mです。今回は『紀元前百万年』『恐竜100万年』の新旧2作品をご紹介。
この映画はあのダイナマイト・ボディを誇るセクシー系女優ラクエル・ウェルチが主演していることで知られていますが、実はまず先に『紀元前百万年(1940)』という白黒映画があって、その後『恐竜100万年(1966)』としてリメイクされました。
そこでそれぞれ比較してみようと思うのですが、
おすすめ度対決としてはどっちも★★★
です。だってほとんどおんなじ映画なんだもん笑。
ラクエル・ウェルチの豊満ボディを取るか、ヴィクター・マチュアの男性美を取るか、という印象。
ではまずは基本情報、あらすじ、そして初の試み「項目ごと対決」でご紹介してみます。
- 基本情報
- 主なあらすじと、微妙な違い
- トマク対決 ヴィクター・マチュア VS ジョン・リチャードソン
- ロアナ対決 キャロル・ランディス VS ラクエル・ウェルチ
- 特撮対決
- その他のトリビア的な
- 対決結果
基本情報
ラクエル・ウェルチの爆裂ボディが一斉風靡した『恐竜100万年(1966)』は、大ヒット作『ジュラシック・パーク』シリーズなどの原点ともいえる作品です。元々1940年に制作された『紀元前百万年(1940)』という映画があって、それのリメイクがウェルチの『恐竜100万年』です。
原題は共に『One Million Years B.C.』なのですが、1940年の『紀元前百万年』は直訳なので違和感はないですが、リメイクの方の『恐竜100万年』って一体なんなんでしょうねw。意味が分かりません。
きっとそれっぽければ何でも良かったんでしょう。インパクトあるし、雰囲気は伝わるのでいい邦題だと思います。
見どころのひとつは、先にも言ったラクエル・ウェルチか、ヴィクター・マチュアかという、肉体派男女対決。
もうひとつは特撮対決。どちらの映画もまだCGなど皆無の時代。映像と映像の合成が主流の特撮とはどういうものか、お若い方には興味深いところでしょう。ちなみにリメイク版の『恐竜100万年(1966)』の方は、あの特撮の神様レイ・ハリーハウゼンが手掛けています。
さらには、共にサイレント映画ではないにも関わらず、まだ言語が発達していない時代の原始人が主役なので、発する言葉が「トゥマーック」とか「ロアーナ!」とか名前だけと言っていいレベルなので、ほとんどサイレント映画と変わりません。セリフらしいセリフがないのもこの両作品の特徴です。
ほぼ同じ話なので細かい違いは抜きにして、おおまかなあらすじを紹介します。
主なあらすじと、微妙な違い
****** あらすじ ******
紀元前100万年のある日。
主人公トマクらの部族はまだ言語を獲得しておらず、毛皮をまとい、獲物を狩り、洞穴で暮らしていた。ある日、獲物の取り分を巡って兄と争ったトマクは、父の怒りをかって部族から追い出されてしまう。はぐれ原始人となったトマクはひとり荒野をさまよい、途中オオトカゲに襲われるなどし、命からがら海岸近くまでたどり着く。するとそこにはトマクの部族よりはるかに文明度の高い金髪の部族、シェル族がいた。
シェル族の美女ロアナに惚れられたトマクはシェル族に保護され、今まで知ることのなかった高度な技術や文化に接する。投槍を知り、魚を捕る方法や泳ぎを教わり、農耕を知り、さらには「飾ること」「笑うこと」を知る。しかし兄や父と確執があるトマクは復讐に使用しようとシェル族の武器を盗もうとし、彼らの怒りをかってしまう。シェル族の集落から出ていくトマク。ロアナはそんなトマクと行動を共にすることを決め、追いかけていく。
恐竜同士の争いに巻き込まれながらも、トマクとロアナは元の部族へ帰還する。ロアナはみなに文明や文化を伝えはじめ、徐々に打ち解けていく。しかし火山が爆発し、大地は割れ、大勢の仲間たちが呑み込まれてしまう。トマクとロアナは残された人々とともに過酷な大地に残されるのだった。
*******************
という話。
両作品の違うところを数点あげておきます。
① 始まり方が違う。
リメイクの『恐竜100万年(1966)』の方は、映画が始まるとさっそく紀元前100万年が舞台なのですが、オリジナルの『紀元前百万年(1940)』の方はトマク役のヴィクター・マチュアが現代人として登場します。なにかの探検隊なのかグループを構成していて、ある洞窟に到着します。
