エムログ

古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

【映画】「ローラーボール(1975)」 本とか音楽とかの完全データ化が不安になった作品

映像がいかにも70年代的なSF作品で、個人的には雰囲気は結構好き。『ソイレント・グリーン(1973)』もそうだけど、ストーリーとかテーマとは全く関係なく、映像の雰囲気がなにかこう、物悲しい。 輪郭がはっきりくっきりしていて、隅々までピントが合ってい…

すべりこみアウト「間に合わない世代」

mです。去年くらいから、「私の世代って、どんだけ間に合わないんだよ wwwwwwwwwww」と思って仕方がないのですが、そのきっかけは「大企業リストラ問題」でした。私の身近にはまだ来ないけど、45歳以上がリストラ対象、あるいは早期退職対象なんですってね。…

【映画】「アリババと四十人の盗賊(1944)」 いいとこ出身のアリババの純愛・剣戟物語

例によって本作は、アリババ話とは全然関係がなく、まったく別のお話と化していた。 この映画でのアリババは相当ないいとこの息子で名前はアリ。モンゴル帝国のカーンに攻め込まれた際に殺されそうになり、川に逃れて九死に一生を得るが、その後盗賊に拾われ…

【映画】「アラビアン・ナイト(1942)」 シェヘラザード、踊り子になる

これはほぼ「剣戟映画」と言ってよいと思う。千夜一夜物語では「全くない」ところは、前回紹介した『船乗りシンドバッドの冒険(1947)』とおんなじ。 この映画でのシェヘラザードは、「踊り子で美人」というだけで特に賢い感じでもない。それどころか傲慢で…

【映画】「船乗りシンドバッドの冒険(1947)」 シンドバッドの自慢しいなお調子者感がすごい

物語は、船乗りのシンドバッドがいつものように「定番の7つの大冒険」の話を身振り手振りでそりゃあもう自慢げに話していると、聞いていた仲間に「その話は聞き飽きた。いつも同じ話じゃないか」とキビシイことを言われてしまい、「じゃあ」とばかりに「8つ…

【本】【絵本】レオ=レオニ「スイミー」 これは大人向けの絵本だと思う【解釈】

これは「みんな力を合わせようよ。力を合わせれば大きなことが出来るよ」というような ”善人ぶった牧歌的ないい話” ではなく、「勝ち組になるには」みたいな、集団の中で埋もれて行かないための自己啓発とか、人生観とか仕事観とか、そういう哲学や思想をも…

【映画】「M(1951)」 1931年フリッツ・ラング監督作のリメイク

映画「M」を見ようという人で、こちらのアメリカ・リメイク版を先に手にしてしまう人はいないと思うのだが、もしそうならこれを見た後で、ぜひオリジナルの方も見て欲しい。オリジナルはドイツ映画の有名作で傑作です。見た方がいいレベルです。 オリジナル…

【映画】「華氏451(1966)」 読書が犯罪の世界

本の所有が禁じられた近未来。毎日届く新聞は漫画のみ。それも吹き出しがないという徹底した管理社会。人々はTVにかじりついて思考停止状態にあり、本を所有している人は告発され、蔵書はすべて燃やされてしまう・・・

【映画】「スーパーマンⅣ 最強の敵(1987)」 急に特撮がチープになってしまうの巻

(; ・`д・´) どした。制作陣。 映画が始まってすぐ、スーパーマンがこっちに向かって飛んでくるシーンで早くも「ありゃ?」とおもた。なんかバカに特撮がしょぼくなってるような・・・特撮と言っても「合成」で、光の当たり具合が不自然で偽物臭く見えるタイプ…

【映画】「廿日鼠(はつかねずみ)と人間(1939)」 人生はつまづく石だらけ。文芸映画の名作。

利口な男と知恵遅れの男のコンビが、雇い主にバカにされるようなその日暮らしの雇われ労働者ではなく、いつか独立して自分たちの小さな農場を手に入れ、幸せな日々を送ることを夢見ていたが、現実は容赦なく彼らから夢を奪い去る、という話。 知恵遅れのレニ…

【映画】「カレル・ゼーマン作品集」ジュール・ヴェルヌを敬愛する映像の魔術師

ゼマンの作風は、一言で言えば「アニメーションというより絵画」。映画を娯楽に振るのではなく、映画を芸術作品としてアート寄りに振っていく感じ。 そしてそのアイディアは、ひとつひとつを分解してしまえばどれもどこかで見たようなイメージだけど、それら…

【映画】「ビッグ・トレイル(1930)」 ジョン・ウェイン(23歳)が格好良すぎた

トーキーなのに、まるでサイレント映画のように中間字幕が入る映画は初めて見た。 世界初のトーキー映画と言われる作品が1927年の『ジャズ・シンガー』だから、いかにもサイレントからトーキーへと時代が移り変わっていく狭間の作品という感じで興味深かった…

【映画】「サボタージュ(1936)」 ヒッチコック! 不完全燃焼!!

「sabotage:大衆や企業に不安や警告を与えるため、意志を持ち、建物や機械を破壊する行為」 映画冒頭より ヒッチコック監督の、イギリス時代でもかなり後半の作品。ヒッチコック作品は、当ブログでは他に4作品だけ記事にしているが、それらと比べると「なん…

【映画】「スーパーマンⅢ 電子の要塞(1983)」(驚)ロイス・レイン、ヒロインでなくなる

今回の映画の見どころは、決してクラークの浮気?ではなくて、もう一人の悪いスーパーマンが登場してしまうところ。そもそも今作の題名はⅠ、ⅡときてⅢに、ではなくて「スーパーマンvsスーパーマン」で、番外編みたいな企画だったらしい。

【映画】「ニューオーリンズ(1947)」音楽への愛にあふれた良作。ジャズ界の伝説的大御所たちが本人役で実演も。

新しい音楽には乗り越えなければならない壁がいくつもあった時代。ジャズ黎明期からジャズを愛しその普及に尽力する主人公と、その主人公を愛したオペラ歌手、そしてジャズ・ミュージシャンたちの姿が描かれる。 映画全編を通して、音楽への愛に満ちあふれて…