○中村元『ブッダ伝』読む
2025/6/6(金)晴れのち曇り
「推ヲ探セ」ということで、今日もまた午後休とって上野の森美術館へ『五大浮世絵師展』で推しを探しに行ってきた!
こんなにしょっちゅう自由闊達に午後休とってていいんだろうか!
良いのだ!
有給は1年で20日、みんな同じ条件! あとは取り方だけ!
迷惑かけなければ使い切っていいのだ! なんら罪悪感なぞ持つ必要はない!
というわけで、毎月屈託なく有休を消化している。でも使い切ったことは今まで一度もない。
↓ 右上に「推しを探せ。」と書いてある。
展示は、「美人画の喜多川歌麿」「役者絵の写楽」「時空を超えた天才 葛飾北斎」「風景の歌川広重」「江戸時代の特撮野郎 歌川国芳」の五人。
※注)歌川国芳の「江戸時代の特撮野郎」は私が勝手に言ってるだけ。
で、個人的に期待していたのが以下の3名。「広重」「北斎」「国芳」。
展示物は「広重」「北斎」「国芳」の3人が圧倒的に多くて各30~40点ずつ展示されていたのに対して、「歌麿」「写楽」は15点程度。
それだけでなく、「広重」「北斎」「国芳」の3人は超有名作が展示されていたのに対し、「歌麿」「写楽」はそうでもない状態。
ということで、歌麿・写楽にとっては分が悪かった。
でもそれは私にはどうしようもないことなので横に置いておいて、
今回の展示会の結論を言うと、北斎の『神奈川沖波裏』と『山下白雨』の2点と『北斎漫画』(ただしごく一部)は頭10個くらいスバ抜けてると思ったね。もう圧倒的なの。何度も戻ってジロジロ見ちゃった。
次点が広重で、『大はしあたけの夕立』でしょう、『唐崎夜雨』でしょう、「広重この情緒まじ半端ないな」と思ったし、『亀戸梅屋舗』の構図でしょう、ということでこちらも頭10個くらい頭抜けていた。圧倒的。
そして国芳の爆発的エネルギー。広重と対照的。メンタル万年爺さんの広重に対して、永遠の運動部男子の国芳って感じ。片や枯れまくり、片やぎらつく対照的な画風。『旱地忽律朱貴』なんて「どんな姿勢?」って思ったもん。腕おかしいよねえ。
最初は「広重のジジイぶり好きだわー」と思っていたけれど、ふと
「でも入れ墨にするならやっぱ国芳だよなー。広重は合わないもん。背中に広重入れてたらバズりそうではあるけれど」
と思った。入れないくせに。
でもそう思うと、やはり国芳のエネルギッシュさ、暑苦しさというのはやっぱ特筆に値する。
しかし、だいたい同じ時代にこのメンツが揃うって、異常。ゴージャスすぎる。この時代の日本のエンタメ、過去一なんじゃないかしら。江戸人は恵まれているなあ。
それから絵師が凄いのはもちろんのこと、摺師の技量が半端ないと思った。
「浮世絵の作り方」を今一度勉強しなきゃいかんと思ったね。
ところで今回写真に撮っていいのは「5人それぞれ1点ずつ、これとこれ」で決め打ちされていたから、目当ての浮世絵が撮影できるわけではなかった。
で、一応撮ってきたのだけれど、その中で広重と国芳だけ挙げておく。
↓ 歌川広重『日本橋 朝之景』
↓ 歌川国芳『少子部栖軽豊浦里捕雷』
やっぱ万年ジジイと万年運動部少年だわ。