そこには先に洞窟の壁画を研究している学者らしき人物がいて、一行に壁画に描かれた絵の説明をします。マチュアら現代人は、学者の話を聞きながら遥か過去に思いを馳せます。すると映画は100万年前の過去に舞台が移行して、原始人たちの生活がつづられていく、、、という展開です。
②終わり方も違う
リメイクの『恐竜100万年(1966)』の方は、火山に仲間が呑み込まれて人数が減ってしまい、残された人達で強く生き延びるのだ、みたいな結末だったのに対して、
オリジナルの『紀元前百万年(1940)』の方は、火山や巨大トカゲの強襲をかわした二つの部族が手を取り合い、トマクとロアナにも子供が生まれて、親子3人朝日だか夕日だかに向かってシルエットになって、共に生きてゆくのだ!みたいな、ややドラマチックな希望あふれた終わり方になっていました。
③ そのほかの違い
ほかにもトマクがロアナを連れて家族の元に戻った時、父が死んでたり死んでいなかったり、ロアナがプテラノドンにさらわれるさらわれないとか、出てくる巨大生物が違うとか、そういう細かい違いはあるのですが、物語に大きく影響するようなものでは無いので、重箱の隅をつつくことはしません。
小さな違いはあるけれど、基本的にはおんなじです。
ではここから項目ごとの対決です。
トマク対決 ヴィクター・マチュア VS ジョン・リチャードソン
まずはオリジナル『紀元前百万年』でトマク役を演じたヴィクター・マチュア。
👆 ヴィクター・マチュアさん
不明 - eBay, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25884526による
ヴィクター・マチュアは、マッチョでたれ目、顔のすべてのパーツが大きめで鼻も唇もちょっとエロい感じで、好みは分かれるタイプなのではないかなと思います。
でも好き嫌いとは別に、二枚目であることは間違いないです。「美丈夫」というんでしょうか。どこかこう、リッチな感じもします(貧乏人役は似合わないと思う)
マチュアはこの『紀元前百万年(1940)』がデビュー作で、『サムソンとデリラ(1949)』『聖衣(1953)』などの聖書映画でスターになります。私は両作品とも見てます(聖書映画好きなんです)。そのうえ『百万弗の人魚(1952)』も見ているので、こうなるとマチュアまとめ記事を上げたくなりますね。
この映画に出たのが26~7歳くらい。やっぱり若いので少しスリムで格好いいです。
肉体肉体って書いていますが、そうは言ってもラクエル・ウェルチと違って「ダイナマイト・ボディ炸裂!!」というように強調して登場したりはしません。そこが男女の扱いの違いかもしれません。作る人が男だから、やっぱり・・・ねえ(なにがねえだ)。
でも毛皮だけの原始時代の格好なので、十分マッチョなのは分かります。昔の俳優なのでもう死んじゃいましたけど、マッチョ好きにはおすすめの俳優です。
この映画でのマチュアの役柄は、同じ原始人でも ”文明が遅れている方” の原始人なので、文明的に進んだシェル族と比べると洗練されていないことが強調された演出がなされています。
家族なのにすぐ喧嘩して殺しちゃうし笑 みんな敵に近い感じです。ロアナを奪われそうになると、一発殴って次は槍で刺す、みたいな。親を親とも思わない感じとか、俺さえ生き残れればいいみたいな、弱肉強食感が強め。リメイク版よりワイルドだった気がします。横暴度が高い。
これを「昔の男はやあね、横暴で」と捕える人もいるでしょうし、「逞しくって頼りがいがありそうで素敵」と捕える人もいるでしょうし、大抵の人は「映画の中の原始人なんか知らん」と思うでしょう。
対してリメイク『恐竜100万年』でトマクを演じたジョン・リチャードソン。
👆 ジョン・リチャードソンさん
By Cavarrone at the Italian Wikipedia project. - transferred from Italian Wikipedia, http://it.wikipedia.org/wiki/File:John_Richardson_(actor).png, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30628848
