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女一匹50代、ひとりもんの暮らしなんてこんなもん

ファースト世代必見。映画『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』見た。

 

○フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』読了

○島尾敏夫『魚雷艇学生』読む

 

昨日は午後休を取って映画館に『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』を見に行った。

これはファースト世代が一番楽しめるやつなんじゃないかな?

 

www.gundam.info

 

私はファースト・ドストライク世代。中学生の時、ガンダムに出てくるすべてのモビルスーツの名前が言えた。ポスターを部屋にいくつも貼っていた。

リアルタイムで映画も見た。DVDはもちろん持ってる。ロマン・アルバムも何冊か持ってる。先輩に貸して戻ってこなかったけど、二枚組の映画サントラも持っていた。小説版も、最初の朝日ソノラマ版を持ってる。

あらゆるアニメの中でガンダム程郷愁を感じる作品はない。

というか、あれをほとんど現実だと思っている。第一次世界大戦があって、第二次世界大戦があって、朝鮮戦争があって、ベトナム戦争があって、湾岸戦争があって、、、、その点点点の先に一年戦争がある感じ。

もちろんジオンが好き。あれは私たちの第二次世界大戦。私たちの経験した歴史だと思ってる。ジオンも日本同様、物量に押し込まれて負けるの。実に物悲しい。ちなみに量産型ザクが一番好き。

だけどその後、Zガンダムでもう挫折。アムロが主役じゃないなんてガンダムじゃないし、なんだあのカミーユってのは。アムロに輪をかけて女々しいじゃないか。ストーリーもファーストと同じ展開をこすってるだけに見えたし、ハロが量産されてるなんて、認められない!

そしてその後も続々と延々と制作されるガンダム・シリーズを完全スルーしてきた40年。

 

しかーし、今回のこれは面白かった。ファースト世代は絶対見た方がいい。タイトルが出るまでの「世界観のご説明」部分だけでも見る価値がある。

TVアニメ版の第一話でシャアがガンダムを奪う世界線。アムロが存在しない世界線なのかな?  セリフとか話の展開が、人物をジオンに変えて再構築してる。ジオンの物になったホワイトベースの中の様子なんて、オペレーターの二人がジオン兵になっているけど、アングルが一緒とか。いやこれはファースト世代が盛り上がるのは当然。

そして安彦良和が参加したのかと思う程再現度の高いキャラクターたち。その中でシャリア・ブルだけがキャラ変して登場。地味おじだったのが派手おじになって、彼だけ別人。それもそのはず、彼は主役級で、本編の方でも活躍するから他の作画に馴染むように変更されたのだと思われる。ちゃんと意味が分かるから、これは許容範囲だった。

それにメインの登場人物たちの今風の絵も悪くない。若干モビルスーツがデザイン過多で、腹筋とかちょっと怖かったけども、全体的に好感。本題のストーリーの方も面白そう。

 

ただし、どういう物語なのかはこのビギニングだけでは全然分からなかった。戦争ではなさそう。物語がどこに向かうのかとても興味ある。

あ、でも欲を言えば、前半のアムロがいない世界線で一年戦争を映画化したものも見たい。だって見ていて「カムラン、ミライさんと結婚したのかなあ」とか「ホワイトベースのみんなは今頃どこで何をしているのかなあ」とか、そういう興味がむくむくと。

そっちもよろしくお願いします。