エムログ

名作から駄作まで、見た映画の感想を正直に片っ端から記事にする、古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

【映画】「海底の大金塊(1953)」 アンソニー・クインが小さく見える不思議

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本当はこれじゃないんだけど・・・無念



題名 海底の大金塊
監督 バッド・ベティカー
出演 ロバート・ライアン、アンソニー・クイン、マーラ・パワーズ、スーザン・ボール
上映時間 83分
制作年 1953年
制作国 アメリカ
ジャンル 冒険、海洋、宝探し、ラブロマンス



最近いくつかトレジャー・ハンターものを見ているので、その流れで視聴してみた。

古い映画のDVDではまれにある、タイトルバックがカットされてしまっているパターンだった。当ブログはアイキャッチ画像を映画のタイトルバックで統一しているので、これは痛い。なぜ? なぜえ? もうなんだよー、って感じ。商品化する際、なぜ題名をカットするのか皆目見当がつかない。題名ですよ。大事だと思うんだけど。

というわけでYoutubeで探してみたけど、結局トレーラー(予告)しか見つけられなかったので実際のタイトルバックとは違うかもしれません。おそらく違うでしょう! 実際の映画のオープニングに流れるキャスト名のフォントと全く違うし、このフォントは当時の娯楽映画の予告編では定番のフォントなので。

仕方がない。妥協するしかない。

みなさんにはどうでもいいことでしょうが、私にとってはこだわりなので、自分の覚書としてここに書いておく次第であります。


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潜水服といえばこういうの



****** おはなし ******
舞台はジャマイカ。潜水夫のブラッドとトニーはフォンビー社のトレバーに雇われてジャマイカに到着。20年前、100万ドルの黄金を積んだままハリケーンで沈没したレディ・ラック号を発見し、金塊を引き上げることに成功すれば2万5千ドルくれると言う。

若き女の子船長テリーの船を借りて、一行はレディ・ラック号の捜索に乗り出す。しかし手がかりが少なく、広大な海では何も見つけられない。トレバーは断念し、ブラッドとトニーは1000ドル貰って任務完了となる。

その晩トレバーが人目を避けて会いに行った相手は沈没したレディ・ラック号の船長ミードだった。二人はレディ・ラック号の沈没地点を偽り、ほとぼりが冷めたら自分たちのものにしようと企んでいたのだ。しかし二人はお互いを出し抜き、金塊を独り占めしようとけん制しあっていた。

トニーはミード船長から5万ドルの報酬で引き抜かれ、ミード船長の案内通り海底都市の真ん中に沈むレディ・ラックを発見。しかも自分の取り分を1/3に引き上げることにも成功。トニーはブラッドも仲間に引き込もうとするが、ブラッドにとがめられてしまう。

結局二人は仲たがいをしてしまい、トニーはミードと、ブラッドはトレバーと組んで金塊を引き上げに向かう。一足先に向かったブラッドが金塊を引き揚げていると、そこにミード船長とトニーが到着し争いになるが、海底で大地震が起こり、ブラッドの命が危うくなってしまう。津波で大荒れの海中へ、トニーが命がけでブラッド救出に向かう。
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金塊みっけ



映画はひと言で言って、宝探しの体を借りた中年のラブコメだったw (´▽`*) 映画の半ばすぎるまでほとんど宝を探さず、女の尻を追いかけまくっていた笑


そんな本作で、一番気になったのはアンソニー・クインの大きさ(どうでもいいことだけど)。

アンソニー・クインって、こんな小さかったかなあ。以前『ノートルダムのせむし男(1956)』を見た時は、すごく体格のいい大男の印象があったけど、今回は小さく見えた。でも公式には身長が185cmはあるらしいから、白人としては大きくはないかもしれないが、一般的に言って十分大きい。

だから「まわりどんだけデカいんだよ」と思って、相棒役のロバート・ライアンを調べたら 6フィート4インチとのことなので193cmくらい。

なるほど。実際画面で見る限り妥当な感じ。


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右がアンソニー・クインさん



いつもはこういうことはしないのだけれど、ついでにヒロインたちも調べてみた。

アンソニー・クインの彼女役を務めたスーザン・ボールが、5フィート7インチということなので170cmくらい。ロバート・ライアンの彼女役のマーラ・パワーズが 5フィート3インチってことだったので163cm。

ほほう、なるほど。これは画面で見る印象通り。彼ら4人は身長をサバよんだりはしていなさそう。

でもマーラ・パワーズは小柄に見えたけど、それでも163cmあるのね。相手役のロバート・ライアンが193cmあるから30㎝差か。私は身長差のあるカップルに萌える性質なので、こういうのは大歓迎。


