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割と自己流で生きています

【できるだけ備蓄】めざせプレッパー! まずは基本方針から決める #1 優先順位 編

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注意)これはベテランによるアドバイス記事ではありません。全くのシロートが、これから 様々な備えをしていこうとしている覚書です。いろいろ考えながら取り組んでいくつもりですが、正解が書かれているわけではないことをご理解いただき、読む方は読んでください。


mです。

2021年に心境の変化がありまして、”できるだけ備蓄” を始めようと情報を集め始めました。最初は一般的に「転倒防止策くらいは講じた方が良いかな」「よくある防災リュックくらい買った方がいいかな」くらいの感覚でしたが、少し勉強してみると「あるわあるわ危機だらけ」で、何から手を付けていいか分かりません。

私は今までなんとなく生きてきたので、全くなんにも備えてきていませんでした。それが昨年2021年の疫病騒動で急に危機感が出てきました。それまでは他人事だったサバイバルが、急にリアリティが出てきたのです。

生き延びねば!! それも一人で!!(当面は老母がいるが)

新しい趣味が出来て嬉しいです。



基本は二本立て

全く知識がないのでいろいろと情報を集めているうちに、どうやら「防災」「物不足」という二本柱があることに気が付きました。

さらに「短期備蓄」なのか「長期備蓄」なのかも問われることとなり、それぞれの期間も検討する必要がありそうです。

「防災」の方は、地震、台風、洪水、土砂災害、火山噴火などの自然災害に対して事前に備えておこうというもので、基本的には短期間を想定した短期備蓄となりますが、大災害などで長期にわたって断水や停電が起こるケースも想定されます。

「物不足」というのは、まさに今アメリカで起きている「インフレ(スタグフレーション、ハイパーインフレ)」や「サプライチェーンの崩壊」はもちろん、もっと全人類的課題である過剰人口における食糧問題や物不足、戦争だって懸念されています。物が不足するという事は自然と物価高となり、長期備蓄を念頭に置くことになります。

こういった非常時に対して、なんらかの予防策を講じる必要があることは大昔から言われていることでした。でも「起こるかどうか分からない未来」に備える程、私は周到に生きていないので、今まであまり考えたことがありませんでした。ですがここ最近の異常時代にやや危機感を持ち始めて、「できるだけ生き延びたい(面白いから)」と思ったのです。

では私は何に対して備えたらよいのでしょう。備えなければならないことが多すぎて、何から手を付けていいのか混乱します。このままでは手当たり次第に人が勧めるままに物を購入して貧乏に拍車がかかり、結局私には必要なかったという結果になりかねません。

なのでまずは柱となる、自分にとってのテーマと優先順位を決めようと思いました。それから短期備蓄なのか長期備蓄にするのかを考えたいと思います。

 

 

目的を絞る 地震、台風など、自然災害の方を考える

災害の種類を確認する

Wikipedia によると、

引用:日本の法令上では自然災害は「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」と定義されている(被災者生活再建支援法2条1号)

自然災害 - Wikipedia


のだそうです。

私は、
水害(台風、豪雨、洪水、高潮、津波、土砂災害)
地震(地すべり、土砂くずれ、洪水、高潮、津波)
風害(台風、竜巻)
雪害(豪雪)

火山の噴火(火山灰、火山弾、火山流、溶岩流、火山泥流、山体崩壊)
とカテゴリしました。

これらをひとつひとつ検討し、自分にとって必要な対策はなにか、そしてその優先順位を考えることとします。

 

 

自宅の立地を確認する

繰り返しになりますが、漠然と防災グッズや物資を言われるがままに買い集める訳にはいきません。予算がないくせに無計画に買いあさって防災マニア貧乏になったうえに、家が狭くて置く場所がないため物資に埋もれて生活するのはごめんです。おまけに全く使わないなんてことにもなりかねない(悲惨)。

