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割と自己流で生きています

ルー・ウォーレス『ベン・ハー』読了

 

〇ルー・ウォーレス『ベン・ハー』読了

 

2025/1/5(日)曇り 半纏あったかい。抜群に暖かい。肩が凝る気がしたのも気のせいだと思う。ただ姿勢が悪いだけ。

 

ルー・ウォーレス『ベン・ハー』読み終わった。とても面白かった。映画は何度も見ているけれど、ほぼ小説通りに映画化していることが分かった。

ただし、細かな違いは多々ある。最も大きな違いは、バルタザールの娘エラスという、美人で色気があって華美で強欲で、ベン・ハーをたぶらかすエジプト女が出てくるところ。ベン・ハーは、エラスとエステルの二人の女の間で揺れ動くが、若い頃はエラスに強く惹かれエステルのことなどたまにしか思い出さないのだけれど、エラスの本性を知り彼女を見捨てる。そして最後はエステルと幸せな家庭を築く。

それから、映画だと演じている俳優チャールトン・ヘストンの年齢のことがあるから気が付かなかったが、小説だとメッサラ19歳、ベン・ハー17歳で登場し、それから10年くらいの間の話というスケールだった。登場時は二人の喋り方も大変若々しい(幼い)。

そしておそらくベン・ハーとイエスは同い年くらいの設定。そのためベン・ハーはイエスの生涯をずっと追いかけることができる。

また、映画だとベン・ハーは途中でライ病の谷に追いやられている母妹を訪ねていっていたが、小説だとそういうことはなく、ラストでイエスの奇跡で回復した母妹と再会していた。

母妹の世話をしているのも映画ではエステルだけれど、小説では使用人の老婆アムラだった。

母妹に起こるイエスの奇跡のタイミングも違う。

登場人物を減らしてすっきりさせ、エピソードの細かな改変を加えたことで、映画版の方がよりドラマチックな展開になっていたと思う。

映画を再見する時にもう一度読み返したい。数年後かな。

 

明日から仕事始め。仕方ないことだけど、Kさんから引き継いだ仕事が待っている。若干気が重いなあ。ま、深く考えずに軽めにとらえて、ゆったりと対応していこう。