〇池内紀『悪魔の話』読了
〇ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』読む
2025/3/17(月)晴れ
最近忙しかったから、今日は極力マイペースに作業しようと思ってたけど、思い通りにいかなかった。今日もわりと忙しかった。どうもウチの部署は無駄が多すぎる気がする。もう少しクレバーだと働きやすいんだけどなあ。
『悪魔の話』読み終わって、面白かった。
ややクセのある文体で読みづらいなと思ったけど、それも程なく慣れたし、
本の冒頭と言っていいほど最初の方で、作者が竜(ドラゴン)と龍を混同しているように読める部分があって、「ドラゴンと龍は違うだろう」と思って気持ちが下がり、読むのをやめようか思ったけど、読み続けて良かった。
内容は悪魔に関するエッセイという感じで、魔女狩りや民話、美術にまで話が広がって、作者が博識ぶりを展開している感じ。なのでダイジェストっぽいのだけれど、中で紹介されている本の中で、何冊か興味を持った本があるので、近いうちに購入して読んでみるつもり。
それにしても、白人っていうかキリスト教徒って興味深い。私はイエスを批判する気は毛頭ないけれど、イエスを神に祭り上げてきたキリスト教徒には絶望しているから、こんなものを信仰できるなんて不思議に感じる。
少し引用すれば、
堕ちた天使の頭であるベリアルが、(中略)人間に向かって、こう問いかけるのだ。
「おまえたちは闇を選ぶか、あるいは光を選ぶか。主の法を選ぼうとするのか、あるいはベリアルの業を選ぼうとするのか」
そうなんだよね、、、神は信仰とか忠誠心とか道徳とかで私たちを縛り付けて自由を奪うけど、悪は欲望を叶えるノウハウを教えてくれるんだよね。
「大金持ちになりたいです!」「美女美男と付き合いたいです!」「世界を征服したいです!」と言うと、「こうすると叶えられるよ」となって、叶え方を教えてくれる。
例えそれが悪の道であっても、現実的に具体的な方法を教えてくれるんだよね。「森の中に魔女が住んでいて、媚薬を作ってくれるよ」とか言って。
そりゃ、なびく人が出てきても不思議じゃない。
もちろん後で魂を取られたり、地獄に落とされたりするんだけど、そんなのは先のこと。あとで考えればいいし、うまくやれば回避できるかも。
でも神は説教してくるからなあ。「それは人の道に反するよ」って。おまけに神のくせに「そんなことすると天国にいけないよ、地獄行きだよ」って脅しをかけてくるからなあ。
まあ私の悪徳なんてたかが知れていて「怠惰の罪」って決まってるけど、神に説教されたくなんかないね。ほっとけって感じ。