたい」「アホっぽい」と思っていた。話し合ったって分からないからクーデターなんでしょ。それをこの期に及んで「話せばわかる」だなんて中学生並みの言動だなと。
それが今作で、犬養毅はそんなことを言っていないということが分かって安心した。犬養はただ「話して聞かせてやる」と言っただけだった。犬養暗殺に動いた青年将校たちと犬養は話し合ったことがないだろうから、「ちゃんと説明するからそれを聞いてから判断しろ」と言ったわけだ。それなら分かる。
なのに戦後の民主教育の中で「話せばわかる」にすり替えた連中がいるらしい。
そっか、「話し合えば分かり合えます」みたいな、分かりやすくて薄っぺらな、力のない言説がまかり通って、日本人がどんどんアホに幼稚になっていったわけか。
そしてマーク・トゥエインの『人間とはなにか』を読み始めた。いま三分の一くらいのところだけど、まったくその通りです。マーク・トゥエインさん、あなたの言う通りだと思います。
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