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古い映画感想ブログです。驚くほど忘れてしまうので備忘録として。

【映画】「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎(1985)」ホームズのパスティーシュ史上最も若いホームズが登場

前半はハリー・ポッター風の英国学園寄宿舎もの、中盤以降いきなりインディ・ジョーンズ化するという娯楽作。 ホームズとワトソン博士がもし高校時代に出会っていたら?という着想を元に作られた作品で原作者のコナン・ドイルは全く関係ない。 シャーロック…

【映画】「恐竜100万年(1966)」肉体派女優ラクエル・ウェルチをスターダムに押し上げた作品

これは『ジュラシック・パーク』シリーズなどの原点ともいえる作品。『紀元前百万年(1940)』のリメイクでもある(題名はこっちが正しい)。 見どころは、ラクエル・ウェルチの引き締まった肢体と、レイ・ハリーハウゼンのストップ・モーション・アニメーシ…

【映画】「バルカン超特急(1938)」ヒッチコック、イギリス時代の傑作

本作よりずっと後の作品だが、あきらかに『バニーレークは行方不明(1965)』『フライトプラン(2005)』に影響を与えていると思われる作品で、かつ水野晴郎のあの迷作『シベリア超特急(1996)』の元ネタw(質がはるかに低くて似ても似つかない、ヒッチコ…

【映画】「泳ぐひと(1968)」~詳しいあらすじと解釈~

主役で出ずっぱりのバート・ランカスターは最初から最後まで海パン一丁の衣装代いらず。このころ55歳くらい。 ある男が、知人のプールからプールへ泳ぎ渡りながら自宅へ帰ろうと思いついて実行するが、徐々に自分を取り巻く世界がうねうねと歪みだし、最後は…

【本】H・G・ウェルズ「タイム・マシン」古典SFの大家ウェルズ短編集~あらすじと感想~

濃い紅色のツタの這う白い壁、そして緑色のドア。そのドアは不滅の実存へと導いてくれる・・・ ドアの向こう側には友人ウォーレスの理想の世界があった。ウォーレスが最初にそのドアを発見したのは5歳のとき。中に入ると、大理石の花壇と二頭のヒョウ、美し…

【映画】「舞台恐怖症(1960)」ディートリッヒとリチャード・トッドのキャラ設定が効果的

引用:「私の幸福があなたの幸福なんでしょう。だからここまでしてくれた」 マレーネ・ディートリッヒの台詞 マレーネ・ディートリッヒの悪女ぶりと、リチャード・トッドの恋に溺れる間抜けぶりが後半にきっちり効いてくる、ヒッチコックらしいサスペンス・…

【映画】「フラッシュ・ゴードン(1980)」ジョージ・ルーカスが作ろうとしていたアメコミ・スペース・オペラ

「フラッシュ! ア~ア~!」というクイーンの主題歌も有名な、アメコミ・スペース・オペラ作品。 最初ジョージ・ルーカスが映画化を希望していて、それが叶わなかったから『スター・ウォーズ(1977)』を制作したという曰くありの映画。これがすんなり通っ…

【映画】「プリースト判事(1934)」ジョン・フォード監督、ウィル・ロジャース主演の人情コメディ

先日『アラバマ物語(1962)』を記事にしたとき、この『プリースト判事(1934)』もアメリカ南部が舞台だったな、と思い出したので見てみたらコメディだったのでびっくりした。シリアスかと思って見始めたので、出だしの裁判シーンで被告が寝てたから思わず…

【本】H・G・ウェルズ「宇宙戦争」とその前日譚「水晶の卵」~映画よりも原作の方が面白い~

「都市、国家、文明、進歩。そういったものはすべて終わりだ。勝負はついたんだ。われわれは負けたのだ」 砲兵のセリフ 19世紀末。まだ馬車がメインだった時代。上空から火星人が飛来し、人類に攻撃してくるという話。近代SFの父、H・G・ウェルズのあまりにも…

【映画】「料理長(シェフ)殿、ご用心(1978)」ジャクリーン・ビセットが出ずっぱり。ブラックな味付けのサスペンス・コメディ

美食家で料理評論家のヴァンダヴィアさんが「世界最高の料理」として4人のシェフとその得意料理を選出し自らが発行する料理雑誌で発表したところ、そのシェフたちが雑誌の掲載順に、その選ばれた料理と同じ調理法で次々と殺害されていく、というおはなし。 …

【映画】「アラバマ物語(1962)」人種差別問題の根深さが、善人アティカスの向こうに透けて見える ~詳しいあらすじ付き~

時は1932年。世相は世界大恐慌の真っただ中で、そして人種差別の目立ちやすいアメリカでも特に黒人差別の嵐が吹き荒れていたアメリカ南部が舞台。 テーマは重いが難しい物語ではないし、物語がうまくできていて南部の町や大人たちの様子が子供たちの目線で描…

【映画】「謎の要人悠々逃亡!(1960)」英国製のゆる~い戦争コメディ

ストーリーは、イギリスの天才航空科学者が、英国軍から任務を言いつけられて爆撃機に乗って飛び立つが、ドイツ軍の砲弾が着弾して放り出され、ドイツの捕虜になってしまう。彼は収容所のマヌケな仲間の協力を得て、収容所の玄関口から堂々と脱走する、とい…

【映画】「サムソンとデリラ(1949)」悪女が好きになる映画。聖書の映画化作品としても必見。

サムソンとデリラといえば、旧約聖書に出てくる話の中でも「バベルの塔」とか「モーセの十戒」とか「ノアの方舟」ほどではないにしてもかなり有名な話で、キリスト教圏の映画や本などを見ていると台詞なんかで時々出てくるので、知っていて損はない聖書の逸…

【映画】「メトロポリス(1927)」まさに今こそ見るべき映画~フリッツ・ラングの代表作~

すばらしく良かった。テーマもストーリーも美術も演出も、アンドロイドの造形も。そして今の私達の話でもあると思った。名作の名に恥じぬ、普遍的な作品。 近未来ディストピアSFの代表作。フリッツ・ラング監督の代表作で、『スター・ウォーズ』のC-3POのデ…

【映画】「金星ロケット発射す(1960)」~平和を祈る東ドイツ制作のレアものSF~

「もしや行かなければよかったのでは」というオチが光る東ドイツとポーランドが合作した珍品SF。火星ではなく、金星に行くというのもレア。ハリウッド制作の古いSFに飽きた、マニア向け。 60年頃のSF映画であればセットや特撮はまあ、こんなもん。役者陣も華…