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割と自己流で生きています

「獣のしるし666」のことを考えていたら、何かに似ていたという話


私には666の意味がよく分からないという告白

 
引用:「また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。」(新共同訳聖書 ヨハネの黙示録13章16-18節)
 
 
これ、映画『オーメン』に出てくるんですけど、意味わかりますか? わたしぜんぜんわかんなくて (^_^.)トホホ

「666の刻印=獣のしるし」ってことですけど、この666がないと買い物ができなくて、666があれば買い物ができるんでしょう? 「よかったじゃん、買い物できて」とか思っちゃう私はおかしいのでしょうか。読解力が無いとかかな。

すごくいい数字じゃん。

でも、文脈からして(それに映画『オーメン』の内容からしても)絶対にいい数字ではないことは明らかですよね。だから666があるのは良くないけれども買い物ができる、ということで、矛盾してきて混乱しています。

結構検索して調べてみたけど、私が見たどの記事も「666=獣の数字=ダメ」が大前提としてスタートしてしまっているので、買い物できるんだから良い数字じゃないか、なぜこれがダメな数字なのか、という私の疑問に応えてくれる記事を見つけられませんでした。

なので自力で解こうという試みです。
 
 

まずは「神が信者に刻印した場合」「悪魔が自分の手下に刻印した場合」を考える

 
もう一度引用します。

引用:「また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。」(新共同訳聖書 ヨハネの黙示録13章16-18節)

 
ここには主語が抜けていて、666の刻印を押したのが誰なのかが分からないので、押された人が良い者なのか悪者なのかも分からないです。

 
そこで上記の引用部分を素直に、「刻印を押したのは神、だから押されたのは善の人間(信者)」「刻印を押したのは悪魔(サタン)、だから押されたのは悪の人間(手下ども)」のセットで考えてみます。

 
まず ”神” が、善良なる自分の信者たちに「買い物できるよ」と言って刻印したとします。すると、信者は「買い物できて良かった~。選ばれた人になれて良かった~。やっぱ神だよね~」となりますが、でもその刻印が ”獣のしるし” だったということになるので矛盾がでます。神が自分に忠実な者達を獣扱いしていることになってしまって変です。神としては一貫性がなく、信仰に値しません。
 
では ”悪魔(サタン)” が、自分の手下であるイケてる邪悪な野郎どもに「買い物できるようにしてやる」と言って刻印したとします。すると手下どもは「買い物できて良かった~。選ばれた人になれて良かったね。やっぱサタンだよね~」となる上に、それが ”獣のしるし” なのは当たり前なので、私的には矛盾しません。「俺たちビースト(獣)だからあくどく稼ごうぜえ、うええ~い」となるイメージですね。
 
すると、とりあえず666を刻印したのは悪魔な気がします。
 
 
しかもこの13章のあとで「神vs悪魔」の阿鼻叫喚な戦いが始まって、地上は地獄よりもっとひどい有様になり、その時に人類の三分の一が ”神に” 殺されるのですが、その殺されるヤツ選びの目印にこの666がなります。
 
つまり666はもともと抹殺対象なので、これを神が自分の信者に刻印したというのはやっぱり考えづらい。もしそうなら神が自分の信者を殺す目的で666を刻印したことになってしまうからです。
 
と考えると、やはり悪魔が手下に666をつけて金儲けさせていたけど、それを神が怒り狂って滅ぼしちゃった、という流れがしっくりきます。
 
するとここでの 結論は、人々に刻印した主体は悪魔で、手下可愛さに商売が有利になる666のマークを刻印したら、神が怒り狂ってみんな殺されちゃった、ということになります。


推論① 刻印を押したのは悪魔、押されたのは悪の人間(手下ども)である

 
 
 

次に「神が悪の手下に刻印した場合」と「悪魔が神の信者に刻印した場合」を考える

 
次に、今度は組み合わせを変えて、「神+悪の人間」「悪魔+善の人間」のセットで考えてみます。

まず ”神” が、「後で滅ぼしてやろう、へっへっへ」と思いつつ、邪悪な悪の手下どもを「買い物ができるよ」とそそのかして666を刻印したとします。神の姿のままだと「あいつ神じゃん。なんか騙そうとしてるんじゃね」とすぐにバレるので、”神” は悪魔に化けていた方がいいかもしれません。すると悪の手下どもは「買い物出来て良かった~。サタンありがとう」となるけれども実はそれは ”神” で、あとで「ばーかばーか」とメタメタに打ち滅ぼされることになるわけです。

神、邪悪すぎ。


では ”悪魔(サタン)” が、寝言ばかり言っている神の信者どもを騙して「買い物できるようにしてあげる」と言って、666を刻印したとします。この場合もサタンの姿のままだとバレるので、天使か何かに化けていきます。これは今までにも化けてイエスをそそのかした前科もあるので、聖書的にも矛盾しません。化けたサタンに騙された神の信者どもは、「わあ神さまありがとう、買い物できる~」と喜んでいたら、666があるからあとで神に怒られて殺されることになって、サタンは「ばーかばーか」と笑えることになります。

ちょっと微妙だけど、サタンだとなんとなく矛盾しない!
 

