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古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

【本】ハインリッヒ・シュリーマン著「シュリーマン旅行記 清国・日本(1869)」シュリーマンのフラットな目線

トロイの遺跡を発掘したことで知られるシュリーマンが日本に来ていたことを今回初めて知って「あ、日本に来てましたか」と思い、10代の頃に「古代への情熱」を読んだことを思い出した。いたく感銘を受けた気がするが、その後すっかりシュリーマンの事を忘れ…

【映画】「リトルショップオブホラーズ(1986)」~ジュニア、すごく可愛げがなくなる~

全編、キャッチーでいかにも80年代ポップスなミュージカル映画。1960年のオリジナル映画から、1982年のミュージカル化を経て、1986年にリメイクされた本作は、映画のリメイクというよりもミュージカルの映画化という感じなのかな。 曲は「いかにもブロードウ…

【映画】「第三の男(1949)」 ~光と影~苦くて渋い、大人の映画

アントン・カラスのツィター演奏が「これでもかー、これでもかー」とうるさい映画。 そして、きわめて評価の高い「光と影の映像美」、抑制の取れた演出、人生や運命の苦さが光るストーリーで、「評判にたがわぬ渋い映画だなあ」と感心。昭和時代、名作映画ラ…

【映画】「タイム・マシン(1960)」~ジョージ・パルのパペット・アニメーションと超低速撮影~

超有名なSF作家、H・G・ウェルズの小説「タイム・マシン」の映画化作品。見どころはまずSF映画界に大きな影響を与えた監督ジョージ・パルのパペット・アニメーションと超低速撮影。ろうそくがみるみる縮んでいったり、太陽がぐるぐる昇ったり沈んだり、マネ…

【映画】「マジック・ボーイ(1982)」 ~80年代の隠れた佳作~

「自信を失ったときは、黙って反対の方角を指さすのだ」 奇術師ハリー・ブラックストン 青春ドラマの隠れた佳作。私、この映画がほんとうに好きで好きで。「個人的超絶お気に入り10本」に入れると思う。 だけどネットで検索しても詳細はあまりよく出てこない…

【映画】「海底2万マイル(1954)」~ネモ艦長とスチームパンクなノーチラス号~

ジュール・ヴェルヌ原作の有名な小説を、ディズニーがみごとな特撮で映画化した海洋冒険映画の金字塔。1954年の作品だけど、ネモ船長が乗る潜水艦「ノーチラス号」の造形や内部の内装・美術がすばらしい。いかにも古き善き19世紀のスチーム・パンクなSF作品…

【映画】「地底探険(1959)」 ~ゲルトルードが最高~

トカゲはことごとく要らなかったと思う。トカゲがなければ今でも格調を保てたかもしれない。 いかにも50~60年代風の地底のセットもよかったし、アイディア満載、空想科学コメディみたいな感じでかなり楽しかった。オリバーとカーラの、犬猿の仲からの両想い…

【映画】「ベン・ハー(1959)」~だけどイエスさまのおはなし~

1907年(15分作品らしい)と、1925年のラモン・ノヴァロ版に引き続いての3度目の映画化作品。アカデミー賞を11部門取った事でも知られる。「ベン・ハー」の映画化では最も有名な作品だし、スペクタクル映画界的にも最も有名な作品のひとつ。私は1925年ラモン…

【映画】「バニー・レークは行方不明(1965)」 ~「いる」ことを証明できますか~

ミステリー界では有名な、1965年の英国映画「バニー・レークは行方不明」を見た。原作も映画も評判を取っていながら、日本公開時には大してヒットもせず、ビデオやDVDにもなかなかならず、ようやく円盤化されたと思ったらすぐに絶版となり(企画ものだったの…

【映画】「會議は踊る(1931)」 ~されど進まず~ ドイツが誇る喜劇映画~

映画音楽も有名なオペレッタ映画。1814年「ウィーン会議」中のロシア皇帝と手袋店の売り子の恋物語。 ウィーン会議というのは、ナポレオン・ボナパルト失脚後にヨーロッパ中の代表が集まって開かれた会議で、何ヶ月経ってもなんの進展もなく「会議は踊る、さ…

【映画】「少年と犬(1975)」 ~マッド・マックス2の元ネタ 傑作映画~

映画「マッド・マックス2」(1981)に影響を与えたと言われる作品。「世界の中心で愛を叫んだけもの」でおなじみハーラン・エリスンの原作で、核戦争で滅びかけた近未来が舞台。 喋る犬と共に生きる少年が、地下にある豊かなソサエティに潜り込み、幻滅し、…

【映画】「幻の女(1944)」~原作が超傑作ミステリー~

原作が超有名な、ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」(1942)の映画化。原作は映画化に不向きだと私は思っていて、それの映画化だから、たぶんうまくいってはいないだろうと予測。だから全然期待しないで見た。 だけど楽しめないのも嫌だから、できるだけ先…

【映画】「ソイレント・グリーン(1973)」~特撮のない傑作SF~

特撮のないSF映画の大傑作。 チャールトン・ヘストンは『猿の惑星』に続き、また人類の真実を知ってしまったのか。さすがスターは知る秘密の重さ、大きさが違う。 ・・・なんかチャールトン・ヘストンって、風呂に入ってない感じがする。もちろんこの作品の…

【本】 エドガー・アラン・ポー「黒猫・黄金虫」~ダークロマンの人~

推理小説の開祖、かのエドガー・アラン・ポーの短編小説集。幻想小説系&推理小説系が収められている。 「黒猫」・・・子供の頃は優しく動物好きの慈悲深い性格だった主人公が、長じてからは酒のために(酒のせいにして?)性格が一変、残虐な性格になってし…

【映画】「泣きぬれた天使(1942)」~ジュヌヴィエーブにも光はさすかな?~

うーん。モラルに囚われた、可哀想な女の子の話なのかな? やっぱりメロドラマは性にあわないなあ。 若く貧しく孤独な娘ジュヌヴィエーブは、逞しい青年ボブと恋に落ちるが、戦争が始まりボブは戦場へ行ってしまう。やがて戦争も終わり男たちが戦場から戻っ…