ジョン・リチャードソンは、キャリアにそれほど書くところもなくて、フィルモグラフィーを見ても「これ」という作品に出ている気配がないのですよ・・・強いて挙げれば 2021年1月5日にCOVID-19で86歳で死んだことくらい。86歳か・・・本当にCOVID-19が原因なんですかね。
映画の中では髭モジャの役作りで、痩せ形であまり強そうでもなかったです。対するラクエル・ウェルチが豊満ボディで強そうだし頼りがいがあるしで、トマクはやや物足りない頼りない印象でした。気絶している時にロアナに発見されて惚れられるというシチュエーションだったので、「なんで惚れちゃったのかな。母性本能をくすぐられちゃったのかしら」と思いました。
そんな感じでジョン・リチャードソンは印象が薄く、どう見てもヴィクター・マチュアの方が存在感があって軍配が上がります。
というわけで、ヴィクター・マチュア VS ジョン・リチャードソンのトマク対決は、ヴィクター・マチュアの勝ち!!ということで、まずはオリジナルに一票。
ロアナ対決 キャロル・ランディス VS ラクエル・ウェルチ
まずはオリジナルでロアナを演じたキャロル・ランディス。
👆 キャロル・ランディスさん
Film screenshot - Topper Returns film, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2443600による
私は彼女をまったく存じ上げなかったので簡単に調べてみました。
Wikipediaによると、家庭は裕福ではなかったようで、高校を中退して芸能界を目指し、フラダンサーとか歌手とかして小金をためて、金髪に染めてハリウッドに挑戦。ピンナップ・ガールとしてたくさんのセクシーポーズをとった結果、映画に出られるようになるけれど、ずっとノンクレジットの端役ばかりだった。ところがこの『紀元前百万年』が大ヒットして、一躍スターの仲間入り。歌えることもあって、ヒロインの友達みたいなそこそこの役で映画に出続けるけど、超大物ダリル・F・ザナックとの関係が終わると人気がなくなり始めて、B級映画の人になった。
ダリル・F・ザナックのような大物の愛人だけでなく、結婚自体も4回しているうえに子供は出来なかったらしいし、他にも不倫もしているようだし、会社は彼女を「ピン・ガール」(音を鳴らす女 - 観衆が思わず喉を鳴らしてしまうほどセクシーな女の意味)として売り出して、ずっと「巨乳が売り物のセクシーガール」という扱いだったみたいだし、最後は薬物中毒で死亡。享年29歳。
という感じで、少し悲しくなりました。29歳でって、人生が濃い。もちろん本人もそういうのを武器にしていたんだろうし、単純に被害者だと私は思わないですけど、人生は悲しいなと思いました。
詳しく知りたい方はこちらを。
でも今回見たところ、美人でスタイルもよかったけど、そんなに「巨乳!」とか「Oh!セクシ・ガール!!」とか、思わなかったです。知的な感じもあるし、普通だったけどな。まあ普通だからそれほどのスターにはならなかったんだろうけど・・・ リメイクのラクエル・ウェルチはどう考えても普通ではないですからね。
ところでフィルモグラフィーを見ていたら、1938年の『ロビンフッドの冒険』に端役で出ていたらしいです。エロール・フリンが出てるやつでしょう。私見てる。確かジャニーズ系のニワトリみたいな衣装を着た美青年が出てたやつ。でも彼女はノンクレジットだったみたいなので見直して探してみたりはしませんね(ごめんねさいね)。
つづいてリメイクでロアナを演じたラクエル・ウェルチ。
👆 ラクエル・ウェルチさん
知っていたとはいえラクエル・ウェルチの「ダイナマイト・ボディ」は改めてすごいです。知っていても凄い。とにかく凹凸(おうとつ)が凄い。正確には上から凸凹凸(でこぼこでこ)の順。これだけでもお金出して見る価値がある。そしてその肉体を皮のビキニで包んでいて超格好良かったです。
