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【映画】「デストラップ 死の罠(1982)」この顔ぶれで面白くならないわけがない。


おすすめ度 ★★★★

題名 デストラップ 死の罠(Deathtrap)
監督 シドニー・ルメット
脚本 ジェイ・プレッソン・アレン
原作 アイラ・レヴィン
出演 マイケル・ケイン、クリストファー・リーヴ、ダイアン・キャノン
上映時間 116分
制作年 1982年 
制作国 アメリカ
ジャンル スリラー、犯罪、駆け引き、コメディ
 
 
原作はアイラ・レヴィン、監督はシドニー・ルメット、主演はマイケル・ケイン。このメンツで面白くならないわけがない。

舞台劇のようにほぼワン・シチュエーションと言っていい設定で、主な登場人物が4人と少ないから実に分かりやすくって、演技もうまいしテンポもいいし、ストーリーが二転三転して最後まで一気に見られる面白さ。

原作のアイラ・レヴィンは代表作は他にいくつもあるし、監督のシドニー・ルメットも映画史上に残る傑作『十二人の怒れる男(1957)』があるし、主演のマイケル・ケインにいたっては代表作は枚挙にいとまがないほどだから、この作品はたぶん埋もれがちだと思うけど、これは結構「拾い物」だと思う。
 
 

あらすじ

マイケル・ケイン扮する”元”売れっ子劇作家シドニー。でも最近はどの作品も当たらずスランプに陥っていた。最新作も上演されるやいなや酷評の嵐でもう後がない。
 
そこへ、かつて自分が講師を勤めたセミナーの生徒から戯曲が送られてくる。それはそれは素晴らしい出来で、シドニーはその戯曲を書いたクリフを殺害し、戯曲を奪って自分の作品として上演することを思いつく。

妻のマイラの制止も聞かず、うまくクリフをおびき寄せたシドニーだったが、若造とはいえクリフの方も一筋縄ではいかない曲者で、なかなかうまく殺せない。
 
丁々発止の駆け引きの末なんとかクリフを殺害したシドニーだったが、近所に住む霊媒師ヘルガの乱入もあって、事態は二転三転としていくことになる。
 
 

解説

・・・というわけで、どんでん返しに次ぐどんでん返しが続き、どんでんしすぎて最後のどんでん返しは余計だった笑 あれはやりすぎ笑
 
とはいえ、作品は「さすがアイラ・レヴィン&シドニー・ルメット&マイケル・ケイン」といったところで見ごたえ十分。良くできたスリラーで、緊張感もありながらうっすらと「コメディなのかな?」と思わせる緩急も見事。

そのコメディになるかならないか、ぎりぎりの線を保っているのは名優のマイケル・ケインなのだけど、ホントに流石です。大好きです!


👇 マイケル・ケイン はい格好いい。ちょっと(だいぶ?)若いけど。





そして若き劇作家クリフ役のクリストファー・リーヴは会心の出来だったと思う。

👇 クリストファー・リーヴ

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By Jbfrankel - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5731258

 

今まで見たリーヴ出演作品は『スーパーマン・シリーズ(1978〜)』と『ある日どこかで(1980)』と、この『デストラップ』だけだけど、この中で一番面白かった。

『スーパーマン』はアメコミ・ヒーロー映画だし、『ある日どこかで』はかなりクセの強い、ロマンティックなSFラブ・ストーリーだから見る人を選ぶと思うけど、この『デス・トラップ』はそういうマニアックな作品ではなくて、一般層も楽しめる面白い映画になってる。みんなが楽しめると思う。

 

 

原作のアイラ・レヴィンについて

アイラ・レヴィンは有名な小説家で、映画化された作品も多数ある人気作家。私、大好きでそこそこ読んでるし、映画化作品もまあまあ見てる。彼は寡作でも知られていて7作品しか書いてない。


★アイラ・レヴィンの小説リスト

死の接吻 ←映画化あり(読んだ)
ローズマリーの赤ちゃん ←映画化あり(読んだ)
この完全なる時代
ステップフォードの妻たち ←映画化あり
ブラジルから来た少年 ←映画化あり(読んだし、見た)
硝子の塔 ←映画化あり
ローズマリーの息子 ←(読んだ)
 
※2022/3/3現在です。



全7作品中、今のところ4作品読んでるから、そこそこ読んでると言っていいと思う。『死の接吻』は感想記事を上げている気がする(あまり覚えていない)。

本も面白いし、映画も面白くてアイラ・レヴィンはハズレがない。私は小説としては『死の接吻』はかなり面白いと思う。映画化で好きなのは『ブラジルから来た少年(1978)』。いずれにしてもアイラ・レヴィンはかなりオススメ。

でも「やらかした」作品が中にひとつだけある。一体どれでしょう。やらかしたというよりは「相当やらかした」と言った方がいいかも。まあ有名な話なのでご存知の方も多いと思うけど、実際読むと「相当やらかしてる」ので、そういう視点で読むのも一興かと。


とはいえ今作品は小説ではなく、戯曲の映画化。戯曲だとなかなか読む機会がないので、映画化されるのはありがたい。映画の方もほぼ「シドニーの家の中」で進むので、まるで舞台劇を見ている様に感じると思う。

元の舞台の方はトニー賞にノミネートされたようだけど、この映画を観るとそれもうなずける。舞台もさぞかし面白かったのだろうな。
 
 

ひとつだけミソがついてた

結構誉めてばっかりいるけど、ひとつだけ問題点が。

それはダイアン・キャノンが演じた妻マイラ。ちょっと困ったちゃんだけど、チャーミングで可愛い奥さんだなと私は思ったのに、彼女はこの役でゴールデン・ラズベリー賞を受賞した。
 
(゜.゜) なんでだ。そんなにひどかったかな。

 

 

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