○山田風太郎『戦中派焼け跡日記』読む
2025/5/1(木)晴れ
『戦中派焼け跡日記』から抜粋(戦後すぐの昭和21年1月の日記)
「劇場では英国映画『ウェヤー殺人事件』と日本の『喜劇は終わりぬ』をやって行列が長い。後者は「軍官の内幕を暴いた痛烈なる諷刺映画」と銘打ってあるが滅びゆくものを鞭打つのは「諷刺」ではなくて「卑怯」である。諷刺という言葉が使いたければ、マッカーサーの圧政でも描いてみるがいい。」
「今の日本の新聞は何処の国の新聞か分からない。今の日本の壇上で叫ばれる口、今の日本の紙に書きなぐられる筆は何処の国のものか分からない。
寂しい。寂しい。あんまりひどい。あんまり惨めだ。」
今日も忙しく働いて、帰宅後昨日寝落ちして途中までしか見なかった『ターミネーター(1984)』の後半を見る。
はい、傑作。