エムログ

1999年までの映画しか取り上げないブログ

【映画】「フラッシュ・ゴードン(1980)」ジョージ・ルーカスが作りたかったアメコミ・スペース・オペラ

 
おすすめ度 ★★
題名 フラッシュ・ゴードン(FLASH GORDON)
監督 マイク・ホッジス
原作 アレックス・レイモンド「フラッシュ・ゴードン」
出演 サム・J・ジョーンズ、メロディ・アンダーソン、オルネラ・ムーティ、マックス・フォン・シドー、トポル、ティモシー・ダルトン
音楽 クイーン テーマ曲「フラッシュのテーマ」
上映時間 111分
制作年 1980年
制作国 アメリカ
ジャンル アメコミ、スペースオペラ
 
 
 
「フラッシュ! アア~!」というクイーンの主題歌も有名な、アメコミ・スペースオペラ作品。

終始アメコミ感満載で頭空っぽな、おっといけない、頭を空っぽにして楽しめる、そんな映画。
 

👇 クイーン主題歌の Official で、映画のシーンもふんだんに見られます。
 
 

あらすじ

アメフト選手の甘いイケメン、フラッシュ・ゴードンはセスナで乗り合わせたイケてる女デイルとあっという間に意気投合。しかし嵐でセスナが墜落してしまう。

じつはその頃宇宙では、宇宙を統べるモンゴ帝国のミン皇帝が地球に大災害を起こし、地球に月をぶつけて破壊しようとたくらんでいた。そんなこととは全く知らない地球人だったが、マッド・サイエンティスト認定をされてNASAを追われていたザーコフ博士たったひとりだけが真実に気が付いていた。ミン皇帝のたくらみを阻止すべく宇宙船を開発していたザーコフ博士は、たまたま不時着してきたフラッシュとデイルを乗せて宇宙へと向かう。着いたところはミン皇帝が周囲の国々を力で統べるモンゴ帝国だった。

その残虐非道なミン皇帝に反発を覚えたフラッシュは、早速ミン皇帝の部下たちと格闘になるがとらえられて処刑されそうになる。しかしイケメンのフラッシュに興味津々のミン皇帝の娘オーラ姫のたくらみでフラッシュは死をまぬかれる。オーラ姫はフラッシュをモノにしようとし、ミン皇帝はミン皇帝で権力でイケてる女ゲイルを自分のものにしようとする。

フラッシュは自分に色目を使うオーラ姫に誘惑されながらも、森の国アルボリアの王子バリンや、タカ男たちを率いるバルタンを味方に付けることに成功。ゲイルと地球を救出する為に共にミン皇帝を打倒するべく戦いを挑む。
 

 

👇 原作コミックです(イメージ画像)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61pzf0FFhRL._SY450_BO1,204,203,200_.jpg

https://amzn.to/3BulYTE

 

 

曰く

最初ジョージ・ルーカスが映画化を希望していて、それが叶わず『スター・ウォーズ(1977)』を制作したという曰くありの映画。

これがすんなり通っていたら、もしかしたら『スター・ウォーズ』シリーズはなかったかも。そして『フラッシュ・ゴードン』がシリーズ化され、カルト映画ではなくもっと普遍的な映画になっていたのかも(いないかも)。

さらにその『スター・ウォーズ』を見た『フラッシュ・ゴードン』制作陣が、「俺たちもあれくらいの特撮を!」と言って制作に乗り出したらしい。

確かに随所に『スター・ウォーズ』の影響がみられる。ミン皇帝が銀河皇帝でしょう、クライタス将軍はダース・ベイダー風に見えなくもないし、ミン皇帝の根城内やザコ兵もスター・ウォーズ風に見えてくる。
 
 

 
 

スター・ウォーズと比較しての感想

大人気SFシリーズの中で「スター・ウォーズかスター・トレックか」という選択肢があるとした場合、断然スター・トレック派の私は長年スター・ウォーズを「SFじゃないじゃん。チャンバラ冒険活劇じゃん」と思っていまひとつ面白さが分からなかったのだが、そのワカラン理由がこの『フラッシュ・ゴードン』を見てはっきり分かった。


