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女一匹50代、ひとりもんの暮らしなんてこんなもん

映画館で「ゴッドファーザー」見てきた

 

○中村元『ブッダ伝』読む

 

2025/5/31(土)雨、寒い

 

雨が降ってるし寒いけど、風はないからいい雨だなって思って、午前十時の映画館『ゴッドファーザー』を見に行く。

映画好きな方だと自認しているけど、『ゴッドファーザー』は見たことがなかった。なんとなく、、、敬遠しちゃって。

だいたい余りにも有名すぎると見た気になっちゃって、そういう感じで見ていない有名作は沢山ある。これはその一本だった。

これがせっかく映画館で見られるっていうんだから、「ラッキー」と思って出かけていく。

 

内容は言わずもがなの、NYで幅を利かせているマフィア、ドン・コルレオーネ一族の話。ドンが退き、末っ子のマイケルが跡目を継ぐまでを描く。

ドンはマーロン・ブランド。さすがの貫禄と演技力。この時まだ40代。好きよ、マーロン・ブランド。格好いいし。

 

そしてアル・パチーノ演ずる問題のマイケルだけど、私は最初の方のマイケルの佇まいが、

「マフィアの息子だけれど、父親が末っ子は可愛いからマフィア業につかせる気がなくて大学にやり、本人も関与せずに大人になった結果、いいとこのボンボンみたいな佇まいになった青年」

みたいな感じに見えて、なんとなく「機動戦士ガンダムのガルマみたいな感じだな」と思いながら見ていたが、これが後半になると、血は争えないのか、悪が覚醒。「なんかオーメンみたいになってきたな!」と思ったね。

ま、途中から「なんかこいつ怪しいな」と思ってはいた。

だってNYには結構大切にしている恋人がいるっていうのに、イタリア(シシリア?)に逃げた先で見かけた若い女の子に一目ぼれして、さっさと結婚してしまうんですよ。

ここで「こいつ、クズじゃん」と思って、マイケルをかなり斜めから見るようになり、後半になると、人情派で悪なりの倫理観も持ち合わせていた父親をもしのぐ、冷徹な極悪マフィアになっていく。

オーメンのダミアンよりずっと悪魔だった。こええよ、あんた。

 

そしてコッポラの演出がキレッキレ。無駄がないし、カットとかアングルとか、あんたまじですげえよ、という気分になった。油乗りすぎ。

 

帰りにデカフェ&ティラミスを食べ、少し買い物をして帰宅。帰る頃には雨は霧雨になっていた。

今日の雨はいい雨だった。