時代設定が原始時代だからこその皮ビキニ・スタイルで、「原始時代ということは倫理観も動物並みなのかしら」なんて思いきやそうじゃないんですよ。「本能には忠実、でもすごく一途」という、惚れた男にどこまでも一途なキャラクターなのも男性陣にとっては堪らないんじゃないでしょうか。
エロくて一途。彼女はこの一作で、一躍セックス・シンボルに躍り出ました。
もちろん「ラクエル・ウェルチ知らない」という方も多いと思います。
でもあの名作『ショーシャンクの空に(1994)』で、主役のアンディ・デュフレーンの独房に貼られるポスターの一番最後が、この『恐竜100万年』の時のラクエル・ウェルチでしたと言えば、「あ、あれがそうか」と思う方も多いはず。
リタ・ヘイワーズ → マリリン・モンロー → ラクエル・ウェルチ の順番でした。最後アンディはこのラクエル・ウェルチの向こうへ消えていき、所長はラクエル・ウェルチに穴をあけるのです。
彼女は今風に言えば、ビヨンセみたいな感じの女性だと思います。そういえばデスチャの曲「サバイバー」のビヨンセが、ラクエル・ウェルチの衣装と似てます。もしかするとこの映画のラクエル・ウェルチがモチーフかもしれません。
👇 これはラクエル・ウェルチ
👇 ビヨンセはこっち ☟(ラクエル・ウェルチ風衣装は1’15くらいから)
たぶん彼女の一番の代表作はこの『恐竜100万年』ですが、同じ1966年に公開された『ミクロの決死圏(1966)』では残念ながら肌の露出はゼロなのですが、やっぱり熟年博士に一途な愛を捧げている健気な女子役をやっています。でも露出はゼロです(残念ですが)。
他にも、2000年に公開されたエリザベス・ハーレイとブレンダン・フレイザー主演の『悪いことしましョ!(2000)』は、元々1967年にラクエル・ウェルチが主演した『悪いことしましョ!(1967)』のリメイクです。
『ミクロの決死圏』も1987年に『インナースペース』としてリメイクされていますし、彼女の映画は割とリメイクされてるんですよね。
でもリアルタイムじゃなかった世代の私にとっては、やっぱり『ショーシャンクの空に』のポスター出演。これ一発で強烈な印象を残しました。彼女にとってはラッキーでしたね。
以上、どちらかに軍配をとなると、やはりこれはどうしても ラクエル・ウェルチでしょう。キャロル・ランディスも悪くないんですけど、なにせラクエル・ウェルチはインパクトがある。一度見たら忘れないんじゃないでしょうか。
というわけで、ラクエル・ウェルチ VS キャロル・ランディスのロアナ対決は、ラクエル・ウェルチの勝ち!!ということで、こちらはリメイクに一票。
これで1対1です。
特撮対決
まずはオリジナル版からですが、これがそんなに書くことがないんです 。
リメイクの方はあのレイ・ハリーハウゼンが特撮を担当しているのでかなり話題になることが多いのですが、こちらのオリジナルの方は「ふつうに特撮」「合成」という感じでした。
出てくる巨大生物も、リメイクの方の恐竜に対して、こちらは「トカゲ」「トカゲ」「トカゲ」という具合にトカゲのオンパレード。巨大なトカゲが沢山出てきて、闘います。
でも決して安っぽい感じではなく、非常に自然で違和感がなかったです。実際よく出来ていると思いました。人間とも戦うのですが、トカゲ同士でも闘っていてかなり迫力満点。
本物が持つ実写の迫力か、それともミニチュア模型を使った技巧を取るか。
ここのところはぜひリメイクのハリーハウゼンの特撮と見比べたいところ。
👇 なんとここでカラーライズ版の『紀元前百万年』全編(!)がYoutubeにアップされているのを発見してしまったので貼っておきます(再生するとカラーです)。私が見たDVDはオリジナル版なのでモノクロでした。
セリフはないに等しい映画なのでこれで十分。1h20mあるのでお暇なときにどうぞ。
続いてリメイク版の特撮についてです。
そのリメイク版の特撮を担当しているのが、”もうひとりの主役” といってもいい、特撮&ストップ・モーション・アニメーション界に多大な影響を与えたレイ・ハリーハウゼンです。