実際昔から「スター・ウォーズはSFか否か」という議論はあって、結論を先に言えばスター・ウォーズはSFというよりもスペース・オペラなのだけれど、今作を見るとそれが理屈ではなく感覚的にはっきり分かる。

『フラッシュ・ゴードン』に科学の要素は全くないのでSFではなく「古風な冒険活劇の宇宙版」なのは間違いないし、その『フラッシュ・ゴードン』を作りたかったルーカスが代わりに作った『スター・ウォーズ』も、やっぱり「古風な冒険活劇の宇宙版」なのだった。


でも私にはスター・ウォーズというよりも、序盤のフラッシュとミン皇帝の部下たちの格闘シーンが私にはゴレンジャーやサンバルカン的な戦隊ヒーローものに見えた。

ザコ兵が大勢いて、そのザコっぷりも戦隊ヒーローものそのものだし、衣装の安っぽさも共通している。
 
それにフラッシュはアメフト選手っていう設定だからか、アメフトのボールみたいなものを武器にして戦うんだけど、そういうのもサンバルカンなどを彷彿とさせて戦隊ヒーローっぽいのだった。少年向け娯楽作の全世界共通の様式美なのかな。
 
 
 

フラッシュと、演じたサム・J・ジョーンズの魅力

・・・ルーカスとスター・ウォーズの話ばかりをしてしまったが、今回の主題は『フラッシュ・ゴードン』だった。


ラストの方でフラッシュが、自分の命と引き換えに地球を救う決断を、なんの躊躇も葛藤もなく即決していたあたりが「ヒーローだなあ!」と思った。

自分の命がなくなっても地球を救うのが「当然」と言わんばかり。コンマ一秒も逡巡したりしないのね。凡人だとつい「自分も助かりたい」とか思って躊躇したり葛藤したりしそうだけど、彼は全然。教育のたまものかしら。

 

そんなヒーロー、フラッシュ・ゴードンを演じ、栄えある第一回目のゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)最低主演男優賞にノミネートされたサム・J・ジョーンズは、見た目も本当にアメコミから抜け出したような男。ちょっと長めの金髪で、マッチョで唇が少し厚めで、かわいい男の子がそのまま大人になった感じ。

そして「FLASH」って自分の名前が大きく入ったTシャツを着て登場して、意味なく脱ぎます(パンツ一丁になります)。


オーラ姫に命を救われたあと、「これを着て」って服を手渡されたフラッシュがパンツを脱ごうとしてたけど、パンツは脱がなくていいのよ。だってパンツ一丁なんだからそのまま上に着たらいいじゃん。なぜ脱ごうとする(最終的にパンツは脱ぎません)。

「女が脱ぎそうなそぶりをして脱がない」→ 男性陣「おおっ!いいぞ!!脱げ脱げ!」の女性向けバージョンなんでしょうけど、「きゃー!期待高まる!」って思う女性っているのかしら。いるか。特に猛禽類系白人女ならたくさんいるか。
 
 

 

そんな彼、サム・J・ジョーンズをひと言でいえば、なんていうのかしら、安い男w ラジー賞も、ノミネートどまりというのもなんとも安い。ぜひ受賞して欲しかった。

この作品のあと、どのような映画に出ているのか私は知らないが、大した作品に出なかったであろうと想像される(勝手な予想)。


彼と比較すると、バリン王子役のティモシー・ダルトンは断然格好良かったし、演技もきちんとしていて深みも重みもあって、ちゃんと俳優だった。

これを見るまでただの007俳優だとしか思っていなかったけど、私は断然ティモシー・ダルトンを見直したのでした。
 
👇 このお方がティモシー・ダルトンです。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61A+NrR8LUL.jpg

 



👇 Amazon Prime Video は字幕版も吹替版もあり。

フラッシュ・ゴードン(字幕版)

 

👇 Blu-ray

 

👇 サントラCD



👇 Tシャツ

 

 



【関連記事】アメコミ・ヒーローもの

www.mlog1971.com

www.mlog1971.com

www.mlog1971.com

www.mlog1971.com