というわけで


推論② 刻印を押したのは悪魔、押されたのは神の信者たちである
 



しつこく考えてみる


ここまでみたところ、考えられるのは
推論① 刻印を押したのは悪魔、押されたのは悪の人間(手下ども)である
推論② 刻印を押したのは悪魔、押されたのは神の信者たちである

の2パターンがあり得る、ということになりました。

すると刻印をしたのは悪魔で間違いなさそうです。


でもこの後、神がこの刻印666がある者たちの三分の一を抹殺する流れになるところを考えると、結論②では神は自分の信者を殺すことになってしまいます。いかにサタンに騙された結果とはいえ、これでは神にとっては意味をなさない結果ですし、まるで神が悪魔にいいように操られて自分の信者を皆殺しにしていることになってしまって立場が無い。聖書的には都合が悪いので、結論②は却下します。さっきもちょっと無理がありました。

ということで、

結論:刻印を押したのは悪魔、押されたのは悪の人間(手下ども)である

ということになりました。

つまり、悪魔が自分の手下 ”だけ” が買い物できるように、「666マークがないやつは買い物できないようにするルール」を勝手に発動し、自分の手下だけ666をつけて暴利をむさぼっていたら、神が怒って666がある奴らをやっつけました、という話ですね。

よかった。なんだ分かりやすい話だったんだ。すっきりした。

 


答え合わせしてみる(ヨハネの黙示録 基本情報)


でも、これだけと私が勝手に「こうだとつじつまが合う」程度の妄想を膨らましているだけなので、この考え方で合っているか分からなかったのですが、その後いろいろ調べてみたところ、考え方はそう間違っていなかったようです(私にとってこの記事はなかなかの大プロジェクトなのです)。

そもそも「ヨハネの黙示録」が書かれた歴史的背景を私はぜんぜん分かっていなかったので調べてみました。


【ここにきて今更の基本情報】

これを書いたヨハネさんがキリストの一番弟子のヨハネと同一人物であるかは諸説あるようです。でもここでは同一人物である説をとって話を進めていきます(そうしないと進まないので)。

当時、イスラエルとかあの辺は広範囲にわたってローマ帝国の支配下にありました。皇帝はドミティアヌス帝です。ローマ帝国は地中海周辺を根こそぎ植民地にし、かなり上手く経営していたことは有名ですが、その秘訣の一つに「素直に従った国にはあんまりうるさいことを言わず、税金さえ納めていれば割と自由にさせていたから」というものがあります。

なので宗教にも寛容で、みんな好きな神さまを拝めていました。

その結果、ローマ帝国はいろいろな神さまと関係を持たざるを得ず、いつの間にか自分たちも多神教になっていたわけです。元々かもしれませんが、あっちの神様ともこっちの神様とも、みんな仲良くしてました。

でもユダヤ人たちは違うわけです。ユダヤ教は一神教で、エホバというジャイアンみたいな最恐の神様を信じています。このエホバは「妬む神」とも言われていて、他の神様を大事にすると猛烈に怒って、自分の信者なのに大量に殺したりします。ほんとうに横暴なんですよ。

そしてキリスト教というのはその子供みたいなものです。キリストがどう考えていたかはもう分かりませんが、その後の弟子たちはキリストを、エホバとはまた違うテイストで最恐の一神教に仕立て上げました(だいぶ後では同じキリスト教なのに、ちょっと意見が違うヤツは異端審問官が皆殺しにしたりするようになります)。

そんな心の狭い一神教のキリスト教を、ローマ帝国は「異端」として扱って、当時の皇帝ドミティアヌスはローマ人だけを優遇し、キリスト者を迫害していたといいます。

そして異端者となったヨハネはパトモス島という、当時流刑地として使われていた島に島流しにあっていました。

要するにキリスト教徒は迫害されていたのです。


ヨハネはそのパトモス島で神の啓示を受けて、この「ヨハネの黙示録」を書いたというのです。


つまり、ヨハネから見れば自分は神の子で、ローマ帝国(およびドミティアヌス帝)が悪魔の手先なわけです。

黙示録によると、獣のしるし666が出てくるより前から、元々神の信徒には目に見えないしるしが打たれていることになっていて、それと対比するのが獣のしるし666なのです。