ですので、私にとっての不安の種や危機はなになのか、必要な物資は何なのか、それをどの程度備蓄すれば生き残れるのか。どこまでやるかを考える必要がありそうです。

そこでまず前提として、自分が住んでいる立地を確認しようと思いました。

① 行政が出しているハザードマップによれば、私の自宅のある場所の標高は24m、海からは10km以上離れています。
② 埋立地でもないので液状化の心配はなさそう、周りには崖などもないので崖崩れ的な土砂災害もなさそう。崖の上でもないので自宅が地面と共に崩れ落ちる心配もありません。
③ 徒歩20分位のところに大したことない川が流れています。
④ 築40年ほどの5階建て鉄筋コンクリートの1階です。
⑤ 比較的大きな団地群なので、まわりは団地と学校くらいしかありません。

この立地を前提に、どこまでやるか、私にとって必要な予防策はなにかを考える事にしました。

 

 

水害(台風、豪雨、洪水、高潮、津波、土砂災害)

あまり心配していません。

台風に関しては毎年のように「最大規模」「戦後最大」「超巨大」などと脅かされていますが、私が住んでいるところにはなんだか来ないんです。最近はオオカミ少年みたいに思ってしまって、「どうせ今年も大したことないんでしょ」と思ってしまっています。

ですが油断せず、ここは慎重に自宅の立地を考えてみます。

たとえば最悪津波が川をさかのぼってくるなどして増水したとしても、その川よりも自宅はかなり高台なので、増水による水没に関してはちっとも心配していません。私が住んでいる場所まで水が上がって来る可能性は低いと思っています。

もちろん高台と言えども真っ平らなわけではありません。むしろ高台がゆえに、坂道の谷間とか、すり鉢状に凹んでいる場所にある住宅も散見します。ですが私の住処はそういった谷間ではなく、私の自宅の周りに私の自宅より高いところがほぼないのです。

ですので、記録的な大雨が降っても私の家が水没するというのは、ちと考えにくい(他の人の所に水が流れていくと思われます)。

というわけで大事にはならないだろうと考え、優先順位は低め。基本的には大雨による玄関や窓からの若干の浸水、大きなものが飛んできて窓ガラスが割れるケース 程度の対策を考える事にします。

 

 

地震(地すべり、土砂くずれ、洪水、高潮、津波)

2011年3月11日の東日本大震災の時、私が住む地域は震度6弱くらいでした(と思います)。関東平野です。その時は今と違って築30年ほどの鉄筋コンクリートの6階に住んでいました。

地震が起きた瞬間は仕事中で、その日は電車が止まって帰れなくて、職場である病院の診察室に泊まりました。翌日昼ごろ、ようやく動き始めた電車で帰って部屋に入って愕然。部屋のひとつの壁中が本棚になっていたのですが、中身がすべて飛び出して、部屋中足の踏み場もないほどでした。

でも「突っ張り棒」だけはしてあったので本棚は倒れてはおらず、PCなど特になにもしていなかったのですがちゃんと机の上にあって、吹っ飛んだりしていませんでした。

ただ、20cm幅くらいの細長いカラーボックスが倒れていました。細長いので安定感がなく自立できない仕様なので、付属していたネジとベルトみたいなもので壁に固定するやつは一応していたのですが、ネジごと外れて倒れていました。

本棚の「突っ張り棒」はしっかり役目を果たしていましたが、チェックしてみるとゆるんでグラグラでした。相当揺れたので緩んでしまったようです。同じレベルで何度も揺れたら、外れてしまっていたでしょう。

とはいえあの時は個人的には被害らしい被害はまったくなかったと言っていいと思います。正直、「いい機会だから掃除しよう」と思って、いらない本を捨てたり掃除しただけでした。

ガラスが割れるわけでもなく、近所で地割れが起きるとか、壁面にヒビが入るとか、エレベーターが長期にわたって止まるとか、そういう被害らしい被害はなかったです。物資不足に悩むこともありませんでした。

直撃した東北も津波さえなければあれほどの被害にならなかったので、今後関東平野を地震が直撃したとしても、築30年だけど木造ではないし、私の家が崩壊する確率は低いだろうと踏んでいます。崩壊しないとは言い切れないけど、確率は低いのではないかと。