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ロバート・ライアンとマーラ・パワーズ



でも・・・ちょっと年が離れすぎてるってことはないかしら。マーラ・パワーズは20代に見えて、ロバート・ライアンは50代に見えるんだけど。

アンソニー・クインとカップルになるスーザン・ボールは「大人!」って感じで出てくるから違和感はさほどないが、マーラ・パワーズは「子供っぽい」感じなのですごく違和感ある。

私は元々、昔のハリウッド映画でよくある「50代にしか見えないオジサマと、20歳そこそこの若きヒロインが恋に落ちる系」の作品を「馬鹿みたい。男のファンタジー。男のハーレクイン・ロマンスw」と思って、ちょっと小馬鹿にしているのだけれど、今作もそんな感じがあった。


というわけで、映画公開時の各俳優の年齢を調べてみた。

ロバート・ライアン 1909年生まれ 映画公開時44歳(見えねー)
マーラ・パワーズ 1931年生まれ 映画公開時22歳(うん妥当)

アンソニー・クイン 1915年生まれ 映画公開時38歳(まあ、そんなもんかも)
スーザン・ボール 1934年生まれ 映画公開時19歳(うそだろー)


・・・やっぱりロバート・ライアンは44歳には見えなかった。若々しさがちと欠けてた。もちろん70年前ですからね、こんなもんなんでしょうね。今の目で見ると44歳には見えません、というだけ。

55歳くらい、なんなら60歳って言われても「えー見えな~い、若くみえますね~」とかなんとか言いながらも納得できる感じすらある。30歳差くらいありそうに見える(私には)。

人類は若さを維持したり、長持ちさせることにかけては、願望を叶えていると言って良さそう。


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うーん。なんかおじいちゃんぽいんだよなあ。



ところでそうなってくるともう一組のカップル、アンソニー・クインとスーザン・ボールの方の、スーザン・ボールの大人び方はどうでしょう。こちらもとても19歳には見えない。老けているのではなく、すでに完成しているという風情。30代後半のアンソニー・クインと並んでいても、特に違和感はない。

酒場の歌手役なのだけれど、歌っている歌の歌詞がすごかったので、長いけれども引用する。


引用:
私なら悪い男をいい男にできる
人生だって変えさせてあげる
これだけは言わせて
私は男が大切に扱いたくなる女なの

私ならいい男を悪い男にできる
手にできないものを与えてあげる
哀れな男も幸せな男になれる
私は大切に扱われる女なの

生意気な男には色目を使う
それだけで私に夢中になる
恥ずかしがり屋の男には
学校では教えない方法を

私なら悪い男をいい男にできる
教師のように教育してあげる
男たちは私に言いなりよ
私は大切に扱われる女なの

女に必要なのはいい男
悪い男は女を夢中にさせる
愚かな男は女を悲しませる
女が求めるのはいい男

女たちが求めるのはいい男
私はいい男が欲しいのよ 



「私は男が大切に扱いたくなる女なの」

(; ・`д・´) スゲー


私ごときには永遠に言えない言葉ですな(別に言ってみたいとも思わないんだけど)。

それも説得力のあるルックスだから、ぜんぜん違和感がない。表情とかも100%男向け全開で(女相手にあの顔はしないでしょ)、「いい女は違うなー、住む世界が、種族が違う」という感じ。

いま記事を書いてて調べてみて19歳とわかって「じゅ、じゅ、じゅうきゅうさい?!」と、二重にガクブルしただけなので、まさか19歳とは思わなかった。数々の男を渡り歩いた末の29歳くらいの貫録がある。

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ど、どんな方法すか (どきどき)



このスーザン・ボールを巡ってアンソニー・クインは酒場の客と大喧嘩するんだけど、女を巡って殴りあいの喧嘩をするというのは現実にあるんでしょうか。私は見たことも聞いたこともないのだけど。

それに、その喧嘩をしてるのがアラフォーのいい年した大人というのもどうなんでしょうか。10代ならともかくアラフォー。

そしてそれを見ていた44歳の方も一緒になって参加して、ってどうなんでしょ。


後半ようやく金塊を回収しに行くし、敵みたいなのが出てきてそれなりに「宝探し映画」「トレジャー・ハンター」みたいにはなるのだけど、それよりか「40過ぎて中学男子みたいな感じの男の人の映画」という印象だった。

最後はラブロマンスとしてはハッピーエンド、でも「男っていつまでも子供ね」といって女性陣が「しょうがないわね」的に彼らを優しく見守るという終わり方。

きっと彼らは50になってもああなのでしょう。彼女たちに捨てられないといいのだけれど(特にトニーの方が)。


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☟ 『海底の大金塊』はこのBOXに入っています

 




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