ストップ・モーション・アニメーションといえば人間が入った着ぐるみではなく、人形とか紙などの ”物体” をちょっとずつちょっとずつ動かして一コマ一コマ撮影し、あたかも生きているように見せる手法のこと。『ひつじのショーン』『ウォレスとグルミット』のようなクレイ・アニメ(粘土を動かす系)や、『チェブラーシカ』のような人形を動かす系など、名作やヒット作も多いです。
👇 ロシアの『チュブラーシカ』はこんな感じ。かわいい。
こういった、人形(フィギュア的な)を使ったストップ・モーション・アニメーションの中でも、怪獣系では横に並ぶ者がいないのが、このレイ・ハリーハウゼンです。
今作には「ブロントサウルス」とか「ステゴザウルス」とか「ティラノサウルス(?)」とか「プテラノドン」とか、たくさんの恐竜が出てくるのですが、これらがハリーハウゼンぽさ満載の「カクカク」した動きで、動いたり闘ったり飛んだりして楽しませてくれます。
それに恐竜が原始人をさらうところ、中でもロアナがプテラノドンに捕まっちゃって巣に運ばれ、ヒナの餌になりそうになるところはユーモラスで良いです。
あとはステゴザウルスとティラノザウルスの闘いのシーンも見ごたえ十分。倒れた恐竜にアップになったりもするけど、ちゃんと腹式呼吸していてお腹が上下するあたりなんて手が込んでいる。口から血を出して「死にました」ってことにしておいて、あとは人形を転がしているだけでもよさそうなのに・・・オタクの鏡。
👇 『恐竜100万年』のハリーハウゼンのはこんな感じ。
現在のストップ・モーション・アニメはすごく滑らかな動きをするものだけど、ハリーハウゼンは動きが飛んで「カクカク」した感じがします。たぶん撮影するときにちょっとずつ人形を動かす幅が大きいからなのでしょうが、その動きが飛ぶ感じが「レイ・ハリーハウゼン節」なんですよ。
これは技術が未熟とかではなくて、「味わいがある」とか「趣がある」と理解したいところ。この動きを見ると、「ああ、ハリーハウゼンだな。らしいな」って思います。
ちなみにオリジナル版と同じように「トカゲ (イグアナ?)」と「蜘蛛」が、実物の実写を巨大に引き延ばして合成した特撮で登場するシーンもあります。これは実写の合成だからカクカクはしていません。
ハリーハウゼンは『アルゴ探検隊の大冒険(1963)』とか『シンドバッド七回目の航海(1958)』に始まるシンドハッド・シリーズとか、いくつかは見ているので、機会があったらまた取り上げます。
👇 『アルゴ探検隊の大冒険』のハリーハウゼンはこんな感じ。
というわけで、特撮対決に関しては・・・優劣つけるのが私には難しいところ。
トカゲ一択の実写合成のなめらかさを取るか、人形ストップモーション・アニメーションの技術を取るか、好みが分かれるのではないでしょうか。
個人的にはどちらも味わい深くて良かったので、オリジナル VS リメイク特撮対決は 引き分け とします。
これで 1対1、1引き分けの同格です。
その他のトリビア的な
オリジナル版『紀元前百万年』側の父アクホバ役をやっていたのが、ロン・チェイニーJr でした。
彼の父親は『ノートルダムのせむし男(1923』で初代カジモドをやったロン・チェイニーで、その息子さんがロン・チェイニーJrです。
「メーキャップ俳優の祖」である有名な父親と同じように、息子の方も狼男、ミイラ男、フランケンシュタイン、ドラキュラの4大モンスターを演じるなど、怪奇映画にたくさん出て怪奇映画の大スターになった方です。
怪奇映画は勉強不足であまり見ていないのですが、時間が取れたら見たいスターの一人です。
対決結果
というわけで、
主演男優対決はオリジナル『紀元前百万年』に軍配、
主演女優対決は『恐竜100万年』に軍配、
特撮対決は引き分け、
ということでドロー。
どちらも おすすめ度★★★ という結論です。
でもラクエル・ウェルチの『恐竜100万年』を見ておけば間違いないでしょう。って結局ラクエル・ウェルチなんかーい笑。
以上、『紀元前百万年(1940)』『恐竜100万年(1966)』新旧対決でした。
じゃねー。
👇 オリジナル『紀元前百万年(1940)』DVDはこちら。中身はモノクロ映画です。
👇 リメイク『恐竜100万年(1966)』Blu-rayはこちら。DVDもあります。
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