というわけで「地震だけなら震度6ならたぶんきっと大丈夫!」と思っています。なので優先順位は低め。

東北大震災の時の経験を参考にして震度6を念頭に、自分の置かれた環境に合った地震対策をしていくつもりです。

 

 

風害(台風、竜巻)

台風以外でも強風が吹くこともありますが、風害と聞いて私にとってリアリティがあるのは台風によるものです。竜巻はまだニュース以外で見たことがありません。

水害での大きな被害を考えていないので、飛来物への窓ガラス対策がメインとなると思いますが、住宅街なので看板を立てているようなところは近くにはありません。でも近くには樹木も多く生えているし、ベランダにいろいろと物を置いている方も多いです。なのでどこから何が飛んでくるかはわかりません。

そういえば一昨年の夏に来た台風で、私の通う職場が停電になりました。その時は(田舎なので)ビニールハウスがハウスごと飛んできて電信柱に直撃して倒れ、近所が停電となる事態になりました。半地下部分に若干の浸水もあり、それなりに「災害」っぽかったです。

夏で暑いし、病院なので入院患者さんたちの体温を下げるために氷を買いに行ったり、電池を買いに行ったり、ほんの少しだけ手伝いました。非常用電源はもちろんありますが、すべてオペ室にまわすために使用できず、扇風機を回すような電力はありません。結構、大変だったと思います。

そういうこともありますので、停電対策も含めて少しは考える必要はありそうです。でもやっぱり優先順位は低め。

強風対策として、木や大きなものが飛んできた場合に備えて 窓ガラス対策に養生テープだけは大目に準備するつもりです。

 

 

雪害(豪雪)

関東平野ですからね、北部でもないですし、心配していません。先日数年ぶりに関東にしては大雪が降りましたが、二日後にはあらかた消え去っていました。

もちろん「転ばないようにしよう」とか、「電車が止まるかも」とかは思いますが、屋根がつぶれたり一階から出られなくなったり、買い物に行けなくなったり、そういうことは土地柄限りなくありえないので、氷河期が進行しない限り防災対策というほどのことは考えていません。

怪我しないようにします。優先順位はもちろん低いです。

 

 

火山の噴火(火山灰、火山弾、火山流、溶岩流、火山泥流、山体崩壊)

私の住まいは関東平野なので、近所に火山といえばまず富士山、箱根山、伊豆東部火山群、伊豆大島など、関東平野をぐるっと囲むように、結構ありますね。

参考:活火山分布図 

gbank.gsj.jp



でもやはり主役は富士山。江戸時代には富士山史上最大級の噴火があり、江戸にも火山灰が降り積もったという話は有名です。

さらに同じような噴火が再び起こった場合、電子機器に囲まれた現代における被害は甚大とも言われています。火山灰の影響でコンピューター関係が止まり、交通機関もとまり、そのほかのインフラも混乱、個人の健康被害も想定されますし、太陽光が遮断されて気温が下がり、農作物への影響も出て物資不足がおこるかもしれませんし、物価高にもなりそう。

個人でできる対策はたかが知れているかもしれませんし、噴火しなくて杞憂に終わるかもしれません。でもつい先日(2022/1/15)トンガ沖で海底火山の噴火もありました。やはり多少は対策を考えておくことにします。

優先順位は低いですが、わけあってすでに”マ”とゴーグル、養生テープは用意してあります。すでに記事をあげているので、リンク貼っておきます。

www.mlog1971.com

 

 

目的を絞る 物不足、物価高の方を考える

どちらも始まっている

これはすでに始まっています。

元々”デフレ” などと言っているのは先進国の中では30年も停滞している日本くらいなもので、他の国は着々と経済成長をしているので物価は上昇しています。これが行き過ぎるとインフレになるのですが、アメリカはすでにインフレ中です。それも悪いインフレと言われています。

