〇ルー・ウォーレス『ベン・ハー』読む
2024/12/31(火) もう大晦日だ。ていうか、連休はもう3日過ぎた。ひょえええええええ涙
10:30に起床。そして『推しの子』を見に行く。
見てきた! たっぷり130分くらいあったのかな。結論を言うと失敗だったんだと思う。
まず構成がよろしくない。前半1時間たっぷり前日譚ってどゆこと。1時間たってようやく「さあ本編!ドラマの続きが始まります!」って、それはないよ。
齋藤飛鳥が出ずっぱりで、なんか映画の趣旨が変わっちゃったみたい。齋藤飛鳥は嫌いじゃないけど、この映画は彼女を見る映画ではなくて、主役の二人が ”推しの子” として生まれ変わって、母親殺しの犯人を捜すのが主題でしょお。
なのにドラマで主役級だった若者たちが、全員脇役に回ってしまって、誰が主役なのか分からなくなり、ドラマの続き感が薄れちゃった。これは暴挙よ。
マリンの正体を明かしておくのはいいけど30分くらいで切り上げて、ドラマ版の続きに入った方がよかった。齋藤飛鳥のシーンをぱっぱぱっぱとカットすれば、十分30分に収まるんじゃないの。
映画化に当って、大人の事情が渦巻いてしまったんだろうけど、ドラマ版を見て好意的だった私みたいな層は、マリンが犯人を突き止めていく過程と、ルビーがアイ並みのアイドルに育っていく過程が見たかったのだから、齋藤飛鳥に頼らなくっても良かったと思うんだが。ドラマみたいに無名の若者たちにスポットを当てるべきだった。
齋藤飛鳥に尺を取られたおかげか、脚本も破綻をきたしていた。最もクライマックスであるはずの「”真犯人” 判明!のシーンがない」という驚きの展開。「へ?」ってなったよ。「アイが残したDVDを見て分かりました」って、それじゃあドラマ版でのふたりの格闘は一体なんだったんでしょうか。
これはダメ。真犯人を問い詰める過程がこの映画の肝なのだから、もっと丁寧に描くべきだった。制作陣はもっと踏ん張ってドラマ制作時の初心を貫いてほしかった。
とはいえ良かったところもあった。
まずこの映画に出演している俳優とも呼べない出演者たちの中で、二宮はさすがに群を抜いて存在感があった。もう別格。別次元。やっぱり力があるね。
それから私が昔から雑魚扱いしてきた剛力彩芽がほんのちょい役で出ていたけど、なかなかの迫力で見直した。あんなちょっとだけの出演なのに、舐めずにきちんと演技していた。ずっと見ていたい女性ではないけれど、こういう ”ちょい役路線” はアリかも。
あと、私が「なんだこれ」と思っていたあのちゃん。彼女は可愛いとはまるで思わないけど、背もあるしスタイルが良くてバランスがいい。アイドルシーンは最も見栄えしていたし、「賢い子なのだろうな」とさえ思った。
そのくらいかな。
ひとことで言うと「残念。もったいない」という感想。
帰宅後はオキシゲンやって、さっき買って帰ったお寿司とおせちを食べながら紅白を見た。紅白ぜんぜんつまんない。若手はほとんど誰も知らないし、乃木坂ももはや全員が知らない子たちだったし、桜坂も思ったほどのグループにはならなかった。
結局ファンでも何でもないB'zが一番盛り上がった。
おせちもハズレ。なんかなあ。お寿司買って帰って良かった。
これで今年はもうおしまい。