○安部公房『箱男』読む
2025/4/29(土)晴れ
素晴らしく良い天気。
朝8時に起きて、近場のシネマサンシャインの企画「午前十時の映画祭15」の『ベン・ハー(1959)』見てきた。
DVDも持ってるし、もちろん何度も見ている。なんなら1925年版のDVDも持ってるし、もちろん見てる。これはどちらも大傑作。2016年版も見たけどこれは駄作。冒涜と言ってもいいほど酷い出来だった。なんも分かってねーな、って思った。
このように『べン・ハー』好きなので、映画館でやると聞けば行かないわけにはいかない。田舎の映画館なので、大して大きなスクリーンじゃないけれど、それでも映画館だし、なにより音響がまるで違う。
映画は文句なく素晴らしかった。間のインターミッションもちゃんと設けてくれていて、5分くらいかな?休憩もくれた。
私は前目の席が好きなので、いつもたいてい前から4列目の真ん中あたりに座っている。
しかし今回は通路を挟んだ隣のオッサンが、ガサガサとスナック菓子とかパンの袋みたいな音を盛んにたてて、何かを喰っている。うるさい。
冒頭のイエス誕生の厳かなシーンからガサガサ始まり、もう少し待てば長いオーバーチュアが始まるの知ってんだから、そこまで待ってくれればいいのにー、と思う。
その後もずーーっとガサガサさせて、食べ終わったのかその袋を丸めるとこまでやってのけていた。食べ終わった袋はそうっと隣に置いて、インターミッションの時に丸めればいいじゃん!
ま、1時間くらいすると食べ終わって静かになった。ところがその直後から、そのガサガサおじさんの前の席のオッサンが寝始めて、いびきをかき始めたではないか。
寝るのはいいけど、いびきって。さすがに海戦シーンくらいになると血が騒いだのか起きだして、あとはずっと起きていられたみたいだけども。
とはいえ、映画は大変すばらしかった。何度も見ていて、もうひとつやっている映画感想ブログの方でも感想をアップ済みなのだけれど、今回は特にエスターの心根の優しさが身に染みた。自分の恩人に対して犠牲的で、すばらしい女性だった。
あんなん出来るかなー。
終わってから喫茶店でコーヒーとケーキを嗜む。コーヒーは生まれて初めてカフェインレスを飲んでみた。十分おいしい。少し割高みたいだけど、今度からこっちにしよう。
それから生まれて初めて、ふわっふわのパンケーキを食べてみた。ふわっふわ、ふるふる、ぷるぷる、ぽよぽよ、そんな感じのやつ。
SNS映えするとかで、盛んに流行ってるやつ。私は昔ながらのホットケーキ派なのだけど、食べたこともないのに「なんだしゃらくさい」などと言うのはよろしくないので、いい機会だから食べてみることにした。
結論は、やっぱり大してうまくもなんともない。いや、むしろ不味い。こんなものに1000円も出すなどバカげている。
みんな騙されてるぞ。こんがり焼いたホットケーキにバターを塗って、シロップなしでいただくのが一番。