昨年(2021年)からアメリカでは、コロナによって流通が滞ったり、中国のサプライチェーンの崩壊などによるインフレが起こったりして、スーパーからリアルに物資が消えていると聞いています。さらにやはりコロナによる過剰な自粛の影響から経済が冷え込み、将来不安、増税なども加わって、2022年はさらなる物価高および物不足が見込まれます。

日本がどうなるかはまだわかりませんが、中国との関係やコロナでの流通の問題、石油資源の不足、人口問題、戦争など、物資不足になる不安材料は事欠きません。日本だけが災難をまぬかれると私は思えないので、あとはいつくるかという時期の問題でしょう。

でも一番やっかいなのが私たちの買い占めによるもの、いわゆる「パニック買い」です。物は十分あるのに、噂などによる買い占めが起こった結果、スーパーなどから物がなくなってしまう。本当はちゃんとあるのにです。

代表的なところでは、70年代のオイルショックやコロナ禍でのトイレットペーパーの買い占めが思い浮かびます。

コロナの時は”マ”不足もありましたが、これは今まで”マ”をしていなかった人たち全員が買い始めたことが原因なので、パニック買いとはちょっと違います。なんと言っても世界中がマスクをし始めたわけですから、不足するに決まっています。

ちなみに私は病院勤務なので、10年とか昔に職場で誘われて箱で買ったことがありました。でも私は”マ”をする習慣がないので、そのまま二箱放置してあったのです。ただの偶然ですが、これのおかげでまったく困ることなく、”マ”報道を他人事として眺める事が出来ました。その時、備蓄というものは冷静さをキープするためにも大事なんだなと気づきました。

買い占められないうちにある程度の備蓄を、あくまでも冷静な時に行っておく必要がありそうです。

物不足は​​​​​すでに始まっていることもあり、最優先課題ということになりそう。

 

 

物不足に備えるか、物価高に備えるか

ちなみに私は物価高に関してはあまり反応しません。500円が600円になったからといって10個くらい多く買っても浮くのは1000円です。でも500円が倍の1000円になったら10個で5000円が浮く計算です。結構大きいですよね。だから焦る気持ちも分かります。

でもすべての商品を10個ずつ買うなんてできないし、たかが知れてると言えば知れている。それに一生分を底値で買うなんてできません。置くところだってありません。そういう事でキーッとなるとストレスばかり溜まって、気持ちに余裕がなくなって視野が狭くなり、トータルだと損するような気がするんですよね。

そもそも年が明けたら(2022年になったら)あらゆるものが値上がりすることは去年から分かっていたことで、実際にそうなっているわけなのですが、こんなのまだまだ序の口でこれからが本番です。イギリスでは暖房費だけで年間12万円が余計にかかるようになるだろうと言われています。これは対岸の火ではないでしょう。

でも物価高に関しては諦めているので何も対策していません。

もちろん貧乏なので家計は大打撃ですが、私の能力と経済力のなさを率直に認めて、「余計なものはなるべく買わないようにする」「私にとって必要なものを見極める」「高くなっちゃったんだから仕方ないので諦める」などで対応するつもり。

私は家賃や光熱費を含む月の予算を決めていて、それさえ超えなければ何に使ってもOK、というお金の管理の仕方をしています。残りは全部貯金です。なので物価が値上がりしたらまず娯楽費が削られていくことになり、次に食費や光熱費を削れないか検討し、さすがに限界であればその時に月の予算自体を検討します。

高くても、物があればいい。もちろん安く買える時に買いたいですが、重きを置くのは金額ではなく「スーパーの棚が空っぽ」という事態に慌てなくてすむこと

なので物価高対策の優先順位は低めです。

 

 

私の優先順位を決める

最優先課題は「物不足に備える」に決定!

そういうわけでまとめますと、私は自分の最優先課題を

① 物不足

としました。

 

そう。私が一番危機に感じているのは「物不足」なのです!

この1~2年の間にはくる。もっと早いかも。私には足音が聞こえる。ビョーキではないと思います。

でもその時変に慌てたくない。

なので次回は「物不足」に焦点をあわせて、その中で更に優先順位を決めていきたいと思っています。

第二弾に続きます。



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