神のしるしは目に見えないので見分けがつかなかったのが、悪の手先には666が刻印されるので、ここで区別ができるようになりました。

ヨハネからすると、サタンであるドミティアヌス帝が、自分の領民ばかりを依怙贔屓して「買い物ができるしるし」を与えていた。それが666であると。

黙示録には正確には「この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった」と書いてあって、これは商取引を差すわけです。自分の領民だけに商取引が出来るよう便宜を図り、ヨハネなどキリスト教徒は商取引ができないようにして差別していた。

そのようにキリスト教徒は迫害されており、ヨハネに至っては流刑されてしまった。その恨みつらみが溜まりに溜まってからの「黙示録」執筆、そして「ハルマゲドン」なわけです。


つまりヨハネからすれば「ドミティアヌス帝=サタン」で「ローマ人=サタンの手先」であり、彼らが商取引ができるようサタン自らの手で666の刻印がなされ、666がないキリスト教徒は商売も出来ず迫害され苦しんでいた。なので神(イエス)が立ち上がり、サタンと闘って撃ち滅ぼしてくれる(といいな)。

というのが、ヨハネの黙示録です。



だから 刻印を押したのは悪魔、押されたのは悪の人間 という私の予想は当たってたんだと思いました。


だから「666=買い物ができるけど悪い数字=獣のしるし」ということで 納得 しました。ああよかった。ずっと解せなかったから、ほんとすっきりしました。



なにかにとても良く似ていると思う話


ここまで考えていて、私は「これ何かに似ているな」と思いました。なんか聞いたことある。

これがあると買い物ができるとか、これがないと買い物ができないとか、どっかで聞いたことがあるな、と。

うーんやはり ”あれ” ですよね。あの今導入が急がれているアレ接種証明書。


そういえば、外国の一部の陰謀論者(日本にもいると思いますが)、それもたぶんキリスト教系の陰謀論者だと思うのですが、彼らの中には「例の冠予防薬は獣のしるしである」と主張している人たちがいるようです。

特許番号 WO2020060606 という特許をビ〇・▼イツさんが取っていて、それが何なのかというと「身体活動情報を用いた暗号通貨システム」なんだそうです。

人体にマイクロチップを埋め込んだ人が活動すると、自動的に暗号通貨のマイニングが行われて、その人にお金が入ってくるんだとか、こないとか。

そのマイクロチップを体に埋め込み、5Gでつなぐための過程に今回の予防薬が用いられるのだ、という理屈です。


まあ私は陰謀論者ではないので、アレを打つと5Gにつながるとか、アレにマイクロチップが入っているとかいう意見には全く興味がないのですが、

それとは関係なく「ヨハネ黙示録」のことを考えていたら自然と「アレ接種証明書」が頭に浮かんできたことも事実です。

だって「アレ接種証明書」があると買い物ができるんでしょう?

「アレ接種証明書」がないと、買い物もままならなくなるんですよね?

まあ日本では今現在のところ、アレがなくても買い物は出来る設定なのかもしれませんけど、海外ではグングン凶悪パスポートになりつつあるし、日本もまだどうなるか分かりませんからね。

少なくとも政府は「買ったり売ったり、商取引ができるようにする」ためにという屁理屈で、アレ接種証明書の導入を急いでいるわけですし。


だから私は「アレ=666」だとは思わないのですが、「アレ接種証明書=666」だとは連想してしまったんですよね。

すると「アレ接種証明書」に至る過程に「アレ」があるので、「アレ=666」という発想をする人も出てくるのは不思議ではないな、と。


でもそうなるとヨハネの黙示録的には、「アレ接種証明書=666」ということは、「アレ接種証明書(しつこい)」を持っていると、いつか神様に怒られて殺されちゃうかもしれないということに、どうしてもなってしまいます。うわー。

これは思考連想ゲームみたいなもので、そんなことが本当に起こるとは私は思っていないのですが、内心「面白い話ではあるな」と思っています。

そんなことにならないといいですがね(と言いながら面白がってはいる)。


※とはいえ「特許番号 WO2020060606」ってすごいですよね。WO=World Order、2020年、060606=666、ですからね。意味深だし、陰謀論者が好きそうな番号を振ったな、という感じです。ビ〇・▼イツさん的にはわざとやっていて、「餌に喰いついたぞ!あいつら笑える!」という感じなんですかね。おもしろいですよね、こういう話って。


じゃねー。




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