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割と自己流で生きています

【できるだけ備蓄】富士山の火山灰対策にN95マとゴーグル買いました【N95、3M】

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mです。

去年(2021年)から物不足に備えて「できるだけ備蓄」しようと色々調べ始めていて、継続して対策を検討中です。私の一番の優先順位は「物不足」なのですが、なぜか火山対策でデビューすることになりました。

というのも、年末母に「物不足が来る気がして仕方がない」と言ったら、母は母で「噴火が怖い」と言うのです。南海トラフ地震が怖いのではなく、富士山が噴火するのが怖いのだそう。

よくよく話を聞いてみると、噴火が怖いのではなく火山灰が降るのが嫌なのだとか。たぶん部屋に入ってくる火山灰の掃除が嫌なのだと思います。あと外出。

それでたまには優しくしてあげなくちゃいけないなと思い、最優先で火山灰対策に”マ”とゴーグルを買うことにしました。ま、親孝行です。

それで年明けにいくつか購入したのですが、そうしたらまさかのトンガ沖で海底火山の噴火です。タイムリーなことになってしまいました。





前提

私が住んでいる所はハザードマップを見ると「火山灰10cm圏」です。とはいえ割と「2cm圏」とも近いので、たぶん多めに考えて5〜6cmとかそのくらいかなと予測しています。

富士山が本格的に噴火した一番の最近の噴火が1707年の宝永の大噴火ですが、直近なだけでなく富士山の噴火の歴史の中でも最大の噴火だったそう。最悪を考えて、この「最大」であった時を目安に準備するのがよさそうです。この時は江戸にも10cmの火山灰が、2週間降りました。

日本は偏西風が吹いているので、割と西から東に風が吹くことが多いイメージがあります。関東平野、、、積もる確率は高そうです。


★富士山 降灰可能性マップ(PDF)

https://www.pref.shizuoka.jp/bousai/documents/21_kouhai.pdf




火山灰対策としてのゴーグル

まず目を守るためのゴーグルについてです。

火山灰は「灰」と言っても木を燃やしたりしてできるフワフワした灰とは違って、「ガラス状の粉末」です。目に入ると角膜を傷つける恐れがあります。母は白内障も緑内障も持っているので、これ以上目が見えなくなっても困ります。もちろん私も。

ですので外出する際には、目を守るためのゴーグルと、吸い込まないための”マ”が必要ということになります。

まずはゴーグルですが、スキー用とかでもいいのかもしれませんが、私としては「粉じん用ゴーグル」を検討しました。「粉じん用ゴーグル」というのは、DIYで木を削るとか、石綿や岩石の粉が舞うような職業についている方には必須のアイテムです。

私が選ぶポイントは、
① メガネの上からつけられる
② ベルトはゴム以外の素材
③ 曇りにくい
④ ”マ”と併用できる
の4点に留意しました。

①は言わずもがな、私は眼鏡ユーザーだからです。ゴーグルには二眼用もあるのですが、眼鏡の上からつけることになるので一眼型を自動的に選ぶことになります。

②は、噴火というものはいつするか全く分からず、15年後かもしれませんし30年後かも。普段使いする場合は消耗品として考えベルトはゴムでもいいと思うのですが、私の場合は噴火しないと使わないので、いざという時に経年劣化でゴムの強度が落ちていると困ります。輪ゴムなど、古くなると千切れますから。なのでゴム製ではなく、布製?のものを選ぶことにしました。

③は説明は不要だと思います。曇ると不快ですし、危ないですからね。

④も、火山灰対策として”マ”と併用は必須です。

他にもUVカットとか、落下破損防止ガードとか、いろいろあるようなのですが、上を見るとキリがないので①②③④は絶対、それ以外はオプション的に金額次第ということにしました。

メーカーにこだわりはないのですが、どうやら山本工学が有名なようです。


山本工学ゴーグル

👇 プロユース・タイプ(7~8000円くらい)

 

👇 ヘルメットに装着できるタイプ プロユース(7~8000円くらい)

 

👇 リーズナブルなタイプ(1000円台~)

 


上位モデルはそれはもう至れり尽くせりなのですが、私は「火山灰対策」なので、使っても人生で一回こっきり、それも一時期です。一生使わない場合もあるのでリーズナブルな金額のものにしました。


👇 これ



山本工学ではない!!( ゚Д゚)

そうなんです。まずデザイン、次に金額、そしてレビューを見て①②③④をクリアしているものを延々と探した結果、こちらのゴーグルはお手頃価格で、届いて「失敗したな」と思ってもダメージが少ない金額というところで選びました。

届いたものがこちらです。ベルトは表面は布製ですが中はゴムで伸び縮みするタイプ。写真の画質とかピントとかの話は聞きたくありません。


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正面


で、実際に眼鏡をかけて、上からゴーグルをし、折り畳み式のN95”マ”をして、1時間ほどYoutubeを見てみた結果、
① メガネの上からつけられる ⇒ 合格!
② ベルトはゴム以外の素材 ⇒ とりあえず合格(本当はよく分かっていない)
③ 曇りにくい ⇒ 合格!
④ ”マ”と併用できる ⇒ 合格!
という結果でした。

感じた問題点は、
あ)ゴーグルに空気穴みたいなのがいくつも空いていること
い)鼻筋のところがぴったりフィットせず隙間が空いてしまうこと
う)顔に跡が残ること(頬とおでこにうっすらと跡がつきました)
え)眼鏡のつるが、ゴーグルのベルトで押し付けられて、耳が痛くなったこと
の4つ。

う)の「顔に跡」は大したことではないと思います。火山灰が降ってるんですよ! そんなことはどうでもいいと思いました。
え)「耳が痛くなる」は、眼鏡をかけない人にとっては関係ない話ですし、眼鏡ユーザーとしては ”あるある” なので「我慢」です。

でも、あ)い)の「隙間」をどう考えるか。


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上の隙間

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下の隙間



でも、火山灰が降る視界の悪い中を密閉度の高いゴーグルを装着して歩いて、ゴーグル&眼鏡が曇っちゃったというのも危ないので避けたい。

そして火山灰の降る中ゴーグルを外して曇りを拭くという「何のために買ったのか」という本末転倒なことも避けたい。

でも火山灰が入って来るのでは、やはり「何のために買ったのか」ということになります。

火山灰の流入を防ぐか、曇りを防ぐか。火山灰が降っていないため実験できないのがつらいところ。

なので私は「火山灰が降ってから考えよう」と思いましたw。火山灰の中で使ってみて、灰が入り込み過ぎて使えないとなれば、マスキング・テープかなにかで塞ごうと思います。そして曇り止めを買っておくことにします。

 

 

火山灰対策としての”マ”

数を考える

次に今や人類の友、”マ”です。どんな”マ”を、どのくらいの数を用意するか。

まずは数ですが、江戸時代の噴火のポイントは「2週間降り続いた」というところです。

では14日分を目安に”マ”を準備すればいいかというと、参考に読んだ『天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災』によると、富士山の噴火がおさまったあとも、降り積もった火山灰が風でふわふわと飛び交っていたよう。

そりゃそうだ。これは想像だけでは思いつかなかった。いかに現代とはいえ、数日で灰を片づけられるとは思えません。

そこで私は、火山灰が降り注ぐかもしれない14日間と、
積もった灰が片付いて、歩いても舞わなくなるまでの期間としてプラス14日間、
合計、切りよく30日間として考えることにしました。

さらに富士山が噴火した時に私がまだ働いているとして、職場への行きと帰りで交換するとして考えました。一日1枚にするのも考えたのですが、火山灰はウイルスと違って目に見えるはずです。”マ”の目に灰が詰まって、見るからに汚れてしまうであろうことから、往復分2枚/日が必要だろうと思いました。

月に20日間の出勤×往復=40枚。
私はひきこもり体質で職場以外は出かけないので、これで十分だと思います。

とはいえそれも寂しいので、土日10日分用として+10枚。

母がいますので、母用として+20枚。
これで合計は70枚です。

結論:私は 70枚 あれば安心。


種類を考える(N95と3Mの違い)

今回はウィルス対策ではなく粉じん対策です。不織布”マ”では粉塵を防げませんので自動的にN95”マ”を選ぶことになります。

・・・粉塵すら防げない不織布”マ”にウイルスが防げるとは到底思えないんですが、みんなどう考えてるんですかね。「防塵”マ”」で検索してヒットしてくる画像とかみればすぐわかると思うんですが。

まあお高めなのでコストもかかりますし、息もしづらいのでN95をして動くと失神する人もいるのがN95”マ”。毎日エンドレスでつけ続けるには敷居が高いのでしょう。ウイルス対策としてN95を激推しする話は聞きませんね。忖度”マ”やめたいなあ。

と、ちょっと毒づいておいて本題に戻りますが、
今回は一時的なことですし、室内でつける理由がないので短時間ですみますから、ここはN95”マ”をそろえたいです。

「N95」というのはアメリカの規格で、「ほこり、ウイルス、バクテリアなどの粒子を、少なくとも95%防ぐことが出来る」ことになっている”マ”です。

日本の厚労省の区分だと「DS2」がN95に相当します。DS区分は「DS3(99.9%以上)>DS2(95%以上)>DS1(80%以上)」となって数字が大きい方が能力が高く、N95”マ”はDS2ということになります。

よく聞く「3M」はアメリカの会社の名前で、N95相当の”マ”を作る有名会社です。

なので購入するにあたっては、「N95」あるいは「3M」となっている”マ”の中で、さらに「DS2」となっているものを選びました。


👇 N95(3M)カップ型(DS2)

 

👇 N95(3M)カップ型(DS2)で、蒸れにくい排気弁付き 

 

👇 N95(3M)折り畳めて、個包装タイプ



以上、3種類。

私が勤務している病院でウイルス系の処理をするとき(ノロウイルスとか)に推奨されているのもあって、N95といえばカップ型というイメージがありました。なのでまずはカップ型2種類を購入。

さらにカップ型はかさばるので持ち運ぶのには適さないと思い、折り畳み型で個包装されているものも購入しました。

仕事の行きにカップ型をしていって、職場に着いたら捨てて、帰りは折り畳み式の”マ”をして帰るイメージです。

これらを組み合わせて、総数が70枚以上になるように購入しました。具体的には折り畳みを多めに購入。


使用感は「やはり苦しい」ということ。顔へのフィット感も普段使用している不織布”マ”よりずっとぴったりしていて、当然素材も空気を通しませんし、比べようもないくらい苦しいです。

私は不織布”マ”すら苦しくて、はっきり言って使いたくない方なので(どうせ効果も大してないし)、N95を使うような事態にならないことを願います。

みなさんも購入したら必ず使ってみて、顔にフィットするかを確認し、どのくらい苦しいか、連続どの程度し続けられるか、この苦しさでどのくらい活動できるか、を確認することをお勧めします。


👇 ほかに「くちばし型」もあります。




箱に入れて、押し入れにしまってお終い

”マ”に関しては富士山の噴火がなくても、もし未来に本当にガチの恐怖ウイルスが流行った時にも使えるので、とりあえずは安心かなと思っています。

”マ”とゴーグル、それから窓からの火山灰流入対策としての養生テープを一緒に段ボールに入れて、押し入れにしまって、私の火山灰対策はこれで終了です。

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★参考図書『天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災』